ある日、高校生の僕は1冊の文庫本を拾う。
それはクラスメイトである山内桜良が綴った秘密の日記帳だった。
偶然にも【ただのクラスメイト】から【秘密を知るクラスメイト】となった僕。
自分とはまるで正反対の彼女に、徐々にひかれていく自分。
だが、世界は残酷な現実をつきつける――(紹介文抜粋)。
それはクラスメイトである山内桜良が綴った秘密の日記帳だった。
偶然にも【ただのクラスメイト】から【秘密を知るクラスメイト】となった僕。
自分とはまるで正反対の彼女に、徐々にひかれていく自分。
だが、世界は残酷な現実をつきつける――(紹介文抜粋)。
新聞広告でやたらと褒めちぎってプッシュされていたので、タイトルも気になったし
予約してみました。同じようなひとが多いのか、かなり予約が多くて待たされました。
とにかく、タイトルにインパクトがありますよねぇ。猟奇的な響きですが、別にカニバリズム
小説ではありませんのでご安心を(笑)。
タイトルの意味は割合あっさりと最初の方に出て来ちゃいます。内容的には最後まで
この言葉の意味を引っ張るお話ではあるのだけれど。
予約してみました。同じようなひとが多いのか、かなり予約が多くて待たされました。
とにかく、タイトルにインパクトがありますよねぇ。猟奇的な響きですが、別にカニバリズム
小説ではありませんのでご安心を(笑)。
タイトルの意味は割合あっさりと最初の方に出て来ちゃいます。内容的には最後まで
この言葉の意味を引っ張るお話ではあるのだけれど。
ラスト40ページで号泣、みたいな謳い文句がついていたけれど、私はそこまで
泣けはしなかったなぁ。でも、確かにラストはぐっと来るものがありました。
簡単に述べると、病気で余命僅かの少女と、その事実を偶然知ってしまった主人公の
少年とが、残り少ない時間を一緒に過ごし、いろんな大切なことに気付かされていく、
という青春ストーリー。
主人公の『僕』は、友達も恋人もいない、いつも教室の片隅で一人本を読んでいるような、
クラスでは一番目立たない地味少年。
一方、ヒロインの山内咲良は、明るく友達も多いクラスの人気者。全く接点のない
二人でしたが、ある日を境にそれが変わります。盲腸の手術後、抜糸の為に学校を休んで
病院に行った『僕』は、ロビーで1冊の文庫本を拾います。表紙に手書きのタイトルが
書かれたその本を何の気なしにめくると、それは誰かの日記で、衝撃的な内容が
書かれていた。そこにクラスの人気者・山内咲良が現れ、その日記が彼女のもの
だと判明します。奇しくも、『僕』はクラスの誰も知らない咲良の秘密を知ってしまう。
そこから二人は徐々に親しくなって行くのですが、咲良と仲良くなるにつれて、『僕』は
彼女が抱える重い現実を受け入れ難くなって行く――。
と、こんな感じ。
冒頭でいきなり咲良のお葬式のシーンが出て来るので、咲良が亡くなることが前提で
話が進んで行きます。それだけに、咲良と『僕』が仲良くなって楽しそうにしている
シーンは胸が痛かったですね。咲良がとても良い子なだけに。
二人のちょっととぼけた会話が良かったです。『僕』の、人嫌いな性格が、咲良と
出会ったことで少しづつ変わって行く様子も嬉しかったですね。ただ、もともと『僕』は
とても良い子なんですけどね。家族に対する気遣いなんか感心するくらいだし。
今までそれを表面に出せる人に巡りあえなかっただけで。だから、咲良と出会えて、
人と関わることの楽しさや温かさを知ることが出来て良かったと思いました。
泣けはしなかったなぁ。でも、確かにラストはぐっと来るものがありました。
簡単に述べると、病気で余命僅かの少女と、その事実を偶然知ってしまった主人公の
少年とが、残り少ない時間を一緒に過ごし、いろんな大切なことに気付かされていく、
という青春ストーリー。
主人公の『僕』は、友達も恋人もいない、いつも教室の片隅で一人本を読んでいるような、
クラスでは一番目立たない地味少年。
一方、ヒロインの山内咲良は、明るく友達も多いクラスの人気者。全く接点のない
二人でしたが、ある日を境にそれが変わります。盲腸の手術後、抜糸の為に学校を休んで
病院に行った『僕』は、ロビーで1冊の文庫本を拾います。表紙に手書きのタイトルが
書かれたその本を何の気なしにめくると、それは誰かの日記で、衝撃的な内容が
書かれていた。そこにクラスの人気者・山内咲良が現れ、その日記が彼女のもの
だと判明します。奇しくも、『僕』はクラスの誰も知らない咲良の秘密を知ってしまう。
そこから二人は徐々に親しくなって行くのですが、咲良と仲良くなるにつれて、『僕』は
彼女が抱える重い現実を受け入れ難くなって行く――。
と、こんな感じ。
冒頭でいきなり咲良のお葬式のシーンが出て来るので、咲良が亡くなることが前提で
話が進んで行きます。それだけに、咲良と『僕』が仲良くなって楽しそうにしている
シーンは胸が痛かったですね。咲良がとても良い子なだけに。
二人のちょっととぼけた会話が良かったです。『僕』の、人嫌いな性格が、咲良と
出会ったことで少しづつ変わって行く様子も嬉しかったですね。ただ、もともと『僕』は
とても良い子なんですけどね。家族に対する気遣いなんか感心するくらいだし。
今までそれを表面に出せる人に巡りあえなかっただけで。だから、咲良と出会えて、
人と関わることの楽しさや温かさを知ることが出来て良かったと思いました。
爽やかな筆致で、確かにぐっと来るお話ではあったのだけど、文章的には所々で『?』と
思う箇所がありましたね。敢えて書いている表現なのもわかるのだけど、文法的におかしな
文章もちょこちょこあったように思ったんで・・・。その辺りは、書き慣れてくるとまた
良くなって行くのでしょうけども。
あと、衝撃的な咲良の死因ですが・・・ああいう展開にする必要があったのかな~、と
ちょっと疑問は覚えました。まぁ、ああすることで他の類似作品との差別化を図ったのかも
しれませんが・・・。別に、普通に余命を全うする展開でも良かった気がするんだけどね。
ああなる為の伏線は確かに張ってあるけれど。ミステリーじゃないんだから、そこは
蛇足に感じたな。
思う箇所がありましたね。敢えて書いている表現なのもわかるのだけど、文法的におかしな
文章もちょこちょこあったように思ったんで・・・。その辺りは、書き慣れてくるとまた
良くなって行くのでしょうけども。
あと、衝撃的な咲良の死因ですが・・・ああいう展開にする必要があったのかな~、と
ちょっと疑問は覚えました。まぁ、ああすることで他の類似作品との差別化を図ったのかも
しれませんが・・・。別に、普通に余命を全うする展開でも良かった気がするんだけどね。
ああなる為の伏線は確かに張ってあるけれど。ミステリーじゃないんだから、そこは
蛇足に感じたな。
ラスト、『僕』と恭子さんとの関係が改善されてほっとしました。咲良が願った通りに
なって嬉しかった。
終盤、『僕』と咲良の甘酸っぱいシーンにドキドキしちゃいました。咲良の『僕』に
対する想いは最後までわからないけれど、彼女のしぐさや言葉からにじみ出てくるものは
あったので、二人のつかず離れずの距離がもどかしかったです。『人の体温が好き』って
抱きつくシーンがもう。きゃー!って感じでした(笑)。それだけに、切ないものがあった
けどもね。
なって嬉しかった。
終盤、『僕』と咲良の甘酸っぱいシーンにドキドキしちゃいました。咲良の『僕』に
対する想いは最後までわからないけれど、彼女のしぐさや言葉からにじみ出てくるものは
あったので、二人のつかず離れずの距離がもどかしかったです。『人の体温が好き』って
抱きつくシーンがもう。きゃー!って感じでした(笑)。それだけに、切ないものがあった
けどもね。
巷の大絶賛には賛同しかねる部分も多いものの、物語的には面白かったです。『僕』と咲良が
トランプでやる『真実か挑戦か』ゲームのくだりなんかも面白かった。
基本的にこの手のお涙頂戴を狙った作品ってあんまり感動出来たことがないのだけどね
(乾いた人間^^;)。主役二人のキャラ造形が気に入ったからかも。恭子さんは
ちょっと怖かったけど^^;
ただまぁ、セカチューとかの二番煎じと言われれば、それまでの作品って気もする。
個人的には、セカチューよりかは全然良かったですが。書店側は本屋大賞候補に仕立て
たいのかもしれませんが、その水準には行ってないようにも思う。けど、なりそうな気も・・・。
トランプでやる『真実か挑戦か』ゲームのくだりなんかも面白かった。
基本的にこの手のお涙頂戴を狙った作品ってあんまり感動出来たことがないのだけどね
(乾いた人間^^;)。主役二人のキャラ造形が気に入ったからかも。恭子さんは
ちょっと怖かったけど^^;
ただまぁ、セカチューとかの二番煎じと言われれば、それまでの作品って気もする。
個人的には、セカチューよりかは全然良かったですが。書店側は本屋大賞候補に仕立て
たいのかもしれませんが、その水準には行ってないようにも思う。けど、なりそうな気も・・・。
あと、もうひとつ。主人公の名前を最後まで引っ張ったのは何の意味があったんでしょう。
その都度変わる、【】でくくられた呼び方がちょっと読んでて鬱陶しかったです。『僕』には
そういう風に聞こえるってことなんでしょうが。
その都度変わる、【】でくくられた呼び方がちょっと読んでて鬱陶しかったです。『僕』には
そういう風に聞こえるってことなんでしょうが。