「ハリー・ポッターと謎のプリンス」

「ハリー・ポッターと謎のプリンス」

監督：デビッド・イェーツ 原作：J・K・ローリング
キャスト：ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、ジム・ブロードベント他。

<あらすじ>
ついに復活を果たした邪悪な魔法使い、ヴォルデモートはその支配力を魔法界のみならず、
マグル（人間）の世界にまで広げようとしていた。そんな史上最大のピンチが迫る中、ハリー・
ポッターはホグワーツ魔法魔術学校の校長、ダンブルドアとともに来るべき最終決戦の準備を開始。
ヴォルデモートの重要な秘密を知る人物として、ダンブルドアの旧友で元同僚の魔法薬学教授、
ホラス・スラグホーン先生が学校に招き入れられる。彼が握る秘密とは？（あらすじ抜粋）

というわけで、予習バッチリの状態で本日映画を観てきました。いやー、地元の映画館だと
侮っていた私たちは甘かった。学生たちは夏休みに入ったばかり。映画も公開してから初めての
日曜日。映画館のロビーに入ったとたん、人・人・人の大洪水。チケットを買う長蛇の列に
面喰い、チケットカウンター上方のモニターに現れる「ハリー・ポッター～時の回 満席」の
文字に我が目を疑い・・・。
お昼に行って席確保して２時台の回のを観ようと思っていたのですが、すでに満席。吹き替え版
に至ってはその次の回まで満席。なんとか５時の回には滑り込みたい！と焦りつつ列に並んで、
なんとか席確保。観るまでに４時間半くらい間が空いてしまって、どう時間をつぶそうかと
焦りました＾＾；まぁ、昼食を食べてユニクロやら伊勢丹やらの浴衣コーナーを冷やかして、
疲れた頃にサーティーワンでアイスを食べて、のんびりまったりしていたらあっという間に時間が
経ってましたが＾＾；
うーむ、地元の映画館がここまで混んでいるのを見たのは初めてかも・・・前作の時より
遥かに混んでいました。まぁ、時期的な問題もあったのですが。実は内心、３～４作目辺りで
もういいや、とリタイアした人が多いんじゃないかな～とか思っていたんですよね。まだまだ
ポッタリアンはたくさんいたのですね・・・。

さてさて、前置きはそれくらいにして、映画の感想をば。うーんと、えーとですね、これは
原作を読んで行って本当に良かった、と思いましたです。しかも、今回は読んですぐに観たので、
原作と映画の内容の比較が逐一出来たので、ここはこうなった、とか、ここ削ったのかーーとか、
細かい部分まで違いが分かったので良かったです。んで、端的に云えば「端折りすぎ！！！」
ですね。これは、原作を読んでない人にはかなり不親切な内容になっているのでは・・・。
原作の良いところを思いっきり削ってしまっていて、本当に大筋のパーツだけ無理矢理繋げ
ちゃった、という感じがして、すごく勿体ないな、と思いました。大筋は確かに原作通りなんだ
けど、細かい部分はかなり変えられていました。削られて欲しくなかったエピソードがいっぱい
削られてて結構ショックでした。特にアーサー（ロン兄）とフラーのラストのエピソードは入れて
欲しかったなぁ・・・。あとできればルーピンの方も。原作では、終始暗いトーンの中、唯一と
いってもいい位の救いというか、明るい要素だったので・・・。ジニーが付き合ってた青年と
別れたくだりも端折られて、いきなり心変わりしてハリーの方に来たみたいな感じになっていた
ので、傍から見ると男を振り回す単なる悪女にしか見えなくなってしまってたのも可哀想でした。
ハリーがロンの妹であるジニーを意識し始めてからの内面の葛藤なんかがほとんど省かれていた
のも残念でしたね。ハリーの、恋愛方面にはウブで可愛らしい部分が出ていて、面白いとこだった
のにな。あと、欲を言えばジニー役の子がもうちょっと可愛ければなぁ・・・。一作目から
出ていた子らしいので仕方がないのでしょうけど。もうちょっと可愛い子役の子を使って
いれば・・・。どうも、ビジュアル的にハリーとお似合いって感じはしなかったです＾＾；
ラストシーンもあっさりしすぎて不満。そこはもうちょっとじっくり時間かけて欲しかった。
ちらほらすすり泣く声も聞こえてきたんだけど、個人的にはあれじゃー泣けないよ、と思いました＾＾；

とにかく、映画を先に観ないで本当に良かったと思います。映画観ちゃったら本はもういいや、に
なっちゃってたと思うもの。映画を観た方には是非とも原作の方も読んで欲しいなぁと思う。
だって、映画の何倍も面白い要素がたくさん出てきますから。
一緒に行った友人二人も原作は読んでいないので、結構疑問に感じた部分が多かったようです。
今回は原作をバッチリ覚えていたので、偉そうに滔々と説明してあげました（何様？＾＾；）。
だいたい毎回映画を観る時には原作を忘れているので、普段は私も疑問だらけなんですけどね・・・＾＾；

うーむ、やっぱり早く次の巻が読みたい。しかし、最終話の映画って前後編になるんだそうで。
しかも、前編が来年の１１月、後編が再来年の夏公開予定って・・・今読んだら確実に内容
忘れるぢゃないかぁ・・・・（涙）。