ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

神永学「新心霊探偵八雲 赤眼の呪縛」(講談社)

八雲シリーズ再始動!・・・だそうですが、この間スピンオフ的な作品読んだ

ばかりだったので、あまり久しぶりって気がしなかったですね^^;御子柴との

ダブルキャストのスピンオフは、この作品への伏線的な作品だったのだなぁと

わかりました。

本編シリーズからは、4年が経過している設定。八雲は、在籍していた明政大学

助教になっています。しかも、御子柴が所属する第七研究室の。当然、御子柴

が引き入れたのでしょうね。学生時代は在籍していた映画研究同好会(部員は八雲

一人だったけどw)の部室に寝泊まりしていた八雲ですが、助教になってからの

根城は第七研究室の方になったようです。ただ、部員がいなくなった映画研究同好会

の部室も、隠れ家のひとつとして使えるようにしているもよう。抜かりないな(笑)。

今回、新キャラも登場しています。今後八雲の相棒になりそうな重要キャラ・

大学生の深水蘇芳。過去にいろいろ曰くがありそうで、幼少期の記憶を失っています。

八雲と同じように幽霊が視えるのだが、本人は幻覚を見ていると信じている。

蘇芳の同級生で、彼の幼少期を知っていると思われる紀藤心音。彼女にもいろいろ

過去の秘密がありそうな感じ。あとは、警察を辞めた後藤さんの代わりに石井刑事

とバディを組むことになる新米刑事の後路結衣子。石井さんは、なんと出世して

警部になっていて、後路さんは石井さんのことをめっちゃ尊敬しています。あわ

よくば、婚約者の真琴さんから奪ってやろうと目論むくらいには、石井さんへの

想いをこじらせています・・・怖いよ^^;思い込み激しいし、この子に関しては

全く好感持てなかったなぁ。前作の終わりから四年しか経っていないにも関わらず、

石井さんが異例の出世をしていることにも驚いたけど。あのヘタレっぷりが石井

さんの持ち味だったのに・・・なんか、いきなり部下を従えるデキル上司って雰囲気に

なっていて、かなり面食らわされました。まぁ、本質は変わっていないのでしょうが。

その証拠に、僧侶となった後藤さん(現在和心さんと名乗っている)を前にしたら、

一気にヘタレの石井に変貌してましたからね。相変わらず後藤さん大好きだよなぁ

と微笑ましくなりましたけど。でも、その後藤さんの、石井さんに対する乱暴な

扱いに激怒した後路さんの態度には引いたな。私情入りすぎでしょ・・・^^;

八雲自身は大学卒業して助教になったとはいえ、いい意味でも悪い意味でも全然

変わってなくて、ファンとしては嬉しい限り。ただ、両想いになった春香ちゃん

との関係だけは、ちょっと進化してるかなって思いましたね。あんなに憎まれ口

ばかり叩いていた人間とは思えないくらい、甘々になっているのがもう・・・!!!

蘇芳というもう一人のメインキャラを登場させたことで、春香ちゃんの出番が

かなり少なくなってしまったのがとても残念ではあるけれど、その分、出て来た時

の破壊力がすごい(笑)。今後も、大いに八雲を惑わせてほしいものです(笑)。

傍若無人な御子柴も相変わらず元気で何より。なんだかんだで、八雲のこと気に入って

るんでしょうね。自分の右腕にするため、助教にしちゃうくらいにはね(苦笑)。

今後は、蘇芳の過去の事件を軸にしつつ、新たな心霊事件を解決していく流れに

なるんでしょうね。まだまだ八雲たちの活躍が読めそうで嬉しいです。続きも

楽しみ。