ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

「#ホラーゲーム実況中」(朝日新聞出版)

『ホラーゲーム実況』をテーマにしたアンソロジー。最近なんかアンソロジーづいて

ますね。たまたま回って来る時期が被ってるだけなんですけど^^;ホラーゲーム

・・・というより、ゲーム自体全然興味ないテーマなんですけど、寄稿作家が

割と豪華なので借りてみました。なんか、すごい今どきな感じのテーマですよね。

ゲーム実況って観たことないんですが、他人がゲームしてるの観るんですよね。

自分がやるのとはまた違った面白さがあるのかな。私にはよくわからん世界だな^^;

ただ、最近好きなアーティストの生配信観るのに結構ハマってまして、その方も

ゲーム実況とかやってるから、一度覗いてみてもいいかなーとか思ったりはしてる

んですけどね。それ観た上で読んだ方が楽しめたかもしれないなぁ。

 

では、各作品の感想を。

品田遊『マーダー・ミステリー・リプレイ』

ゲーム配信者エビフライの元に視聴者のネジコから持ち込まれた、廃墟の神社で

見つかったUSBメモリを開いてみると、ホラーゲームのソフトが入っていた。

エビフライがプレイを開始すると、それは大学生四人が山奥の廃墟でマーダー

ミステリー系のゲームをするストーリーだった。それは四人の同級生が作った

復讐のゲームのようなのだが――。

綴の儀式とか、巨大な蜘蛛とか、おどろおどろしい雰囲気がなかなか好みでした。

蜘蛛化した男が同級生を食べるシーンは気持ち悪かったけど^^;エビフライや

ネジコの正体も意外でしたし、なかなかよく出来た作品じゃないかな。作中作の

カードゲームも面白かったですしね。ちょっと頭混乱したけどね。

 

波木銅『CIUDAD』

都市経営シミュレーションゲーム『CIUDAD』は、あるゲーム配信者が配信中に

吐いてから爆発的にセールスが伸びた。その配信者は、吐いた後気絶し、配信も

中断され、その後ゲーム実況は止まったままだ。そして、その3ヶ月後自殺した――。

これはなんか何が書きたいかよくわからなかったな。ゲ◯描写がやたらと出て来て

下品な作品って印象しかなかったです・・・。

 

青柳碧人『メリークリスマス、コナミル君』

翼は、人気のミルクセーキ専門チャンネルの配信者だが、最近動画がマンネリ化

してきて伸び悩んでいた。すると、契約している動画配信エージェントの紗枝から、

ゲーム実況をしてみることを提案される。そこで、発売前のサンタクロースが

カフェを経営していくゲームをプレイすることになるのだが――。

これはさすがの完成度。ゲームが明るい内容なだけに、終盤の展開のドス黒さが

際立ってる感じがしましたね。翼の過去には辟易しました。こういう奴には天誅

下っても仕方ないと思いました。しかし、ミルクセーキ専門チャンネルって^^;

そりゃ、目新しさのある最初だけで伸び悩むわ、と思いました(苦笑)。

 

秋吉理香子『#プレイしたら呪われる』

ホラーゲーム配信者『うしみっつー』は、登録者が増えず悩んでいた所、最近よく

視聴してくれる新参登録者の吉田から、『プレイしたら呪われるゲーム』の話を

教えてもらう。これを配信でやれば登録者が増えるのではないかと思いつき、

DLして配信することにしたのだが――。

これ読んでる時、相方が出張で家にいなくて一人だったから、途中までめっちゃ

怖かったんですよ。夜眠れなくなったらどうしようと戦々恐々としながら

読んでたんですけど・・・まさかの展開に目が点でした。そうきたかーーー!

こういう業者がいたら、頼む人間いっぱいいそう。お母さんグッジョブでした。

オチの意外性って意味ではこれがダントツだったかも。

 

安壇美緒『吉兆ちゃんの言うことは絶対』

小学生の息子は、今、『吉兆ちゃんの絶対チャンネル』というゲーム実況チャンネル

にハマっている。しかし、私はこの吉兆ちゃんの喋り方がどうしても好きになれない。

息子がこのチャンネルを見始めると憂鬱で仕方がない。なぜ私はこうも吉兆ちゃん

に違和感と嫌悪を覚えるのか――。

主人公が思い出した子供の頃の記憶があまりにも悍ましいもので、ゾッとしました。

よくこんな酷いことしといて忘れられてたよね。まぁ、敢えて記憶を封印して

たんでしょうけどね。子供のしたことだからで片付けられるものではないよな、と。

安壇さんはこういうホラーも書ける人なんだね。最近新作出たんですよね。どんな

作品なのか楽しみです。