千早茜さんの「あやかし草子 みやこのおはなし」。 古き都の南、楼門の袂で男は笛を吹いていた。門は朽ち果て、誰も近づくものなどいなかった。 ある日、いつものように笛を吹いていると、黒い大きな影が木立の中に立っていた。鬼だ。だが男 は動じず、己を…
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