ミステリ読書録

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三浦しをん/「桃色トワイライト」/太田出版刊

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三浦しをんさんの「桃色トワイライト」。

自身のウェブサイトに掲載されたエッセイをまとめて一冊に。妄想炸裂、抱腹絶倒の爆笑エッセイ。


以前読んだ『悶絶スパイラル』が異様に面白かったので、再び借りてみたしをんさんのエッセイ。
こちらの方が『悶絶~』よりも前の刊行のようなので、あの『悶絶~』でのオ○ジョーへの傾倒
っぷりのきっかけがこちらに書かれていることがわかりました。発端は『新撰組!』でしたか・・・。
本書でもオ○ジョーへの愛が炸裂。会う人会う人にオ○ジョーの魅力を布教しようと苦心する
しをんさんが笑えます。私は『新撰組!』を観ていなかったので(しをんさんごめんなさい)、
オ○ジョー演じる斉藤一がどれほどの魅力を振りまいていたのかわからないのが残念です。
そもそも斉藤一って誰・・・(わー、新撰組ファンにころされるーー!?^^;;)。
いや、私だってね、オ○ジョー大好きですよ。日曜に『ぼくの妹』を観て、こんな兄ちゃんが
いる長澤○さみ(役名なんぞ覚えておりませぬ)を恨みたくなりましたよ。私だったら毎日家に
帰るっ。即行帰るーー!(変)

今回漫画ネタが少ないので、前回ほどのお腹よじれる笑いってのはなかったのですが、
漫画のタイトルネタの部分(ゆびさきミルクティー)には大ウケ。勝手にストーリーを想像して
創造するしをんさんが最高です。どんな話やねん・・・(何故か関西弁)。
ちなみに『魔天道ソナタ』バッチリ読んでましたけど、何か?『ときめきトゥナイト』も良く
考えるとヘンだよねぇ・・・。ときめき今夜・・・ぷぷ。

本書でもいい味を出しているのがしをん家族。特に弟君のキャラ、面白すぎる・・・。私の中
では完全に『いたずらなKISS』の入江君になっちゃってるんですけど、どうしてくれるんですか、
しをんさん・・・。どうも、今流行りの『草食系』っぽいイメージになっちゃってます。食が
細いっていうし、女の話とかしない(これはしをんさんの前でだけかもしれないが^^;)って
いうし。この本で弟君から借りた『ジョジョ』が『悶絶~』に出て来たジョジョTシャツに繋がって
行くのね。この姉弟の会話好きだなぁ。弟君は姉に対しては完全にドSですよね(笑)。そもそも
姉の呼び方が『ブタさん』だもんな^^;
あっさりしてるご両親のキャラもいいですねぇ(キャラ?^^;)。なんか、しをんさんが
直木賞獲った後も、娘がベストセラー作家になったとかピンときてなさそうな感じ(笑)。

恋愛とか結婚自虐ネタはかなり共感できるものがあります。アイタタタ・・・って感じでは
ありますが^^;ここまであけすけに話してくれると爽快です。腐女子に現実のオトコはいらん!
って感じなんだろうな。最近はどうなんでしょう。変わってきたのかな。最近出たエッセイも
早く読んでみたいなぁ。図書館入ってるといいけど。

しをんさんのエッセイのすごいところは、小説家のエッセイなのに、小説のことがさっぱり
出てこないことです(笑)。出て来るとしてもBL小説ですしね・・・(あとは漫画)。この辺は
桜庭さんのエッセイとは正反対って感じがしますね。まぁ、面白いからいいか(笑)。
しをんさん考案の物陰カフェ、私も行きたいです。

タイトルに合わせた松苗あけみさんのピンクピンクしたイラストがなんとも可愛らしい。
『桃色トワイライト』、意味が繋がらない単語を二つくっつけたタイトルが最高ですね(笑)。
やはり、ストレスがたまっている時はしをんさんのエッセイを読むに限ります。
面白かったぁ。