ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

二ノ宮知子/「のだめカンタービレ ㉕」/KS KISS刊

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のだめと千秋が初共演? シリーズ最終巻!!
菅沼率いる市民オペラも、本番まで残りわずか。日に日に変貌を遂げるキャストとオケを合わせ
られない千秋は、オペラの難しさを痛感していた。焦る千秋に、峰が仕掛けた魔法とは!? 
番外編ほか描き下ろしを多数ページ収録してシリーズ完結!(紹介文抜粋)。


のだめも、アンコールを経て、ついに本当のグランドフィナーレを迎えました。今回はたまたま
買っている友だちに発売直後に会うことができまして。発売後すぐに読むことが出来てラッキー
でした。昨日の水嶋ヒロの本といい、ラッキー続きで嬉しい♪

日本で市民オーケストラのオペラを指揮することになった千秋先輩の続きです。その合間に
のだめのリサイタルも。タイトルがのだめらしくて大ウケ。『疾走するキラメキ ONEWAY LOVE』
・・・ぷぷぷ。峰クンの入れ知恵らしいですが。こんなサブタイトルがついたピアノリサイタル、
見たことないよなー。アンコールに次ぐアンコール、更に続くエンドレスアンコール・・・
のだめらしいサービス・・・というか、単に本人の興が乗ってしまっただけなのですが^^;
挙句の果てには劇場から使用時間延長しすぎで怒られてるし(苦笑)。それでも、ファン
だったらこういうコンサート嬉しいですよね~。ほんと、のだめのピアノ、聴いてみたいなぁ。
千秋先輩も、のだめが随分先に行ってしまったから追いかけるのが大変そう。R☆Sオケのオペラ
でさえ悩んで紆余曲折して、最後はある人物の力を借りてやっと成功させた状態なのに^^;
でも、持ち前の才能があるからきっとすぐに追いついちゃいますよね。なんだかんだいって、
二人はベストカップルなんだと思います。最後はのだめのいいように掌で転がされた感じでしたが(^^;)、
のだめの望みどおりの展開になって良かったと思います。まぁ、本当に二人が一緒に
なった後の方が大変そうですけど・・・。
R☆Sオケのオペラ魔笛は、絵だけでもその楽しさが伝わって来ましたね~。今までに
なかった新しい『魔笛』の演出だったんじゃないのかなぁ。小学生まで登場させちゃうとは^^;
峰クンらしい演出・・・そして極めつけはやっぱり『鈴の音』ですよねー。峰クンたら、なんて
美味しい演出を考えてくれたんでしょう。念願叶った初共演!最後の最後で、ようやくこの絵が
見れたかー、と感激もひとしおでした。
最後1ページののだめの『このルビー ベトナムに採りに行ったんですか?』発言には笑って
しまいました。雑誌掲載の時には、まさか今のような状況になるなんて思いもしなかったんだろう
なぁ。ある意味最も旬な人物には間違いないでしょうが・・・(『旬』って言い方は間違ってる
かもしれませんが^^;)。二ノ宮さんもさぞかし驚かれたことでしょう・・・。
しかし、小さい方の石がルビーなら、大きい方は何なんでしょ。ダイヤだとしたら相当大きい
ような・・・(しかも、ハート型^^;)。サイズとか良くわかったよなぁ、千秋せんぱい。

本文終了の後には、特別書きおろしの番外編が入ってます。黒木君とターニャのお話。本編で
二人の結婚がどうなるのか気になっていたので、嬉しかった。遠距離恋愛でも、この変に生真面目な
二人なら大丈夫そうですね。ワールドワイドに活躍する夫婦になりそうです。



まだまだアンコール形式でいくらでも続けられそうな感じがするけれど、ひとまずこれで本当に
終了のようです。寂しいですねぇ・・・。ああ、千秋先輩にもう会えないなんて(T_T)。
でも、漫画史に残る音楽漫画になりましたね。のだめや千秋先輩に触発されてクラシック音楽
を聴き始めた人も多いのではないかなぁ。
二ノ宮先生の次回作も楽しみです。またいつかどこかで、のだめたちにも会いたいですけれどね。