
作家デビュー30周年を記念したファンブック。百鬼夜行シリーズや巷説シリーズ、
書楼弔堂シリーズや江戸怪談シリーズ、「 」談シリーズなど、キャラクターや
内容紹介を混じえた徹底解説に加え、綾辻行人や水木しげるといった錚々たる人物
との対談などを再録した、豪華ムック本。
これは、ファンなら絶対手元に置いておきたいムック本だと思う。私は図書館で借り
ちゃったけど、買って手元に持ってたいなぁと思いましたね。でも二千円近くする
んだよね^^;こまめに古本屋チェックしよう・・・と心に誓いました(笑)。
まずね、百鬼夜行シリーズとか巷説シリーズの、一作ごとのあらすじがとっても
簡潔かつ詳細にかかれているので、すっかり内容忘れている私でも、ざっくりと
した内容思い出せてありがたかった。あと、膨大なキャラクターたちも、メイン
のところはほとんど紹介してくれているのも嬉しい。名前は覚えてるけど、
どんな役割で出てきたっけ?ってのがほとんどなもので^^;あと、それぞれの
シリーズの人間関係なんかも、結構細かく解説してくれていて、ほんと、京極
ワールドって繋がってるんだなぁというのがよくわかりました。全然気づいて
なかった関係性も知ることができたりして。あの膨大な作品郡を、この薄いムック本
にまとめるのはさぞかし大変だったことでしょう。作品数も多いけど、それ以上
に一作のページ数も多いんだから。情報量としては、普通の作家の何倍ってレベル
じゃない?私も、せめて百鬼夜行シリーズだけでもいつか再読したいとは思うけど、
なかなかね・・・^^;でも、今回それぞれのあらすじ読んでいて、めっちゃ
再読したくなりましたよ。また一から、あの感動を味わいたい・・・!!ってね。
さすがに、読んでそこまで時間が経っていない『鵼の碑』だけはだいたいは覚えて
いたけどね^^;
あと、特筆すべきは、綾辻さんとの対談と、水木先生との対談ですよ。多分綾辻
さんのはどこかで読んだことがあると思うんだけど、水木先生との対談は初めて
読んだんじゃないかな。本当に貴重で尊い対談内容だと思いました。京極さんの、
水木先生への敬愛っぷりがダダ漏れ過ぎてて、微笑ましいです。水木先生が何
をおっしゃっても感心してる感じ。でも、水木先生は、京極さんが若くて
容姿も良いから、女性にもモテてることにちょっぴり嫉妬してたりして。なんか、
ほんと水木先生って可愛らしい人だなぁって、ほんわかした気持ちになっちゃった。
綾辻さんとの対談の時の京極さんは、三十過ぎなんですよね。デビューしたばかり
だからね。若っか!でも、話してる内容は、今と全然変わってなくて、この頃から
老獪って言葉がよく似合う方だったんだなぁと改めて感じさせられました。
デビューの頃から、作品に対するスタンスも、文学に対する主義主張も全然ブレて
ない感じ。後半に比較的最近のインタビューも載っているのだけど、キャラクター
に対する思い入れなんかも全然ブレてなさそう。思い入れがないって意味で^^;
百鬼夜行シリーズも、そろそろ5~6人殺そうかな、とか恐ろしいことをさらっと
おっしゃってるし。頼むから、それだけはやめてくれぇーーー(><)。まぁ、
ファンサービスも旺盛な方だから、読者の気持ちを汲んで、メインキャラを殺す
ことはしないでくれると・・・思いたい・・・でも、巷説シリーズの例もあるから
なぁ・・・^^;
過去に出た作品のおさらいもできて、本当に京極ファンとして、読めて良かった
一冊だった。改めて、私は京極さんの文章と世界観が大好きなんだと再認識させて
もらえたような気がしましたね。