
いろんなメディアで紹介されていて評判が良さそうだったので、借りてみました。
おんなじようなタイトルでいくつか出ているらしい(シリーズ物なのかな??)。
夏休みが終わる直前、クラスの人気者・山田が飲酒運転の車に轢かれて死んだ。
二学期が始まり、三日が過ぎてもクラス中が山田の死を悼み、沈んだ雰囲気だった。
クラス担任の花浦は、そこで心機一転、席替えをしようと提案する。すると、
なぜか教室のスピーカーから山田の声が聞こえて来た。教室中が騒然とする中、
山田の声は聞こえ続けた。どうやら、山田は何らかの未練があってか、教室の
スピーカーに声だけで蘇って来たらしい。スピーカーに憑依した山田と、二年
E組の奇妙な学生生活が始まった――。
うーーーん、うーーーーーーーーーーん、キツかった。もう、文章が合わなくて。
男子校の生徒たちの会話のノリが合わないというか。冒頭の数十ページですでに
何度か挫折しかけたんですが。内容的にも、声だけになった山田とクラスメイト
たちの会話についていけず、面白さが全くわからず、イライラ。途中、山田の
事故は実は誰かが仕組んだことなんだ、みたいに勘ぐる生徒がいて、お、これは
ミステリ的な展開になるのかも?とちょっと期待したところもあるんですが、
そこはあっさり否定されて終わってしまうし。一体、この小説のどこが評価されて
いるんだろう、と首を傾げるばかりでした。
まぁ、最終的には、山田の死に関してはある事実が隠されていることが判明する
んですけど・・・別に、そこも大してミステリ要素ってほどでもなかったしなぁ。
人気者の山田が、実は中学の時には全く違う顔を持っていた、という意外な事実
があったりもするんですけど、そこの扱いもなんか中途半端だったしね。あと、
山田以外のクラスメイトの人物の書き分けがまったく出来てないのが地味にキツ
かった。クラスメイトの数も多いんだから仕方がないとはいえ、メインに出て来る
生徒をもう少し絞って、特徴づけしてくれないと、誰が誰だか全くわからなかった。
印象に残ったのは、最後まで山田に好意的だった和久津くんくらいかな。それも、
最初の方は全く意識していない子のひとりだったしね。
山田が、誰も聞いていないのに、土曜の夜に一人でラジオのマネごとをするのが
なんか哀れだった。途中からわざわざ夜中に校舎に忍び込んで聴きに来てくれた
生徒もいるけどさ。そんなにいい子だったのに、最後は仲違いしちゃうのが何とも
やりきれなかった。
結局、何で山田が教室に声だけで蘇ったのかはよくわからず。しかし、山田が最後に
和久津に頼んだ事は、酷すぎないか?あそこまで、自分を慕ってくれている和久津に
対して、残酷すぎる。終わらせたいのはわかるけどさ。山田に会いに来る為だけに、
あれだけの大変な思いをして教師になった友人に対してよくそんな頼み事ができるな
と呆れました。自分でなんとかしろよ!と言いたくなりましたね。そもそも、犯罪
行為だし。あの後、どう処理されたんだろう。物理的にも、器物損壊だよね。
和久津君がやったことだとバレたら、教師の仕事だってもう二度と出来なくなる
んじゃない?
最後の最後、タイトルが回収されるところだけは感心したけどさ。良かったのは
そこくらいだったな。
とにかく自分には合わなかったとしか言いようがないです。文章が酷すぎた。
多分もう読まないかなぁ・・・。