ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

東川篤哉「谷根千ミステリ散歩 密室の中に猫がいる」(角川書店)

東川さん最新作。実は一度借りたものの、予約本が詰まっていた時期で、期限内に

手に取ることが出来ずに返したため、借りるのは二度目。今度はちゃんと読み

切れました^^;

谷根千シリーズ第二弾ですね。前作の内容全然覚えてなくて、登場人物も忘れて

たけど、特に問題なく読めました(笑)。そういえば、名前が面白かったんだった、

と読みながら思い出しました(苦笑)。兄妹で鰯料理専門の居酒屋をやっていたの

でしたね。鰯料理に特化してるお店って、なかなかないんじゃないかなぁ。そんなに

世の中に鰯料理好きがいるんだろうか・・・と思わなくもないけど、まぁ、東川

ワールドだから、まぁ(笑)。兄の岩篠なめ郎が店主を務め、妹のつみれは看板娘

として店を手伝う日々。そんな中、友人の雛子から猫をもらってほしいと頼まれた

つみれ。その猫は、つい最近亡くなった雛子の親戚の女性が飼っていた猫だという。

その事件は密室の中で起きたらしい。事件の詳細を聞いたつみれは、こういう事件

にめっぽう強いある人物を思い出し、その人物が営む怪しい開運グッズ専門店

『怪運堂』を尋ねることに。店主の竹田津優介は、兄のなめ郎の幼馴染であり、

この谷根千界隈で起きる不可解な事件を何度も解決している名探偵でもあるのだ

――。

相変わらずのゆるさがいい感じです(笑)。そもそも、ヒロインの名前からし

ふざけてますからね。鰯専門の飲食店の息子と娘がなめ郎とつみれって!

父親はどんだけ鰯が好きだったんだよ^^;つみれちゃんが、なぜかそこそこ

自分の名前気に入ってるからいいようなものの、へたするといじめに遭うレベル

の名前なのでは・・・。二人とも、歪んだ性格に育たなくてほんと良かったよ。

そこは親の育て方が良かったのかもしれませんけどね。

探偵役の竹田津は、名前だけならまともだけど、キャラクターは変というか、

怪しい開運グッズ屋なんかやってるしね。よくそんなので商売が成り立つよなぁと

不思議で仕方ないんですけどね。

ミステリ部分は全体的に、ちょっと今回弱いかなと思わなくもなかったけど、

一話目の密室のトリックなんかは面白かったですね。猫◯◯◯◯の発想とかね。

二話目のお墓のやつは、お墓の花立てにあんなものが入るスペースがあるもの?

とちょっと首を傾げましたが。結構大きい花立てじゃないと無理じゃない?

個人のお墓の花立てって、一輪挿しっぽいイメージあるから違和感覚えちゃった

のかもですが。

三話目の大学祭で金髪青年が消えた理由は、盲点をつかれたって感じでしたね。

四話目も、思い込みをつかれた作品。ダウンジャケットの紫被りの理由にも納得

させられました。確かにありそう。つみれちゃんが、お巡りさんとのんびり

散歩するところが、いつもと違ってて新鮮でしたね。でも、やっぱりつみれ

ちゃんの散歩相手は竹田津さんが一番ですけどね。なんだかんだで、この二人は

いいコンビだなって思います。ボケとツッコミみたいなところがね(そこ!?)。

一話目のラストっで、いやいやながら押し付けられた猫ちゃんを、なんだかんだで

めちゃくちゃ可愛がってる竹田津さんにほっこりしました。いい看板猫になって

くれそうですね。