ミステリ読書録

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椎名軽穂/「君に届け ⑪」/マーガレットコミックス刊

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椎名軽穂さんの「君に届け ⑪」。

風早と付き合うことになった爽子。嬉しい反面、ライバルのくるみのことが気にかかっていた。
そんな時、くるみが風早ファンの女の子たちと言い合いをしている場に居合わせる。くるみは
爽子をかばう発言をしてその場を去って行く。爽子はくるみと一対一で話をする為、彼女を
追いかけた――。


うわぁん。出てたの全然知らずに過ごしてたーーーーー(涙)。11日発売だったようです。
今日、またしても新聞の「週間売り上げランキング」欄で一位になっているのを見て
「ギョギョーーー」となって、即購入してきました。あうあう。マーガレット系のコミックス
発売って25日くらいだから、完全に油断してました。最近不覚続きだわ。くぅ。

気を取り直して、11巻です。大ハッピーを迎えた前巻でしたが、ラストでのくるみと
風早とりまき女子たちとのトラブルで一波乱ありそうな終わり方を受けての本書。
くるみちゃん、またしても株を上げました。風早取り巻きたちに突きつける言葉の
なんと真っ当で潔いことか!彼女自身もちょっぴり姑息な手段を使った経験があるだけに、
重みがあります。

『爽子ちゃんが ライバルで良かった』

あうあう。ええ子やないか~~~(涙)。

そして、その後のあやねのフォローもカッコ良かったなぁ。

『あたしが男だったら良かったのにね。
そしたらあんたの汚いところ全部わかってやるのに』

もー、なんでこのマンガはこんなに素敵なキャラと言葉が満載なんだ・・・!!
あやねちゃん最高。彼女に関してはもう一つ素敵な見せ場が。ちづに言われた
『やのちんはやさしい』の言葉を受けて打ち明ける、ピンへの独白に胸がキュンと
しちゃいました。そして、それを受けてあやねに返すピンの言葉と行動にも。
前の巻の記事で、この二人もしかしていい雰囲気になったりするのでは、と書いたことが
あったのだけれど、ほんとにそうなるかも。そして、なんだかいいコンビというか、カップルに
なりそうな気がするのは、私だけじゃない筈。

episode44の回は、1巻の第一話を風早君視点で見たお話。1巻と読み比べると面白い。
あの時、風早君はこんな風に思ってたんだな~っていうのがわかって、嬉しかった。
風早君がどんな風に爽子に対して恋に落ちて行ったのかがよくわかりました。こういうの
描いてくれるのは嬉しいね。

しかーし、今回の最大の読みどころは、やっぱりラストの爽子と風早君の初デートの回でしょう。
もー、なんなんですか、この爽やかすぎ初々しすぎの初デート風景は・・・!!全部のページで
身悶えしまくりだったわ!!
初デートでプラネタリウム。可愛いなぁ。倒れるシートでお互いにテレるシーンは、こっちまで
恥ずかしくなったよ・・・。爽子が行きたいところが、散歩っていうのも可愛いね。ただ、一緒に
おしゃべりしながら道を歩くだけで楽しいのが伝わって来たよ。

しかし、爽子の女子力は凄まじい。激ウマの手作りお弁当に、遅れながらの誕生日プレンゼントに、
渡せなかった過去のX'マスプレゼントにバレンタインチョコレート(どちらももちろん手作り!)。
こんなのやられちゃったら、どんな男だってでろでろになっちゃうよ。こりゃ、どんないい女が
来たって、ライバルにもなんないでしょう。私だってお嫁に欲しいぞ!こんな可愛い彼女を手に
入れた風早君は実はものすごいラッキー少年なんじゃないだろうか。
幸せそうな二人のハニカミデートに、胸がキュンキュンしまくりでした。この二人には、ずっと
こんな風に幸せでいて欲しいなぁ。今後、連載が続いて行くうちに、暗雲が立ち込めて来たり
しちゃうんだろうか。それは、嫌だなぁ。だからって、連載終了はもっと嫌だけどさ。

はー、面白かった。でも、身悶えポイントが多すぎて、じたばたしすぎて疲れた(笑)。
三十路女を年甲斐もなくここまで胸キュンにさせる君届、怖いマンガだわ・・・。

ちなみに、同時発売でファンブックが出ていて、買うかどうか真剣に悩んでしまった(結局
思い止まって今回は買わなかったが)。
更に、DVD付きのスペシャルバージョンの11巻とも悩んだ私・・・どこまでファンなんだ(笑)。