「コクリコ坂から」

「コクリコ坂から」

監督：宮崎吾朗
脚本：宮崎駿/丹羽圭子
原作：高橋千鶴/佐山哲郎
プロデューサー：鈴木敏夫

＜あらすじ＞
東京オリンピックの開催を目前に控える日本。横浜のある高校では、明治時代に建てられた由緒ある
建物を取り壊すべきか、保存すべきかで論争が起きていた。高校生の海と俊は、そんな事件の中
で出会い、心を通わせるようになる(あらすじ抜粋）。

若干、今更感がありますが、行ってきました。友人と、映画でも行こうかって話になったものの、
何を観るかがなかなか決まらず、友人と私でそれぞれ出した候補が『コクリコ坂から』『ライフ』
『ゴーストライター』の三本。で、お互いになんとなく重複したのがこの『コクリコ坂』だった
という訳で、これに決定。

ちょっと、辛口感想です。ジブリ好きの方にはご遠慮いただいた方が良いかも。

で、まぁ、観た感想なんですが。ストーリー的にはそれなりに面白かったんですけども、ね。
全体的に、ちょっと説明不足過ぎじゃないですかね？この映画観に行く人で、原作を読んでる人
って、１割もいないんじゃないかと思うんですよ。古い漫画だし、映画公開と共に復刊されては
いるものの、わざわざ予習してから行こう、なんて人そうそういるもんじゃない。映画観てから
原作読むって方がまだ多いんじゃないかな。
というわけで、何の予備知識もないままに観る人がほとんどだと思うんですが。なんか、初っ端
からいろんな説明端折って始まるものだから、なかなかストーリーに入って行けなかったです。
まぁ、観ていけば、それなりにわかってはくるのですが。だいたい、主人公の海が、なぜ周り
から『メル』って呼ばれているのか、とか、そこからして何の説明もなし。多分、フランス語の
la mer（ラ・メール＝海）から来てるんじゃないかな、と私は思ったのですが、そういう知識が
ない人には最後まで謎なままなんじゃないでしょうか。
それに、俊との恋愛も、出会いをすっ飛ばして、いきなりお互いに惹かれ合ってる的な状態に
なってるから、かなり面くらいました。最初の方で、二階から俊が池(?）に飛び降りた後、
メルが彼を助けるくだりも、なんで彼女が助けるの？みたいな感じだったし。その時点では、
二人が顔見知りの状態だったのかどうかもわからなかったので・・・。俊がメルのことを
匂わす記事を書いたのは、彼女に好意を持っていたからってことなのかとか。それとも、漠然と
旗を揚げてる女の子がいて、気になっていたからなのか。なんだか、考えれば考える程、二人が
一体いつお互いを好きになったのかがわからず、展開の早さについていけないところがありました。
説明的な部分を端折っているものだから、ストーリーが繋がっていない感じがして、すごく違和感
がありました。なんというか、この辺り、『ゲド戦記』の時と全く感想が一緒なんですよねぇ。
『ゲド戦記』は、もともとの原作がとても長い話だから、仕方がない部分もあったような気も
しますが・・・。こちらはさほど長いとは思えない漫画原作ですし、もうちょっと親切な作り方
してくれても良かったんじゃないのかなぁ。お母さんがアメリカ行っちゃってるって設定も、
最後の方になるまで出てこなくて、お父さんは亡くなってるけど、じゃ、お母さんは？って
ずっと疑問に思ったままでしたし。その辺も、もっと最初の方に説明的なセリフを入れておく
べきって気がするんですけどね。

別に面白くなかった訳じゃないんですよ。ただ、観ていて、度々不親切だよなぁと思ってしまった
もので・・・。映画なんて、こんなもの、と言われてしまうとそれまでなんですけど。

６０年代の懐かしい雰囲気とかはすごく良かったんですけどね。映像自体も、『ゲド戦記』の時
よりは全然ジブリらしくて良かったですし。みんなで、老朽化した建物を復旧させて、存続させ
ようと頑張るところなんかも、痛快で良かったですし。

でも、なんだろうなー、なんだか、不満の多い作品だった気がするな。観終わった後、友人と
疑問点をいろいろ言い合ってたら、ほとんどお互いに同じ部分で引っかかってて苦笑しちゃいました。

観る前のランチは、渋谷１０９向かいの地下にあるインド料理屋さん。ランチがめちゃくちゃ
安くて、ビックリ。私が食べたのはカレー二種の６５０円ランチなのですが、カレー一種なら
ワンコイン５００円！！ナンが巨大なので、そっちでも全然満足出来たと思われ。いやー、
渋谷も価格破壊ですねぇ。
ただ、ちゃんとインド人のシェフが作っていて本格的なカレーで美味しかったのですが、
サーヴされた時にすでにナンもカレーも冷め始めていたところがマイナスでした。せめて、どちら
かが熱々だったら、もっと美味しく食べられただろうになぁ、と残念。しかも、店内のクーラーが
かなりキツめにきいていて、寒いくらいだったので、余計に料理が冷めるのが早くて。ナンが
食べ終わる頃には、すっかりカレーは冷たくなってしまってました＾＾；

私が選んだカレー二種は、ラムカレーとチキンカレー。友人はチキンとほうれん草のカレーを
頼んでおりました。ナンが超巨大！写真だとその大きさが伝わりにくいのが残念＾＾；

観終わった後のお茶は、渋谷駅すぐのロクシタンカフェ。少し前に、池袋でも行ったばかり
だったのですが、知らない間に渋谷にも出来ていたのですね。気付かなかった～。美味しかった
けれど、お値段もそれなり。お昼が安上がりだったから、まだ良かったですけど。飲み物だけで
７～８００円以上＾＾；↑のインド料理屋みたいな価格破壊店もあるというのに、強気の値段
設定だよなぁ、と思ってしまったのですが。でも、店内のほとんど９０％くらい女性の二人組
でした（笑）。

私が食べたのはチーズのタルト。濃厚で美味しかったです。友人のは定番のクレームブリュレ。

台風の影響で雨が心配だったのですが、結局外を歩いている時間は降られずに済んでラッキー
でした。
お茶した後は、最後に定番の本屋チェック。そこで、オトメンの最新刊を発見！嬉々として
購入しつつ、帰途についたのでした（今回は、りょうちゃん大活躍で面白かった～♪）。