居酒屋ぼったくりのスピンオフ第二弾。前半は美音と馨の両親が今のぼったくり
の前身となるお店を今の場所に開店する時のお話や、彼らが不慮の事故で亡くなり、
美音と馨がそのお店を引き継ぐかどうか悩み、常連客に判定してもらうお話、
要の学生時代の友人とのお話など、過去の出来事が描かれた作品が三作。後半は
美音と要が結婚した後の現在のお話が二作収録されています。まぁ、要の友人との
お話の後半は現在になるのですけどね(そして、美音と要のラブラブ新婚姿も
満載)。
姉妹二人の両親がやっていた頃は、彼らの名字が店名に使われていたのですね。
そういえば、二人の名字って初めて知りました。久保田という名前だったの
ですねぇ。お父さんは本当に職人気質といった性格、お母さんは明るくて優しくて
気立ての良い素敵なお母さんって感じ。開店の時から、商店街の人たちに愛されて
いたんだなぁと感慨深いものが。彼らの両親が突然の事故で亡くなったことは、
商店街の人々にとっても、本当に辛い出来事だったのでしょうね・・・。でも、
この商店街にお店を出したことで、美音も馨も商店街の人たちに愛されて、助けて
もらえて良かったと思いました。美音さんがお店を引き継ぎたいと言った時の
彼らのおせっかいな言動には、正直ちょっと辟易したところもありましたけど。
両親のお店を継ぐかどうかなんて、美音さんの自由であって、他人に指図される
ことじゃないと思ってしまったので。まぁ、商店街の人々もそれは重々承知で、
敢えて口出ししていたのもわかってはいるのですけどね。美音さん自身が感謝
している訳ですし。どこまでもおせっかいでお人好しな人たちが集まっているのが
この商店街の良いところなのですものね。
馨と要の母親(八重さん)が浴衣の着付けをきっかけに仲良くなるエピソードにも
ほっこりしました。八重さんって、ほんと、どこまでも出来た姑だよなぁと
思いましたね。八重さんが馨の義両親の喫茶店に行くお話もそのうち書いて欲しいな。
今回も、端々で美音さんと要さんのラブラブエピソードが挟まれて、読んでるこっち
が照れてしまうレベルだった。幸せいっぱいの二人に微笑ましい気持ちになりました。
美音さんみたいに料理上手な奥さんが家にいたら、そりゃー、早く家に帰りたい
ですよねぇ。要さんがデレデレなのが面白かったです(笑)。
次はいよいよ、美音さんの妊娠話かな?なんか、馨の方が早く出来そうな気もする
けどね(苦笑)。