ミステリ読書録

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「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」

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監督:堤幸彦
キャスト:仲間由紀恵 阿部 寛/生瀬勝久 野際陽子 松平 健 佐藤 健  夏帆 他。

<あらすじ>
最強の霊能力者が村人を治める、因習に閉ざされた山村。「カミハエーリ」と呼ばれるその
霊能力者が亡くなった。次代のカミハエーリを選ぶ為、村では古くからの掟に従い全国から
霊能力者を集め、生死を賭けてトップを競わせる「霊能力者バトルロイヤル」が開催されることに。
優勝者が手に出来るという財宝をせしめようと、おなじみ自称・売れっ子マジシャンの
山田奈緒子仲間由紀恵)と、愚かな風習をやめさせる為に招かれ渋々やってきた上田次郎
阿部寛)は、否応なく恐ろしくも馬鹿馬鹿しい闘いに飲み込まれていく……まるっと
お見通せない二人の運命やいかに!?(あらすじ抜粋)。


地元の映画館で観て来ました。話題の映画が多いせいか、やたらに混んでいて、この
トリックも230ちょいの小さいところだったせいか満席。事前に席を取っておいてホントに
良かったな~って感じでした。
最初は一人で行くつもりだったのですが、小学四年になる姪っ子が行きたいと言うので
一緒に連れて行くことに。思わぬ相棒が出来て嬉しかったのでした^^
行く前に姪っ子のリクエストでマックで食事。それでも映画の開始時間までに時間が
あったので、姪っ子が母の日のプレゼント買ってないと言うので、デパートで物色。
義姉がサングラスが欲しいと言っていたというので、可愛らしい雑貨屋さんのサングラス
売り場でお洒落なサングラスとメガネケースをチョイス。近くのお店でTシャツのセールを
やっていたので、それも併せてプレゼント。姪っ子も嬉しそうだったので良かったです^^

そんなこんなで映画の時間。
今回も堤さんらしい小ネタ満載で、随所で細かく笑えました。良くも悪くも『マンネリ』
なのは確かですが、これがなんともトリックらしいから許せてしまう。しょっぱなから、上田の
『IQ200』には笑ったな~。完全に表紙もタイトルも『1Q84』のパクリ^^;隣にいた
姪っ子にはピンと来なかったらしく、みんながウケているのにキョトンとしてましたけど(苦笑)。
上田人形もいちいちオイシイ所で登場するからウマいなぁと思いました(笑)。
上田と奈緒子の掛け合いも相変わらず。『ひん』と『にゅう』の合言葉のやり取りも可笑しい。
今回10周年記念映画ということで、テレビシリーズが始まってから10年も経つ訳ですが、
二人のとぼけた関係は全く変わってません。少しは進展するかと思えば、やっぱりこういう
オチかい!とがっくりしたところも前回の映画と同じ。ミステリとしても、あまりにも
ベタな○○トリックだし、おいおい、崖から落としたアレを始末しないでそのまましておいた
らダメだろう、とツッコミを入れたくなりましたが、そんな部分はあっさり流してしまえば
よろしい。細かい小ネタに個性的なキャラたちのアホな会話にくすくすニヤニヤできれば
それで十分。二時間弱のトリックワールド、今回も存分に楽しめました。

松平健扮する怪しげな霊能力者が白馬に乗るシーン、矢部刑事が土蔵の扉に頭を挟まれて
ろくろ首状態になるシーン、謎の生物・ガッツ石まっ虫・・・随所で細かく笑えて面白かった~。
まぁ、映画館に行ってみる程のストーリーではないかもしれませんが、トリックファンならば
間違いなく楽しめる内容になっていると思います。脇役キャストも超豪華!マツケンはもちろん、
藤木直人片瀬那奈佐藤健・・・頑張ったな、テレ朝(笑)。

聞くところによると、来週放送されるテレビドラマは新作だそうで。私はてっきり以前のドラマ
シリーズを編集したものだと思っていたので、思いがけず嬉しい情報でした♪楽しみ!

エンディングテーマもなかなかに良い曲で耳に残りました。歌っている方は全く知らなかったの
ですが、鬼束ちひろを輩出したトリックに相応しい、深く染み入るような歌声。聴いていて
イメージしたのは深い森。この作品でも森の中のシーンがたくさん出て来るから、ぴったりですね。


ちなみに、他の方のレビューに書いてあって初めて知ったのですが、松平健役の鈴木が唱えて
いた呪文『バンサンケツマ』は、ひっくり返すとマツケンサンバ。なーるほど~(全然
気付いてなかった^^;;)。こういう細い部分のお遊びもトリックらしいですね。


姪っ子に観終わった後感想を聞いたら『面白かった』と言っていたのでほっとしました^^;
まぁ、小学四年生にどこまでストーリーや小ネタが理解出来たのかはわかりませんが(苦笑)。
でも、子供率やたらに高かったです。子供が観るには死人が多いし荒唐無稽なお話って感じも
するんだけどね。あのギャグっぽいところが人気なんだろうな。


そういえば、今日本屋に行ったら、上田次郎科学雑誌を模したムック本がででんと平積みに
なっていてウケました。ほんとに、表紙が上田になりきった阿部ちゃんなんだもの(笑)。
上田次郎のちっちゃいエレキギターが作れる付録つき。ちょっと買いたくなっちゃったよ。
もちろん、その隣には『どんとこい!超常現象』も当然の如くに並んでましたけどね!(爆)