ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

神永学/「心霊探偵八雲<5> つながる想い」/文芸社刊

神永学さんの人気シリーズ第5弾「心霊探偵八雲<5> つながる想い」。

15年前に起きた一家惨殺事件。その現場を撮影したビデオを見た八雲は突如姿をくらましてしまう。
時効直前になって逃亡していた事件の容疑者が姿を現したが、後を追った刑事・後藤も消息を絶つ。
混迷する事件の果てに浮上したのは、八雲の母親の過去だった・・・。

1巻から追い続けて来た八雲シリーズも、これでひと段落という感じのようです。今回はかなり
八雲の過去に触れており、八雲の生い立ちの謎も少し核心に近づいて来たかな、という感じ。
でも、まだまだ父親が何者なのか、という大きな謎は残したままなので、新たにバージョンアップ
して第2部再開となることを願います。
個人的には晴香ちゃんともう少し距離が近づくといいなーと思うのですけどね。八雲が天邪鬼だから
なかなか二人の関係は進展しないでしょうね。
それにしても、表紙の絵からして、このシリーズは漫画っぽいですよね。キャラクターもかなり
ベタだし。普段本格ミステリなんかを読んでいる方には物足りないかもしれません。でも、
キャラクターが気に入れば、それなりに楽しめるエンターテイメント的な作品です。
私は八雲が好きなんで(笑)。文章も結構読みやすいし。
心霊探偵というだけあり、ちょっとだけホラーテイストもあり。そんなに怖くないけど、夜中
一人で読んでいるとちょっとぞくっとはするかも。

始まった頃から、「これはテレ朝11時15分枠でドラマ化しそうだなー」と思ってたのですが
(私の友人は及川ミッチーのドラマ「八雲樹」の原作だと思っていた)、予想に反して違う局
でした(テレ東だっけ?)。しかも深夜2時という、普通では絶対観られないマニアック枠。
始めの方はビデオにとって観てたんですが、だんだん面倒になって結局最終回がどうなったかも
わからず仕舞い。だって、八雲のイメージが違ったんだもん・・・AAA(トリプルA)という
グループの子だったらしいのですが。後藤刑事もちょっと違ってたし。
八雲に関しては、美形は美形だと思うのですが、しゃべり方とかが嫌いだった。
もっと違うキャストで、観やすい枠でやって欲しいなー(わがまま)。
表紙の八雲がかっこよすぎなんですよ・・・漫画にして欲しい(笑)。