ミステリ読書録

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「俺たちフィギュアスケーター」

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俺たちフィギュアスケーター」/ 監督:ウィル・スペック ジョシュ・ゴードン
                / 出演:ウィル・フェレル ジョン・ヘダー 
                    ウィル・アーネット エイミー・ポーラー
/2007年アメリ


< あらすじ >
男子フィギュアでトップを争うチャズとジミー。世界選手権で同時優勝を飾るが、犬猿
二人は表彰台で大乱闘騒ぎを起こし、永遠に男子シングルの舞台に立つ権利を剥奪されて
しまう。しかし、三年後、スケートへの情熱を断ち切れない二人は、嫌々ながらもペアを
組み、大会出場に向けて練習を始めるのだった。


実は友人と観る映画の相談をしていた時、友人が候補に挙げてくれたのがこの映画とオゾン
の「エンゼル」、bunkamuraで公開中の「ゼロ時間のなぞ」。その中で私が一番気になったのが
この「俺たち~」でした。いや、オゾンも好きだし、友人曰くbunkamuraのも「私好み」だそう。
でも、これ、題名からしていかにも馬鹿馬鹿しそうでしょ?そういう映画が大好きなんです
(「少林サッカー」とか)。
で、そういうやりとりをメールでやっていたところ、丁度昨日のスマステーションの月イチ
ゴローで吾郎ちゃんがこれを二位にあげていたので、即決。

はい、もう涙を流して笑った映画は久しぶりです。この徹底したバカバカしさを貫き通して
くれたところに拍手を送りたい。主役二人のキャラもすごくいい。最初は犬猿の仲だった二人が、
ペアとなって一緒に大会を目指して行くうちに少しづつ打ち解けて行く所も良かった。最後には
ジミーを「弟」とまで言い放つまでに(笑)。
とにかく1時間半の間ほとんど笑いっぱなし。かなりお下劣な部分もあるので、受け入れられない
人もいるかもしれないけれど、吾郎ちゃんが言ったように「いかにもアメリカ的な笑い」が随所
に挟まれていて、ナンセンスな所が最高に可笑しかった。ただただ「面白さ」を追求したこの手
B級映画としては素晴らしい出来。サービス精神旺盛な演出に大満足でした。仕事が忙しくて
精神的に参ってる時に一番の薬になったかも。そういう時は小難しい映画よりも、何も考えずに
笑えるこういう映画が一番楽なので。

フィギュア部分もなかなかCGを駆使して上手く演出されてました。時代設定は多分今よりも少し
前なんだろうと思います。だって、男子シングルなのに4回転の映像が全く出て来ず、一番の
大技がトリプルアクセルだったりするので。映像もやや古臭い感じに作ってありましたし。

ラストの大技成功の際には劇場のあちこちから思わず拍手が。北朝鮮のペアがチャレンジした時の
衝撃映像を見せられた後だったので、成功するだろうとは思っていても冷や冷やしました・・・。
二人の友情には不覚にもジーンとしてしまった。ラストはとんでもない展開になりますが、
最後までくだらなさで締めくくってくれたのが良かった。

サーシャ・コーエンが本人役でゲスト出演してるのもちょっと嬉しい。ただ、日本のペアの
中にスグリの名前があったのはご愛嬌でしょうか^^;元女子シングルの佐藤由香さんも
アドバイザーみたいな形で参加されてるのだそう。

この映画、ナンセンスすぎて日本公開が危ぶまれていたのだとか。全然公開できない程じゃ
ないと思うけどなぁ。配給を決めた配給会社に乾杯。

とにかく何も考えずに笑える映画が観たい方には是非おススメ(ほとんど全国区で単館
扱いだとは思いますが^^;)。お腹の底から笑えますよ~~^^
ただし、ナンセンスなものやお下品なものがダメという方はやめておいた方が賢明でしょう^^;



あ、エンドロールにちょっとしたボーナストラックがあります。絶対最後まで席を立たない
ことをおススメします。