ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

2018年 マイベスト

みなさま、こんばんは。今年も残り二日になりましたね。
大掃除とかしましたか?うちは、相方が掃除好きなんで、ちょこちょこ窓掃除とか
やってくれてました。私は・・・まぁ、適当に(笑)。やかん磨いたりとか?(おい)。
年賀状は昨日ぱぱっと作りました。1日には着かないと思うけど・・・まぁ、毎年
こんな感じなんで(25日までに出したことはない^^;)。

さて、今年も年末ランキングの発表と行きましょう。対象作品は今年読んだ本
すべて+昨年のランキングに間に合わなかった本(一作あります)。
ちなみに今年読んだ本は今日読み終えた一冊を加えて、数えたら135冊でした。
昨年は137冊だったので、わずかですが減ってしまった(涙)。なんとなく、
去年よりは読んでる気がしていたのになぁ。長期の旅行二回も行ったからかな。
前半に読んだ本とか内容忘れてるのが多くて、ランキング考えるのにも
一苦労。自分の記事読み返して、記事のテンションとか内容読み返して
思い出しながら考えました。なのでまぁ、毎年のことなんですが、結構
いい加減なランキングだと思います。適当に受け流して見て頂けたら
有り難いです。
今年もミステリ、ノンミステリに分けて発表したいと思います。
ではまず、ノンミステリから~。


<2018 ノンミステリベスト10>
1.瀬尾まいこ「そして、バトンは渡された」
2.三浦しをん「愛なき世界」
3.鈴木るりか「14歳、明日の時間割」
4.山白朝子「私の頭が正常であったなら」
5.久保寺健彦「青少年のための小説入門」
6.池井戸潤下町ロケット ゴースト」「下町ロケット ヤタガラス」
7.今野敏「任侠浴場」
8.ほしおさなえ活版印刷日月堂 雲の日記帳」
9.成田名璃子「東京すみっこごはん」
10.藤野恵美ショコラティエ


今年は結構ミステリ以外の作品も多く読んでまして、ランキング付けするのは
結構悩みました。読んだ時の読後感なんかを思い出して、心に刺さった順かな。
そういう意味で1位は一番心に深く刺さった作品ですね。親がバトンリレーの
ごとくに代わっていくという、ストーリーだけ話すとネグレクトものかと思うような
お話なのですが、内容は真逆で、とても愛情深い家族の物語。最後には、深い感動
が待ち受けていました。
2位のしをんさんは、大学の植物学研究というとっつきにくそうなテーマを、
とても読みやすく愛に溢れたエンタメとして読ませてくれたところがさすがでした。
キャラ造形も抜群に良かったですね。1位にしなかったのは、主人公のひとりである
藤丸君の恋の行方の部分がちょっと残念だったから。
3位は読んだばかりなのですが、15歳が書いたとは思えないほどの作品の完成度に
脱帽したから。これからの活躍を祈ってランクイン。
4位は、さすがの世界観、さすがの完成度。山白ワールドがとにかく大好きなので。
5位は、ディスレクシアの元不良と、平凡な少年がタッグを組んで小説家として
成長していく物語。二人が小説が好きというのがダイレクトに伝わって来て、小説家
としての成長を追うのが楽しかったです。最後は切なかったですけれど。
6位は前編の『ゴースト』部分は不満な終わり方でしたが、後編の『ヤタガラス』で
しっかりスカッとさせてくれたので、やっぱりこのシリーズは面白いなと再認識させて
くれる作品でした。ドラマも面白かったですね。
7位は久々に読めて嬉しかった任侠シリーズ続編。銭湯にはよく行くので、題材としても
面白かった。
8位はシリーズ完結編として、最後に弓子さん自身が幸せになれたところが良かったです。
活版印刷の魅力を十二分に感じさせてくれるこのシリーズが大好きでした。
9位は、今年読み始めて、すっかりはまってしまったシリーズ。すみっこごはんの
設定自体がいいですね。こういう癒しの場所があるっていいなと思えるシリーズです。
10位は、まったく違う人生を歩んだ青年二人がショコラティエになるまでの過程が
丁寧に描かれていて、ぐいぐい読まされました。ラスト、二人が再会するところが
良かったな。

次点は、乾ルカ「わたしの忘れ物」舞城王太郎「私はあなたの瞳の林檎」
あさのあつこ「The MANZAI 十六歳の章」 あたりかな。


つづいてミステリ編。
<2018年 ミステリベスト10>
1.今村昌弘「屍人荘の殺人」
2.井上真偽「探偵が早すぎる 上下」
3.倉知淳「皇帝と拳銃と」
4.三津田信三「碆霊の如き祀るもの」
5.若竹七海「錆びた滑車」
6.東野圭吾「沈黙のパレード」
7.加納朋子「カーテンコール!」
8.大山誠一郎「アリバイ崩し承ります」
9.大倉崇裕「福家警部補の考察」
10.似鳥鶏叙述トリック短編集」


こちらは悩みました。とりあえず候補を・・・ってあげていったら、28作くらいに
なっちゃって^^;そこから絞っていくのが大変だった。
1位は、言わずと知れた、昨年のミステリランキングを席巻した問題作。映画化も
決定されているようで。アレを映像化するのか・・・まぁ、題材的には旬とも云えますしね。
いろんな意味で衝撃を受けた作品でしたね。新人ならではの勢いも感じました。
2位は、実は昨年のランキングに入れられなかった、昨年最後に読んだ作品(下巻の方)。
下巻の破壊力が凄まじかったので、こちらも衝撃度は高かった。ドラマではその衝撃の
ラストが変えられちゃってましたけど・・・。まぁ、ドラマはドラマで楽しかったですけどね。
3位は、倉知さんにしては正統派な本格ミステリ。本格度の高いこういう作品が読めるのは
ミステリファンにとっては無上の喜びです。今年は倉知さんの新刊がたくさん読めて
嬉しかったな。
4位は、久々の刀城言耶シリーズ。やっぱりこのシリーズの面白さは、外さないですね。
本格ミステリとホラーの融合加減はさすが。正統派の横溝風ミステリが読めるのは、
今となっては三津田さんくらいなので、年に一度は出て欲しいシリーズなのです。
5位は、安定の若竹さん。葉村晶シリーズが、こんなにコンスタントに読めるなんて(感涙)。
緻密な事件のからくりにはやっぱり唸らされる。ところどころに挟まれるコミカルな
作風も大好き。満身創痍の晶さんは、やっぱりいつでもかっこいい最高の女探偵だ。
6位は、これまた待望の湯川シリーズ。長編よりは短編の方がこのシリーズ好きなんで、
これくらいの順位かな。日本戻って来てくれてよかったよ。
7位は、加納さんらしい、ほろっとできる感動ミステリ。登場人物はちょこちょこ難アリ
だったけど、やっぱり最後は大きな感動が得られる素敵な作品でした。
8位は、今年度本ミス1位作品。丁寧なアリバイ崩しのロジックはさすが。同じアリバイ
崩しでも、マンネリにならず、各作品ごとにいろんな趣向を凝らしてあるところが良かった
ですね。
9位は、こちらも安定の倒叙ミステリシリーズ。淡々と完全犯罪を暴いていく福家さんの
得体の知れない魔女っぷりが空恐ろしかった。
10位は、タイトル通りの叙述トリック集。タイトルからハードル上げてますが、
それでもまんまと騙されてしまった。似鳥さんの上手さが光る短編集でした。

次点はたくさんあるんだけど、
東川篤哉「探偵少女アリサの事件簿 今回は泣かずにやってます」、道尾秀介「風神の手」、
葉真中顕「政治的に正しい警察小説」、原尞「それまでの明日」、
太田忠司「ミステリなふたり あなたにお茶と音楽を」

辺りかなぁ。なんか、道尾さんはいつも次点に入っているような^^;久しぶりに
原さんの作品が読めたのも嬉しかったですね。



こんなランキングになりました。みなさま読まれた作品ありましたでしょうか。
さてさて、今年はこの記事が最後の更新になるかと思います。
今年もいろいろあった一年でしたが、とりあえず平穏無事に新年が迎えられそうで
良かったです。
来年は少し、生活に変化があるかもしれません。そうなると、ブログ更新もどうなるか
わからないのですが。とりあえず、何事もないことを祈ろう・・・。

今年も一年、この不定期ブログにお付き合いくださいまして、ありがとうございました。
来年ものんびり続けて行こうと思っておりますので、どうぞよろしくお願い致します。
みなさま、良いお年をお迎えくださいませ。