ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

石川雅之/「もやしもん③」/講談社 イブニングKC

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石川雅之さんの「もやしもん」。
主人公・沢木直保は肉眼で菌が見える特異体質。そんな沢木が入った農業大学は変人の集まりだった・・・。

一言で言うと、菌のマンガです。一応主役は沢木になってますが、とにかく影が薄いので、ほとんど主役としての働きはしてません。連載1年にしてはじめてファンレターが来る主人公って・・・どこまで存在感がないんだ、沢木!!ま、確かに、周りのキャラが濃すぎなんですが。

で、どっちかっていうと、主役は菌たち。いろ~んな細菌がこれでもかと出て来ます。これがとにかく可愛い!菌同士のふれあいもあり、細菌なんだけどほのぼの。
ただし、時には悪い菌もいて、そんな時の台詞が、

「かもして、ころすぞ~~~」

かもしころすって・・・そんな言葉があるんですか。なんか怖ッ。基本的に菌が温度や湿度その他によって変化することをかもす(醸す)って言うようです。お酒を醸造するっていうあの「醸」ですね。ちなみに沢木は「もやし屋」こと種麹屋の息子。てことで、いつも肩には自宅から連れて来た(勝手に着いて来た)黄麹菌のオリゼーたちが乗っかってます。この子たちがまた可愛い。微妙に沢木のことは馬鹿にしてるっぽい態度ですが(笑)。

3巻はデラックス装丁版と通常版があるようですが、読んだのは通常版。デラックス版とは装丁以外ほとんど変わらないらしいですが。通常版でも装丁はかなり凝ってます。いつも細か~い所に菌たちがいて、しかも今回の帯は何故かのだめカンタービレのCM。どうやら、雑誌連載中ののだめに、もやしもんの菌たちが友情出演し、のだめをかもしたらしいです。早くコミックスに収録されないかなー。のだめなら、いっぱいいろんな菌持ってそうだ(爆)。近々、もやしもんにものだめが友情出演予定とか。楽しみだわ~。

みなさんも是非、かもされてください。はまることうけあいです。

ちなみに写真は上がDX版、下が通常版です☆