ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

か行の作家

神永学「心霊探偵八雲 COMPLETE FILE」(角川書店)

先日めでたく完結した心霊探偵八雲シリーズ。完結を記念して刊行された、八雲 シリーズの魅力が凝縮されたファンブック。 先に言っておきますが、シリーズ全巻読破してから読んだ方が絶対いいです。 一部完全にネタバレしてますから。最終巻の後日談となる書…

加納朋子「二百十番館にようこそ」(文藝春秋)

大好きな加納さんの最新作。ニートでネットゲームおたくの俺は、ある日突然 離島にある、亡き伯父から相続した館に住む羽目に。要するに、両親は体よく ニートの息子を厄介払いしたかったらしい。父親からもらったなけなしの軍資金 50万を手に、ひとり広い…

心霊探偵八雲12 魂の深淵」(角川書店)

長年追いかけて来た八雲シリーズ、ついに完結です。一巻が発売されてから15年 以上も経っているんですね。途中さっぱり続きが出ない期間があって、一体八雲 シリーズはどうなってしまったんだろう、と心配することもありましたが、きちんと 最後まで完走し…

桂望実「結婚させる家」(光文社)

桂さん最新作。面白そうなタイトルだったので借りてみたのですが・・・うーん。 ちょっと、思ってたのと違っていたなぁ。婚活ものなのは間違いないのですが、 婚活小説としても、主人公の成長譚としても、どっちも中途半端な印象。一体 作者は何が一番書きた…

加藤実秋「メゾン・ド・ポリス5 退職刑事と迷宮入り事件」(角川文庫)

シリーズ第5弾。今回は、迫田さんが警官時代に関わった未解決殺人事件を軸に、 4つの事件が描かれます。ストーカー事件、ブランドバック盗難事件、フルート 消失事件、金属盗難事件。それぞれの事件が、迫田さんが関わった医師殺害事件 に繋がって行く。今…

近藤史恵「夜の向こうの蛹たち」(祥伝社)

近藤さん最新作。三人の女による心理サスペンス・・・だそうです、ジャンル分け すると。美人作家二人と、うち一人についている秘書。彼女たちの微妙な三角関係 を描いたビアン小説。 うーん、うーん・・・読みやすいからぐいぐい読めちゃうのだけど、ジャン…

今野敏「任侠シネマ」(中央公論新社)

大好きな任侠シリーズ、第5弾。今回は、タイトル通り、潰れそうな映画館を 立て直すお話。安定の面白さ&読みやすさであっという間に読み終えてしまった。 街の小さな映画館はどこでも、このお話みたいな状況になっているのではないかなぁ。 特に、このコロ…

貴志祐介「罪人の選択」(文藝春秋)

貴志さんの最新作。ノンシリーズの中短編集。四編が収録されていて、SFが三作、 ミステリが一作。 正直、最初の『夜の記憶』を読み始めて、苦手なSFの上、何が書きたいのかよく わからないお話だったので、危うく挫折しかけました。好きな人は好きな世界観 …

窪美澄「たおやかに輪をえがいて」(中央公論新社)

窪さん最新作。結婚20年の平凡なパート主婦、絵里子が主人公。結婚生活は 順風満帆とは言えないものの、そこそこ平穏に上手くやってきたつもりだった。 しかし、ある日夫のクローゼットの中で、風俗店のスタンプカードを見つけ、 そこから夫への不信感が芽…

垣谷美雨「うちの子が結婚しないので」(新潮文庫)

コロナ禍で図書館休館中の為、古本屋で購入した垣谷さんの本第二弾。こちらも 100円也。ただ、この間の『老後の資金がありません』のように、ドッグイヤー はついてなくてほっとしました(当たり前なんだけど、何せ100円だからさw)。 その代わり、若…

垣谷美雨「老後の資金がありません」(中公文庫)

ブログ友達のわぐまさんのところで度々見かけていた作家さん。最近巷でも 作品が出るたびに話題になっているので、図書館では人気が高くてなかなか 借りられずにいたのですが、先日行った古本屋の100円棚で目出度くゲット。 比較的きれいな本だったのでな…

喜国雅彦・国樹由香「本格力 本棚探偵のミステリ・ブックガイド」(講談社)

コロナ自粛で図書館が休館になり、図書館本をすべて読みきって返してしまった 為、多分二十年以上ぶりくらいに手元に図書館の本がゼロになりました。予約本 も回って来ていたけれど、やっていないものは仕方がない。ということで、現在 自宅本棚の積ん読本を…

キタハラ「熊本くんの本棚 ゲイ彼と私とカレーライス」(KADOKAWA)

全く何の予備知識もなく、タイトルに惹かれて借りてみた作品。タイトルに 本棚って入ってるってことは、本に関係するお話かなぁと思って。副題の ゲイ彼ってとこにちょっと引っかかったのですけど^^;ただ、この副題、 カレーライスはそんなに必要だったか…

今野敏「清明 隠蔽捜査8」(新潮社)

待望のシリーズ最新作。大森署の署長から神奈川県警の刑事部長に出世したばかり の竜崎は、着任早々県境で起きた死体遺棄事件の操作本部長に着任した。現場が 県境だった為、警視庁との合同捜査本部となり、警視庁刑事部長の伊丹と共に 捜査指揮を取ることに…

近藤史恵「歌舞伎座の紳士」(徳間書店)

近藤さん最新作。病気で仕事を退職してから、無職のまま家事手伝いをしながら 実家で暮らす27歳の岩居久澄。キャリアウーマンの母親の代わりに食事を 作ったり、犬の散歩をしながらおこづかいをもらって生活している。今の所 生活に不便はないが、漠然と今…

鯨統一郎「テレビドラマよ永遠に 女子大生桜川東子の推理」(光文社)

このシリーズ、どこまで読んだか忘れちゃってて、とりあえず新刊だったから 借りてみたんですけど、読み始めてすごいことになってて驚きました。何冊 抜けているのかなぁ・・・少なくとも、一つ前の作品は読んでから読むべき 作品でした。語り手の工藤がまさ…

鯨統一郎「文豪たちの怪しい宴」(創元推理文庫)

バー<スリーバレー>シリーズというのでしょうか。衝撃の歴史新説ミステリ 『邪馬台国はどこですか?』のシリーズと云った方がわかりやすいかな。 このシリーズは大好きで、いつもトンデモ着眼点からトンデモ歴史新説を 繰り出して来る手腕に感心させられま…

京極夏彦「地獄の楽しみ方 17歳の特別教室」(講談社)

講談社が、十代限定(正しくは15~19歳だったらしい)で聴講生を募って 開催された、特別授業の様子を収録したもの。 無料で京極さんの講演会が聞けるなんて、羨ましいなぁ。この特別授業は 他にもいろいろな人が担当しているらしく、過去の既刊には高橋…

黒田研二「家族パズル」(講談社)

久しぶり過ぎるくろけん新刊。図書館の新刊情報で名前を見つけた時は、 『うおぉ!』と叫びそうになってしまった。だってほんとに久しぶりに名前 見たからさ。 ・・・と、私は思ってたんだけど、なんかネット検索してたら、どうやら最近は ジュヴナイルっぽ…

加藤実秋「メゾン・ド・ポリス4 殺人容疑の退職刑事」(角川文庫)

シリーズ第四弾。ひよりとおじさんたちの関係もどんどん良くなってますね。 それぞれのビジュアルは、完全にドラマのまんまで読んじゃいました。ひより役 の高畑充希ちゃんもハマってましたし、おじさんたちそれぞれのビジュアルも ぴったりでしたもんねぇ。…

越谷オサム「四角い光の連なりが」(新潮社)

人生の大切な場面に登場する列車にまつわるお話を集めた短編集。5作が収録 されています。どれも心に沁みる心温まる作品ばかりでした。最初はタイトルに ピンと来てなかったのですが、途中でその意味がわかります。どのお話にも 通づるタイトルではあります…

小松亜由美「誰そ彼の殺人」(幻冬舎)

有栖川有栖氏、久坂部羊氏、千街晶之氏等、錚々たる方々が絶賛したということで、 読むのを楽しみにしていた作品。現役の解剖技官による法医学ミステリとして 話題性も十分。予約数も多く、結構待たされました。 ・・・なのだけれど。ん?んんん?正直に言い…

京極夏彦「今昔百鬼拾遺 天狗」(新潮文庫)

京極さんの三社協賛シリーズ最終巻。最後は天狗がテーマ。と言っても、前二作程テーマの妖怪がフューチャーされた作品でもなかった気がしますけど。事件が起きる場所が今回は高尾山なので、天狗が出て来るんですね。高尾山は天狗が祀られている場所として有…

一木けい「1ミリの後悔もない、はずがない」/加納朋子「いつかの岸辺に跳ねていく」

どもども。こんばんは。ようやく梅雨明けしそうですね。今年の梅雨は本当に 長かったなぁ。日差し不足で庭の薔薇さんたちが病気や虫にやられてしまって、今年は 全然きれいに咲いてくれなかったなぁ・・・。薔薇もめだかも難しいよ、ほんとに・・・。 読了本…

加藤実秋「メゾン・ド・ポリス2 退職刑事とエリート警視」「メゾン・ド・ポリス3 退職刑事とテロリスト」

こんばんは。梅雨空が続きますね。今年は梅雨らしい梅雨の天気って感じがします。 最近から梅雨の年も結構ありましたからねぇ。梅雨明けもいつもより遅くなりそうですし。 九州の豪雨で野菜の高騰が心配・・・。夏野菜の季節なのになぁ。 今日も二冊ご紹介。…

三津田信三「白魔の塔」/京極夏彦「今昔百鬼拾遺 河童」

こんばんは。九州地方の豪雨、心配ですね。熊本なんか、地震の被害だって 大きかった場所なのに。降らない年はまったく降らなかったりするのに、 今年の梅雨は異常ですね・・・ここ数年の異常気象は一体どうなっているんでしょう。 ついつい何かの前触れでは…

鯨統一郎「恋と掃除と謎解きと ハウスワーク代行・亜美の日記」/神永学「心霊探偵八雲11 魂の代償」/

こんばんは。毎日じめじめ梅雨空が続きますね。梅雨明けはまだまだ先かなぁ。 地震の被害が大きかった新潟や山形にあまり降らないと良いのだけれど。 死者が出なかったことに何よりほっとしました。もちろん、怪我された方も 多数いらっしゃるし、自宅が崩壊…

京極夏彦「今昔百鬼拾遺 鬼」/柚木麻子「マジカルグランマ」

こんばんはー。延期されていた他ブログへの移行ツール、ようやく準備が 整ったようですね。いよいよ終了も現実のものとなって行くのかなぁ。 未だに実感が湧いてないのだけれど。みんな結構移行しちゃった方が多いのかな。 今回も二冊ご紹介~。 京極夏彦「…

森見登美彦リクエスト!「美女と竹林のアンソロジー」/倉知淳「作家の人たち」

こんばんは。先日、令和初日に購入したメダカたちはみんな元気です。購入してすぐに 紅帝のメスが卵を生んだので採取したところ、本日稚魚が何匹か孵化しました。 でも、今度は小さい水槽の方のメダカたちが体調を崩し気味で。二匹ほど隔離して 塩浴&薬浴で…

近藤史恵「みかんとひよどり」/瀬尾まいこ「傑作はまだ」

近藤史恵「みかんとひよどり」(角川書店) 近藤さんの最新作。お料理とワンコが大好きな(多分)近藤さんらしい一作。 ビストロ・パ・マルシリーズは正統派なフレンチ・ビストロが舞台ですが、 こちらはジビエ料理をメインに出すフレンチビストロのシェフの…