どうもみなさま、あけましておめでとうございます。2022年になりました。
年末はばたばたしていて、ベスト記事が年明けになってしまいました。
お正月はいかがお過ごしでしょうか。私はとりあえず1日の早朝(4時半起き)
に地元の神社でお参りだけはしてきました。寒くて寒くて死ぬかと思いました。
おみくじは吉でした(微妙・・・)。
コロナになってから、年末年始の実家での集まりもなくなり、自宅で相方と
二人でひっそりと過ごしております。去年同様、今年も初売りは行かず(昨日
ユニクロは行きましたけど。初売り=福袋の話ね)。
巷では大分普通の正月が戻って来ている感じですが、うちは未だに自粛ムード中。
っていうか、それに慣れちゃって、あんまり人混みの中に出歩きたくないと
思うようになってしまった・・・いいのか、悪いのか^^;
さて、本の話です。昨年一年の総まとめということで、性懲りもなく年間ベスト
を発表させて頂こうかと思います。
しかし、一昨年よりも昨年は更に読書量が減ってしまいました。年間にして数えて
みると114冊。一昨年は117冊だったらしいので(自分記事調べ)、更に
3冊減ってしまった。こんなに少ない読書量でベスト記事とか、おこがましい気
もするのですが・・・。すすす、すみません。自分の中での順位づけなので、
どうか広い心でお許し下さいまし。
昨年も漫画なら4~500冊くらいは読んでいるんですけどね・・・。読書量が減った
のは過分にそのせいもあるかな^^;あと、前ほど集中力が続かなくなっている
気がする。そのせいか、期限内に読みきれずに返す本が多くなっていて。挫折本も
去年は多かったです。柚木さんの新刊とか、江戸川乱歩賞のやつとか。テーマとか
設定が苦手なものだと、どうにも読む気力がなくなってしまう。前はもうちょっと
堪え性があったようにも思うんだけどなぁ。年取ったせいかな・・・。楽に読める本
の方を好む傾向にあるので、まずいなーと思ったりしています。今年はもうちょっと
読書に身を入れたいと思いますが・・・どうなるでしょうね。月に10冊は読めなく
なっていますね。週に2冊がいいとこ。2日で一冊読んでいた私はどこに行って
しまったのでしょうか。どうやって時間を捻出していたのか、もはやさっぱり
思い出せません・・・。
まえがき長いですね。普段読書記事ばっかだから、ついつい余計な話をしたく
なってしまうなぁ。すみません・・・。
ではでは、そろそろ行きますか。今年も一応ミステリ、ノンミステリで分けますね。
対象は去年中に読んだ本すべてです。
<2021年 ノンミステリベスト>
1.町田その子『52ヘルツのクジラたち』
2.太田忠司『和菓子迷宮をぐるぐると』
3.凪良ゆう『わたしの美しい庭』
4.瀬尾まいこ『その扉をたたく音』
5.奥田英朗『コロナと潜水服』
7.坂井希久子『雨の日は、一回休み』
8.坂木司『アンと愛情』
9.平山夢明『八月のくず』
10.青山美智子『ただいま神様当番』
1は、言わずもがな、見事に本屋大賞を獲りましたね。読んだ時も行けるとは
思いましたが。傷ついた女性と少年、二人の魂の触れ合いに心が震えました。
2は、ただただ読んでいて楽しかった。理系青年が和菓子作りに奮闘する姿が
面白おかしく清々しく描かれていて、とても楽しいエンタメ作品でした。
3は美しい世界観に惹かれました。いびつだけれど素敵な家族の物語。
4は障害を抱えた男女の風変わりな友情物語。瀬尾さんの物語はいつも心洗われる
気がしていいなぁと思います。
5は奥田さんらしい小技の効いた短編集。どれも水準以上に面白かった。
6は加藤さんの旅をテーマにしたエッセイ集。旅行エッセイも面白かったですが、
途中に収録された小説の出来にも感心。ジャニーズとか関係なく、筆力のある方
だと思いました。
7は働く中年男性を主役に据えた短編集。バブル期を経験した主人公ばかりで、
今の時代の風潮に戸惑いながら、自分の生きる道を模索して行く姿がリアルに
描かれていて面白かった。
8は大好きなシリーズの新作。愛すべきアンちゃんの和菓子に対する愛を読んで
いるだけで癒やされるシリーズですね。
9はゲスいクズばかりがこれでもかと出て来る作品ばかりが集められていて、
氏らしい短編集で楽しめました(褒めてますw)。
10は『猫のお告げは樹の下で』と迷ったのだけれど、神様のとぼけたキャラが
気に入ったのと、同じバスを待つ主人公同士が少しづつ繋がって行く構成が秀逸で、
こちらを選びました。青山さんは去年いろいろ読みましたが、どれも良かったな。
では、続けてミステリ編~。
<2020年 ミステリベスト10>
1.今村昌弘『兇人邸の殺人』
2.知念実希人『硝子の塔の殺人』
3.恩田陸『薔薇のなかの蛇』
4.似鳥鶏『卒業したら教室で』
7.米澤穂信『黒牢城』
8.道尾秀介『N』
9.北山猛邦『天の川の舟乗り』
10.青柳碧人『むかしむかしあるところにやっぱり死体がありました。』
順位は非常に悩みましたね。とりあえずインパクトに残った作品を全部
書き出して、そこからなんとなくインスピレーションで順位を決めました。
あってないようなものかも。
1と2の順位は迷ったのですが、とにかく1のラストのあるシーンが一番
自分の中で去年インパクトが強かったので。トラウマになりそうなくらい^^;
2はとことん本格ミステリに拘った作品で、途中にたくさん過去の名作名が
出て来るのも楽しかった。キャラ造形はともかく、本格ミステリを読むという
醍醐味が一番味わえた作品で、単純に読んでいて面白かった。
3は長年待ち続けていたシリーズの続編。ミステリとしても面白かったし、
何よりこの世界観に再び浸れた喜びが大きかった。
4はシリーズ通した大きな仕掛けが明らかになり、度肝を抜かれた作品。作者は
この作品の構想をいつ練っていたのか、戦かされた。
5はこちらも待望のシリーズ新作。すべてにおいて素晴らしい作品。時代ものが
苦手な私も、このシリーズならなぜかすんなり心に入って来るから不思議だ。
6は前作を超えるほどのインパクトはなかったものの、ラスト一編の仕掛けには
まんまと作者の奸計にはまってしまった。倒叙ものとしても面白かった。
7は昨年のミステリランキングを総なめにした作品ですが、時代物が苦手な
私には、途中ところどころ読むのがキツかった。ミステリ的な部分でいえば
文句なしに面白かったのですが。というわけで私の中で評価が分かれてこの順位
に落ち着きました。
8は、今までになかった新しい読書の形を示してくれたところにただただ感心。
道尾さんは『雷神』とどちらにしようか迷ったけど、膨大な労力を使ってこの
作品を生み出した努力を鑑みて、こちらに軍配。単純にミステリの面白さなら
『雷神』を推しますけどね。
9はトンデモミステリばかりを集めた作品集。愛すべき引きこもり探偵・音野の
キャラが好きなので、今後も是非書き続けてほしいと思います。
10は昔ばなしシリーズ新作。安定して面白い。元ネタの設定を本当に上手く
ミステリに反映させていて、毎回唸らされます。ネタ切れせずに続けてほしいとの
願いも込めてギリギリランクイン。
次点は、東野圭吾『透明な螺旋』、三津田信三『忌名の如き贄るもの』、
長岡弘樹『教場X 刑事指導官風間公親』辺りかな(順不同)。シリーズもの
ばかりですね^^;慣れ親しんだシリーズの新刊が読めるのはやはり嬉しいもの
です。今年もたくさんの続編新作が読めるといいな。
という感じになりました。
まぁ、読んだ冊数自体が少ないので、それほど悩まずに選書出来たのですが、
順位は悩みましたね~。いろいろ異論もおありでしょうが、個人的なベスト
ですので。上位の作品だからといって、他の方に合うとも思いませんし、
お薦めしている訳でもありません。ただ、私もこの本好き!って同意して下さる
作品がひとつでもあれば嬉しいです。
ご意見・ご感想頂けると非常に喜びます(笑)。異論ももちろん受け付けますよ!
ではでは、みなさま、今年も相変わらずの不定期更新になるかと思いますが、
どうぞよろしくお願い致します。
冒頭の写真は、今年生けたお正月のお花。テーマは『鶴』だそうです(レッスンの
本によると)。く、苦しい・・・(鶴というよりは白鳥?アヒル?^^;)。