ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

川奈まり子 吉田悠軌「京王線沿線怪談」(竹書房怪談文庫)

京王線沿線の各駅周辺を舞台にした怪談集。特に怪談話が好きな訳ではないのに、

なんでこれを読もうと思ったかというと、単純に私が生まれた時から京王線

沿線に住んでいるからです(笑)。実家も一人暮らしのアパート時代も、今の

自宅も、すべて京王線沿線(まぁ、ぶっちゃけ同じ市内なんだけどw)にあって、

昔からずっと京王線に親しんで来ました。まぁ、降りたことない駅がほとんど

ではあるけど、新宿行くにも、反対方面の八王子に行くにも京王線使ってました

から、途中の駅名もほとんど知ってます。やっぱり、知ってる土地が出て来る

お話には興味ありますからね~。京王線沿線にどんな怪談話があるのか(特に

自分の住む場所の怪談には興味津々だった)、楽しみに読み始めました。

実際、編者の川奈さんと吉田さんが、それぞれにWebやら知り合いから京王線

沿線の駅周辺の怪談実話を募って、集めたものを編集したようです。一応、

実話・・・なのかなぁ?でも、自分の地元に関する怪談話を読んでいて、二十年

前に駅前に◯◯があった、とか書いてあるのに、そんな覚えがなかったりして、

若干フィクションも入っているのかな、と思ったり(まぁ、語った人が思い

違いしているのがそのまま伝わっている可能性も高いけど)。

しかし、京王線沿線だけでも、これだけいろんな怪談話があるとはね。みんな、

結構幽霊に会ったりしてるんだなぁ。少し前に読んだ恩田さんの『珈琲怪談』で、

登場人物たちがちょいちょい怪異に遭っているのに首をかしげていたのだけど、

実体験でこれだけ話が集まるんだから、あれはあれでリアリティあったのかなぁ。

一話が短くて、あまり怖い余韻を引きずることなく次のお話って感じなので、

そんなに怖さは感じなかったな。眉唾ものの、昔流行った都市伝説みたいなやつも

多かったし。赤い服の老婆とか。赤い服の女がいる電話ボックスの幽霊とか。

あとはタクシー関係も多かったかな。

指人形吐き出す怪異のやつは怖かった。っていうか気持ち悪かった^^;;

身近な場所が出て来るやつは、今度そこを通りがかったら思い出しちゃいそうで

ちょっと怖かったですけどね。

これ、いろんな沿線バージョンが出ているらしい。中央線とか京浜東北線とか、

メトロバージョンとかも。その場所ズバリのシリーズもあるみたい。新宿、八王子、

茨城、群馬、栃木etc。結構人気あるみたいで、私のあとには60人以上の予約が

入ってたな。みんな怪談話が好きなんだなー。夏に読むにはちょうどいいかも

しれませんね。