ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

2007年マイベスト < 2 >

みなさま今晩は。いよいよ今年も残り二週間を切りました。
年末年始の準備は進んでおりますでしょうか。
私は多分年賀状も大掃除(私の場合多分超小掃除^^;)も最後の二日で慌ててやることに
なりそうです^^;

さて、前置きはそれくらいにして、予告通り今年のベスト < 短編集編 >、それに、
約一名から(笑)熱望されております < バカミス編 >、併せて発表致したいと思います。


< 短編集編 >


今年もたくさん良質の短編集を読みました。連作短編は私の大好きなジャンル。興味の
なかった作家でも連作短編と聞くと手に取ってしまったりすることも。
面白い短編集をご存知の方、是非ご一報下さいませ^^



では順位発表~。



1.三雲岳斗「旧宮殿にて 世紀末、ミラノ、レオナルドの愉悦」


2.柳広司「百万のマルコ」


3.古川日出男「gift」


4.藤野恵美「ハルさん」


5.奥田英朗「ガール」


6.三田完「誹風三麗花」


7.霧舎巧新本格もどき」


8.愛川晶「道具屋殺人事件─神田紅梅亭寄席物帳」


9.高田崇史QED~flumen~九段坂の春」





簡単に短評を。


1.とにかく自分の好みにぴたりとはまった作品でした。ダヴィンチの世界と謎解きが
とてもマッチしていて、面白かった。この手の美術系ミステリは大好きです^^


2.マルコの人を喰ったような謎解きがとても面白かった。囚人たちとマルコのふれあいも
ほのぼのしてて良かったですね。


3.とっても短い掌編ばかりだけれど、どれも個性的で魅力的な作品ばかりでした。古川
さんのリズミカルな文章は読んでいてとても心地良いのです。


4.これはもう、ハルさんとふうちゃんの親子の絆にやられっぱなし。幼稚園から大人に
なるまで、ふうちゃんの成長を見守るハルさんの優しい目線に心が温かくなりました。


5.奥田さんは「イン・ザ・プール」と悩んだのですが、同じ女性の心理をここまで的確に
描いてくれたと快哉を叫びたくなったこちらに今回は軍配。奥田作品はほんとに面白い^^


6.直木賞候補と聞いた時はさして興味もなかったのですが、連作短編と聞いて手を出して
みたら大当たり。昭和初期のしっとりとした空気の中で行われる句会の様子がとても良かった。


7.本歌作品を読んでなくても十分愉しい本格ミステリになっている所に感心。カレーを食べる
と名探偵に変身しちゃうという訳のわからない設定も面白かった。続編期待したい。


8.ミステリの謎解きを落語自体に盛り込むという設定が新しかった。落語に関する薀蓄も
なかなか興味深く読みました。


9.シリーズのキャラたちの意外な過去やニアミスににやにやしながら読みました。構成も
凝っていて良かったです。奈々ちゃんの○○シーンはショックでしたが・・・^^;;


10.「独白する~」に比べると内容的には劣るものが多い気がしましたが、独特の平山
ワールドにはやはり魅せられてしまいました。新作早く読みたいぞ~。




では続けて < バカミス編 >

しかし、今年は思った程バカミスを読んでおりませんで。読んだ数が少ないので
今回もベスト5です(っていうか、読んだバカミスほとんどランクインみたいな^^;)。
来年はもっといろんなバカミスにチャレンジしなければ(ナゼ使命感?)。
面白いバカミスを見つけた方、ご一報お願いします(またか)。



1.鳥飼否宇「痙攣的 モンド氏の逆説」


2.蘇部健一「六とん3」


3.鯨統一郎「間暮警部の事件簿 マグレと都市伝説」


4・蘇部健一「ふつうの学校1~3」






以下短評☆



1.今年最大の衝撃でした・・・○○。ちょっとこの言葉が自分の中でマイブームになった(笑)。


2.発売したことに感動&大興奮。ありがとう、蘇部さん。早く4を・・・。


3.このくだらなさはメガトン級・・・笑えた。


4.はまった。大好きだー。三部作と言わず、続けて欲しい。


5.内容よりも、表紙のインパクトはNO.1です。「田中いたり蹴」・・・。



ね、ちゃんと蘇部さん入ってるでしょ、月野さん(しかも二箇所も!!)^^v
来年蘇部さんの新刊が出るかどうかが一番気になります・・・出ろ~~~。



次はいよいよミステリランキング。もうランキングはほぼ決定してるんですが、
記事は年末になるかもしれません^^;読む人を引かせそうなんで、あんまり
発表したくない気もするんですが・・・(って書けばだいたい想像できるか)。
でも一応ミステリブログなんでミステリランキングは発表しないとまずいよね(←!?)。
まぁ、気が向いたらちゃんと記事になると思います。