2006-05-06 貫井徳郎/「愚行録」/東京創元社刊 ミステリ読書録 貫井徳郎さんの新作「愚行録」。 一家4人惨殺事件を追う「聞き手」からの質問に答える複数の関係者の「声」と、ある兄妹の 兄に対する妹の独白のみで物語は構成される。あまり書くとネタばれになっちゃうので書きません が、構成が素晴らしいです。ラストまで読むと、一見繋がりの不明な冒頭の新聞記事や犯人の行動 がすべてすっきりわかります。小説ならではのミステリらしいミステリ。