ミステリ読書録

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高田崇史/「カンナ 出雲の顕在」/講談社ノベルス刊

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高田崇史さんの「カンナ 出雲の顕在」。

理由も告げぬまま逃亡を続ける諒司〈りょうじ〉は、竜之介〈りゅうのすけ〉を密かに出雲へ呼び
出す。日本史を揺るがすような社伝を巡る事件の全貌を明かすというが、その真意は……? 一方、
甲斐〈かい〉は竜之介を捜すため、聡美〈さとみ〉と島根へ向かう。さらに出雲大社素戔嗚尊
〈すさのおのみこと〉の関係を調べる甲斐たちを残酷な運命が待ち受ける! 裏切り者は誰なのか!?
シリーズ第八弾(紹介文抜粋)


カンナシリーズ第8弾。九字の中の『在』まで来ましたね。おそらく、あとは最後の『前』
残すのみ・・・だと思うんですが。これ、ほんとにあと一作で終わるんですかね^^;確かに、
ここに来てようやく事件の背後にあるものの正体がわかった感じではありましたが。ほぼ90%
くらい薀蓄の嵐だった割には、それなりに話が進んだ気もするんですが・・・うーん。でも、
なんだか話が大きすぎて、風呂敷広げすぎじゃない?って思っちゃいました^^;しかも、ラストで
またも大きな衝撃が・・・!!いや、ここまで引っ張って来て、こんなにあっさり!?って
唖然としました。ある人物の扱いに関して、なんですけどね。いや、いくらなんでも、酷すぎ
だろう、とツッコミたくなりました(^^;)。その人物自体は、私的にはあんまり好感もてる
人物ではなかったのですが、でも、それにしたって、もうちょっといろいろ引っ掻き回してくれる
キャラだと思ってたんで。こんな捨てキャラにされるとは・・・。毎回、何かしらラストで驚きが
あるこのシリーズですが、今回のは一番面食らわされたかも^^;前作のラストのアレにも驚き
ましたけどね。今回は、その人物に関してシリーズ中ずっと引っ張って来ただけに、肩透かしを
食らわされた感が大きかったです。高田さん、そりゃないよ~って抗議したくなりました^^;

今回は出雲大社の謎素戔嗚尊大国主命に関する薀蓄がたたみかけるように出て来て、途中から
読んでて訳わかんなくなって来ちゃって、ほとんど飛ばし読みみたいな状態でした。このシリーズ
は大抵いつもそんな感じですけどね^^;
貴湖ちゃんもほうろくもほとんど出てこないし、シリーズとしては、いまひとつ読ませ所のない
繋ぎの一作って感じ。ラストに向けての作品なのは間違いないんですが。竜之介の行動には
ちょっとガッカリでした。ほんと、誰が敵で誰が味方なのか、わけわからなくなって来たなぁ。

なんか、大して書くこともないので、今回はこれにて終了。まぁ、あと一作なんで(た、多分^^;)、
最後まで頑張って読むつもりです。まさか、セカンドステージとかって、新しいシリーズがまた
始まったりなんかしないよね・・・(嫌な予感^^;)。

っていうか、こっちのシリーズよりも、QEDシリーズの方を読まなきゃいけないんだけどね~^^;
そっちはやっと完結した訳ですし。一作前の作品が積読のままなんで、まだ最終巻が買えずに
いるんですが^^;早く読まなくては・・・。