菅野文/「オトメン（乙男） ⑨」/花とゆめコミックス刊

菅野文さんの「オトメン（乙男）⑨」。

男子は質実剛健、女子は清楚可憐たるべしの新校訓を掲げた校内の雰囲気は一変した。理事長代理
で風紀委員の春日は、新校風を徹底させようと、校内を取り締まっていた。そんな中、春日は充太
が漫画家の幸花ジュエルではないかという疑惑を抱き、手に入れた証拠を充太につきつけてきた。
充太の潔白を信じる飛鳥。しかし、春日は次々と追及の手を伸ばして来て――。

出ているのを全く知りませんで、今日たまたま行ったスーパーの書籍コーナーで売っていて
驚きました・・・。カバーかけてもらえないから本当はちゃんとした本屋で買いたかったけど、
早く読みたかったので急遽購入。うう、情報不足だったわ・・・私としたことが！不覚！！
どうやら９月の中旬くらいに出ていたようです（気づくの遅すぎ＾＾；）。だって、８巻が出て
二ヶ月しか経ってないよぉ。インターバル短すぎ～。やっぱり、ドラマの影響で早めに次が
出たんだなぁ・・・。
出版社も巧いことやりおる・・・（←何者？）。

が、しかーーーし！今回は大不満。
だって、だってぇ～～～多武峰サマの出番がないじゃないっっ！！
その分充太に焦点が当てられた感じですね。城ノ内ミラ先生の再登場は嬉しかったです。
充太と飛鳥の友情関係というか、信頼関係も美しいですね。飛鳥ちゃんってほんとイイ子だなぁ。
でも、気になるのはミラ先生の家でみんなを変身させる為にメイクをしたのは誰かって
ことなんですけど・・・多武峰サマじゃなければ誰があんなに素敵にみんなを変身
させられるのよーーーっ。
と云う訳で、今回は恒例の多武峰語録はなしです（だって出番なかったから）。

でも、充太の少年漫画にはウケました（笑）。国語の授業でマンガ描かせるって無茶苦茶
だけど（笑）。しかもテーマが恋のトキメキって（爆）。それなのに描いたマンガが
『貴様の拳に恋しとる！！』
・・・ひーーー。絵柄どうとでもなるって！漫画家ってすごいなぁ・・・ってか、菅野さんが。
らぶちっくみたいなりぼんなかよし系の絵も描けるし、充太が授業で描いたみたいな少年マンガ風
の絵も描けるし、城ノ内ミラ先生みたいな古臭い（失礼）少女マンガ風の絵も描けるし・・・
器用だなぁ。

春日と飛鳥ちゃんの過去については案の定というか、なんというか。飛鳥ちゃんだったら
当然の如くに女の子よりも愛らしく女の子らしい子供だったことが容易に想像できるだけに、
お気の毒さまというしかありませんねぇ・・・そりゃ、トラウマにもなるよなぁ。そして、
春日が幸花先生だと信じた人物の正体がわかった時のショックは推してしるべし・・・永遠に
誤解したままである方が幸せだろうな（苦笑）。結局、飛鳥ちゃんのことが好きだからこその、
愛情の裏返しってやつなんでしょうね。ああ、ご愁傷様。

今回一番のツボはオトメンケーキ屋さんの粋なはからいで作ってくれた名付けて『トモダチの輪』
ケーキ。か、かわゆすぎる・・・！！（悶え）こんなケーキ屋があったら通いたいですーー！

初登場の音羽先生はうざかったですねぇ。裏の顔怖っ。次もひっかきまわしてくれそうです。

今回りょうちゃんの出番がちょっと少なめだったかな。でも、飛鳥ちゃんの為に作った
お弁当が思いの外まともなので驚きました。せ、成長している・・・！と、思いきや、家庭科の
授業でクマのぬいぐるみを作ったつもりがミジンコにしか見えない物体が出来上がるところが
さすがです（笑）。

１０月からドラマも見やすい時間帯（火曜の９時）にお引っ越しで、視聴者も増えるといいな～。
時間のある方は是非観てみて下さい。面白いですよ～♪