「まほろ駅前多田便利軒」

「まほろ駅前多田便利軒」

監督・脚本：大森立嗣
原作：三浦しをん
キャスト：瑛太、松田龍平、片岡礼子、鈴木杏、本上まなみ、柄本佑　他

＜あらすじ＞
ある年の正月。東京郊外に位置するまほろ市で便利屋を営む多田（瑛太）のもとに、ひょんなこと
から同級生の行天（松田龍平）が転がり込んでくる。自称コロンビア人の娼婦ルル（片岡礼子）や
ヤバいアルバイトに手を出す小学生の由良（横山幸汰）など、二人は便利屋稼業を通して奇妙な
客たちの人生に深くかかわっていく（あらすじ抜粋）。

実はGW中に観に行っていたのですが、読書記事を優先して書いていたので、UPするのが
遅くなってしまいました＾＾；
どうも、主役二人のキャストがイメージに合わない気がして積極的に観に行こうという気も
なかったのですが、友人と当日相談した結果、他に観たい映画が思いつかず、結局これに
なりました＾＾；『ブラックスワン』がもっと早く公開してたらそっちにしたと思うの
ですけどね～＾＾；結局また邦画になってしまった。最近、ほんと観る映画のほとんどが
邦画になってしまったような・・・（苦笑）。

で、本題。
原作は随分と前に読んだので、『阪急電車』同様、細かいところをあんまり覚えていなかった
のですが、続編の『まほろ駅前番外地』を去年読んでいたので、登場人物は脇役キャラまできちんと
把握出来て良かったです。バスが定刻通りに来るか調査しろというおじさん、コロンビア人の
ルルとハイシー、小生意気な小学生の由良、ヤクザの星青年・・・続編で主役を張った脇役たち
がしっかり活躍していて嬉しかったです。
で、肝心の主役二人の方も、思ったよりはすんなり受け入れられました。二人の掛け合いが
なかなか良かったですね。瑛太はやっぱりちょっと多田のイメージとは違っていたのですけれど。
大まかなストーリーも結構原作に忠実だったのでは？（といっても、内容あんまり覚えて
いないので、そんな感じがするってだけですが＾＾；もし大幅に変わっているところがあったら
スミマセン＾＾；）。
多田や行天が抱える重い過去のこともきちんと描かれていたし、多田の行天に対する『負い目』
の部分も挿入されていましたし。あの事故の過去回想のシーンにはドキっとさせられました。
原作同様、派手な事件が起きる訳ではないのですが、淡々と綴られる日常の中に、ちょっぴり
ほろりとさせられたり、くすりとさせられたり、ふと立ち止まって考えさせられたり、原作の
良さをそのまま上手く映像に昇華させて作ってあったのではないでしょうか。原作で好きだった、
多田が由良少年を諭すシーンも、多田の言葉も（多分）ほとんどそのまま使われていたので嬉し
かったです。多田の優しさが滲み出ている、とても良いシーンだと思うので。ラストシーンも
原作通りで、ベンチで再会する二人のシーンがとても良かったです。

しかし、映画の冒頭の街中のシーンで、しっかり『町田』と出てしまっているところには
「いいのか？」と思いました＾＾；町田がモデルなのは周知の事実ですが、一応『まほろ市』
ってことになってるのに＾＾；まぁ、町田市はかなりこの映画で盛り上がっているみたいなので、
監督からの町田市民へのファンサービスの意味合いもあったのかも。

主役二人の演技で、淡々としたストーリーを引っ張って行った感じでした。最後まで飽きることなく
観通すことが出来ました。多田の優しさ、行天の優しさ。どちらも不器用だけど、感じ取れました。
思ったよりもずっと良かったな。原作ファンなら楽しめるんじゃないかな。

お昼は東急本店の向かい側にあるトマトを使ったラーメン屋さんで、トマト坦々麺を食べました。
友人はチェダーチーズ入りトマトラーメン。トマトとラーメン、どうなのよ、とちょっと戦々恐々
としながら食べたのですが、これが結構合う。麺も細麺で、私の好みだったし、なかなか
美味しかったです。友人のチーズ入りラーメンも美味しかったと言っておりました。今度は
そっちを食べてみようっと。ここは他にもちょっと変わったラーメンメニューがいっぱい
ありました。

私が食べた、トマト入り坦々麺

こちらは友人が頼んだ、チェダーチーズ入りトマトラーメン

観終わった後のお茶は、またしても文化村向かいの多国籍カフェ。映画館が文化村からすぐの
ユーロスペースだったので、ついついまた同じ所になってしまった＾＾；でも、ここの意味不明な
コンセプトの、多国籍な内装が妙にツボなんですよね（苦笑）。
しかも、食べたのも前回と同じニューヨークチーズケーキだったという・・・変えれば良かった＾＾；
GWということで、２時間までだと言われたのですが、２時間経つ頃には店内は空いていたので、
別に超えても大丈夫そうでした（超える前に出たけど）。

ニューヨークチーズケーキ