ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

釣巻和/「くおんの森 1」/リュウコミックス その他、読んだまんが一括。

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釣巻和さんの「くおんの森 1」。

両親とともに5年前になくなった祖父の家へと引っ越してきた高校生・魚住紙遊。一度読んだ本は
二度と忘れないという彼は、書庫にて祖父・遊字の高校時代の日記を見つける。そこに記された
「栞ヶ浜学園高等部」の文字を見つけた彼は、祖父の母校であり自分が転校することになる学園
へと向かう。そこで彼は、文字を食い、喋る魚〈紙魚〉を飲み込んでしまうことに!? そんな
彼の前に、自らを「森人」と名乗る不思議な少女が現れた(あらすじ抜粋)。


久しぶりに漫画書庫更新。実は一言メッセージにも書きましたが、今年に入ってから漫画
ばっかり読んでまして、ちょっと脳が読書脳から漫画脳にシフトしちゃってる状態だったり
します^^;この本は新聞に広告が載っていて、あらすじ見てどうしても読みたくて購入。
森の中にある図書館で繰り広げられるファンタジーと聞いたら読まずにいられません。
絵は最初の方はまだ線の荒さが目立ち、人物の描き方もあんまり好きじゃなかったので、
こりゃ失敗だったかなとも思ったのですが、回が進むごとに描き慣れて絵も奇麗になっていき
一安心。
ストーリーの方も派手な事件がある訳ではなく、ちょっとわかりにくい部分もあって、
人によってはよくわからない作品という評価になってしまうかも。ただ、一度読んだ本の
内容を絶対に忘れない主人公と、本と人を守る『守り人』の少女と彼女に仕える羊さん、
図書館司書の玉子さん、デブ猫のブゥなど、個性的なキャラクターたちとのやりとりが
面白く、全体に流れるレトロな雰囲気や、幻想風味が非常に好みでした。文字を食べちゃう
紙魚(しみ)』も憎めない可愛さがあって、駆除すべき対象なのに、なんだかほのぼのしてて
良かった。紙魚に寄生されちゃった主人公の行く末は心配になりましたが^^;
ストーリーを追うよりも、幻想的な独特の世界観や奇麗な絵を楽しむ作品って感じかな。

本好き、図書館好き、ファンタジー好き、幻想好きな方には是非お薦めしたい作品ですね。
なんか、アニメとかになりそうな雰囲気。ちなみにダ・ヴィンチで絶賛された漫画なんだそう。
読書好き魂が刺激される設定だもんなぁ(私もその一人)。
作者は弱冠21歳だとか。うわぁ、若い。描き慣れたらもっともっと上手くなりそうです。
ちなみに名前は『つりまき・のどか』さんと読むそうです。





その他、ついでなので今年読んだ漫画たちを一部紹介。


亜樹直・オキモトシュウ『神の雫
職場の人に借りました。現在19巻出ていて、今11巻辺りまで読みました(職場に置いている
ので、全部職場で仕事の合間に読んでます^^;)。面白い!
でも、ドラマは『トライアングル』の方を観ているので結局観てません(どうせ録画しても
観ないからしてないし)。どうやらドラマはかなり酷い出来らしいですし^^;亀梨は
ともかく、女の子のキャストが気に入らないので今後も観る気なし。


吉田秋生ラヴァーズ・キス ①②』
海街diary』の影響でどうしても再読したくなったものの、家で発見できなかったと言ったら
友人が貸してくれました。再読とは思えない程内容を覚えていなかった。こんなに同性愛が
出て来る話だったんでしたっけねぇ。絵が全然違いますね~^^;朋章は断然こちらの方が
かっこよかったなぁ。大人っぽくて色気があって。時系列で言うとこちらの方が少し後に
なるのかな?『海街~』の朋章は毒が抜けてしまった感じがする。双方の作風の違いかも
しれませんが。


若杉公徳デトロイト・メタル・シティ ①』
これも友人から借りたもの。6巻まで借りてるけど、とりあえず一巻読んだところ。
勿体ないからちょっとづつ読み進める予定。映画は割と忠実に作ってあったみたいですね。
絵がかなりシュール。それにしても、映画のクラウザーさんはそっくりだった・・・。


藤井明美『スイート・ミッション ⑧』
夏と両想いになってしまったので、つかず離れずの二人の距離間のドキドキを楽しんでいた自分
としてはちょっと残念なのですが、両想いになったらなったでドキドキさせられる展開が次々
出て来るので面白さは変わらず。灯里の兄ちゃんはナイスキャラクターです。


最富キョウスケ『電撃デイジー ④』
いやー、ほんとにこの人の漫画は面白い。デイジー=黒崎と知ってしまった照の逡巡が痛いほど
伝わって来て切なくなりました。照はほんとにいい子だなぁ。いじめられてもめげない強さが
いじましい。彼女には幸せになって欲しい。ハゲ崎よ、頑張れ。


磯谷友紀本屋の森のあかり ④』
本屋さんを舞台にした書店の日常漫画ももう4巻。新キャラ千葉さんがなかなかナイス。
店長との確執と和解にはらはらしたりほっとしたり。ダメになるほど繰り返し読んだ
思い出の本っていうのが私にはないので、そこまで好きな『生涯の一冊』に出会える
というのは羨ましいです。


ろびことなりの怪物くん ①』
表紙とポップに惹かれてつい買ってしまった一冊。大当たり。ヒロインしずくと怪物吉田との
やりとりがかなりツボにはまりました。絵もとても奇麗で好み。次巻が楽しみだ。
しかし、このペンネームはどうなんだろう・・・。





これ以外にもまだ読んだ漫画はあるのですが、この辺で(どんだけ読んでるんだ^^;)。
私、本は図書館でほとんど借りてるんですけど、漫画はほとんど自分で買っているので、
一応出版業界に全く貢献してない訳じゃないんですよー(これが一度言いたかった)。

ところで、大好きな『君に届け』がマーガレット本誌で次号から休載らしいですが、
一体どうしたんでしょうか・・・4月からはドラマ化もされるみたいなのに(ガッキーは
ともかく、山ピーっていうキャストはどうだろう・・・風早君の爽やかなイメージは
全くないけど・・・手越君とかのが良かったのでは^^;)。
作者急病とかだったら心配だなぁ(涙)。


マニアックな記事ですみません・・・^^;
ちなみに今一番読みたい漫画はもちろん『ガラスの仮面』の43巻です・・・。
周りは結構もう読まれてるみたいですね。羨ましい。早く読みたいよー。