ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

椎名軽穂/「君に届け ⑨」/マーガレットコミックス刊

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椎名軽穂さんの「君に届け ⑨」。

「風早には好きな子がいる」というケントの言葉にショックを受け、泣いてしまう爽子。
その場面に駆け付けた風早は、ケントが爽子を泣かせたことを激怒するが、爽子がケントを
かばうことにイラだつ。そして、ついに爽子に「すきだ」と告げる風早。しかし、その言葉は
爽子に届かなかった。お互いの言葉を誤解し、すれ違う二人。ぎくしゃくした関係のまま、
学園祭がスタートした――。


祝・ご出産!!
ようやく産休が開けられ、連載が再開されて嬉しいです^^
待ちに待った9巻です。今回は『すれ違い』の章。なぜこうも「すき」というシンプルな
言葉を曲解できるのか理解に苦しみますが、そこが爽子たるゆえんでして。長らく
虐げられた生活を送ってくると、好意の言葉も素直に受け取れなくなってしまう
ものなんですね・・・あうぅ。風早くんがようやく勇気を出したのにねぇ。彼も
ほんとに毎回報われなくて気の毒になります。今回はほんとに風早君受難の巻って
感じで、可哀想でなりませんでした^^;

それにしても、今回もケントはまじでうざかった!しかし、困ったことに、悪気がないんだよね、
彼は。だから余計に厄介なヤツ。基本はイイ子なんだろうけどねぇ。でも、ムカつく。
余計なお世話ばっかすんじゃねぇ!!ってどついてやろうかと思いました・・・。
でも、私がしなくても、くるみやちづがやってくれてるけどね!

今回、くるみのことは大いに見直しました。くるみが爽子に言った『あんた風早の何を
見てんのよ!』のセリフにはドキッとさせられました。くるみは、なんだかんだ爽子に
憎まれ口をたたきながらも、彼女のことをちゃんと認めてますよね。風早くんのこと
だけじゃなくて、ちゃんと爽子のことも本質を見抜いて接している。ケントをひっぱたいた
シーンはすかっとしました。やるねぇ、くるみちゃん。かなり好きなキャラになりました。

でも、やっぱり今回もちづは素敵なセリフを残して下さいましたよ。
爽子に対して言った、

『鈍さに慣れるな!』

には胸を射抜かれました・・・かっこえぇ~~。その後のあやねのセリフも良かったなぁ。
こんな素敵な友達ができて、ほんと良かったねぇ、さわこぉぉ~~~(涙)。
なぜか母目線で見てしまう私です^^;

そんな素敵な周りの人物たちの励ましを得て、爽子もついに風早君の元へ・・・って、

ここで終わりかーーーい!!

このヒキはないよぉ、椎名さん・・・これじゃ、気になって仕方ないじゃないかぁ。
・・・ってことで、この続きが載っている別マを読みにコンビニに走った私でした・・・
(まんまと集英社に乗せられている!!←っていうか、買えよ)。


今秋からアニメもスタートされるようで、ますます人気が高まりそうですね
(ドラマ化だと思っていたら、アニメ化だった^^;)。
10巻が待ち遠しいです!