
シリーズ第5弾。前作の記事の時、ひとつ前を読んでいないって書いたと思うん
ですが、未だに読んでません!(おい)でも新刊出ちゃったからさ~。予約
しちゃったよね。もうここまで来たら読まないでもいいか・・・(←え?)。
テンダネス門司港こがね村店のパート・中尾光莉は、パート中に特殊詐欺を防いだ
ことで門司警察署から感謝状を授与され、そのことがニュースになった。そのこと
がきっかけで、店長と二人で、地元の小学校から防犯についての取材を受ける
ことに。当日やって来たのは小学六年生の中村総士くんと川瀬蓮くん。聡明そうな
二人だったが、なぜか川瀬くんはコンビニに対して敵意がある様子だった。その
インタビューから数日後、こがね村店に中村くんがやって来て、川瀬くんが自宅
からいなくなったと慌てた様子で告げて来た。川瀬くんに一体何があったのか――。
母親の妊娠によって自宅に居場所のなくなった少年と、その辛い思いに身に覚えが
ある店長の過去が絡み合い、心にぐっと来る一作となっています。店長にあんな
過去があるとはねぇ。微笑ましくもほろ苦い初恋の記憶かと思いきや・・・相手の
女の子がその後にまさかあんな事態に巻き込まれるなんて。いくら何でも不運が
過ぎないか。町田さんの作品は好きなんだけど、どうしても人の死を扱わずに
作品が書けないところがなぁ・・・。そこがどうしても引っかかっちゃうんだよね。
そういう要素がなくても、人の心を動かす作品は書けると思うんだよね。どの作品
でも、必ず主要な登場人物が誰かの死という辛い過去を抱えているっていう共通点が
あって。一作二作くらいならいいんですけど、毎度毎度そのテーマが入っているので、
さすがにちょっと鼻につくっていうか。今回も、あ、またか、みたいな感じに
なっちゃって。店長、お前もか、みたいな(苦笑)。
少年時代の店長は、まだ今みたいなフェロモンむんむんって感じがなくて、青さ
だけが全面に出ていて、可愛らしかったですね。弟妹に嫉妬するって感情があった
っていうのがめちゃくちゃ意外だった。まぁ、その性格を変えてしまうほどの
出会いがあった訳なのですけどもね。人に歴史あり、ですねぇ。
ラスト、樹恵琉ちゃんが突然宮崎の実家に戻ることになって、驚かされました。
でも、もっと驚かされたのは、彼女のある人物への告白。え、そうだったの?って
思いました。っていうか、告白された人物のこと、全然覚えてなかったけど^^;
この人、どのエピソードで出て来た人だっけ?状態だった(もしかして、読んでない
3巻か?^^;)。
しかし、店長って今後もあの彼女を待って一生を終えるつもりなんだろうか。
ちょっとスピリチュアル過ぎて、ついていけないところもあったなぁ。会いに
来てくれるって信じたい気持ちはわかるけど、きっと叶わないと思うし。そもそも、
超強力なライバルがいるしさ。なんか、もうどこかで吹っ切って、新しい恋を
してもらいたいって気もするんだけどね。切ないな。