ミステリ読書録

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柳広司/「漱石先生の事件簿 猫の巻」/理論社刊

柳広司さんの「漱石先生の事件簿 猫の巻」。


突然ですが、ルール説明。

『猫バトン』ルール

☆これが回ってきたら 次に書く日記の語尾全てに
  にゃ  にゃん  にゃー をつけなくてはならない。
☆『な』『ぬ』は『にゃ』『にゅ』にすること。
☆一人称は『我輩』にすること。
☆日記の内容は 普段書くような当り障りのない内容で 構わない。
☆日記の最後に 5人回す人の名前を記入する事を忘れないように。
☆すでにやった事のある人でも 回されたら何度でもすること。




このバトンは冴さんのとこから勝手に奪って来たにゃ。にゃぜって、このバトンをやっていた
冴さんに、猫ミステリって聞いても思いつかにゃいにゃ~って言ったら、冴さんがこの本を
お薦めしてくれたからにゃ。やっと読めたから、せっかくだから猫バトンで記事にしてみよう
と思ったにゃ。にゃにかものすごく違和感があるにゃ・・・でも頑張るにゃ。

まずはこの本のあらすじから紹介するにゃ。主人公は中学生の探偵小説好きの少年にゃ。
にゃにを間違ったか、英語の先生の書生として下宿することににゃったのにゃ。この英語の先生が
めちゃくちゃくせものだったにゃ。癇癪もちで世間知らずで人の話を聞かにゃいわ、変にゃ
癖をいっぱい持ってる奇人変人だったにゃ。しかも飼ってる猫にひどいこといっぱいするにゃ!
許せにゃいのにゃーーー!!
あ、ついつい同猫相憐れむのくせが出ちゃったにゃ(にゃに、使い方が違うって?細かい
ことを気にしちゃダメにゃー!!)。
でもって、ある日先生のうちに車屋の亭主が怒鳴り込んで来たにゃ。先生のうちの猫が
鼠を泥棒したって言うにゃ。この時代、鼠が一匹5銭で売れたにゃ。車屋の家に鼠がいにゃく
にゃったのは先生のうちの猫が鼠を獲ってるからだって言うにゃ。にゃんだかわからにゃいまま、
先生は書生の少年にこの件を調査しろって言うにゃ。この先生、書生を自分の小間使いかにゃにか
と勘違いしてるにゃ。困った人間にゃ。でも、書生はちゃんとこの謎を解くにゃ。にゃかにゃか
賢い少年だったのにゃ。

こんにゃ風に変人の先生の周りでは変な事件がいっぱい起きるにゃ。先生の言うことはいつも
奇天烈で、周りのことに無頓着にゃ。それに、先生の友達も変人ばっかりにゃのにゃ。
書生はいつも振り回されて可哀想にゃ。でもそれが面白いにゃ。
この本、夏目漱石の「吾輩は猫である」に出てくるエピソードをもとに書かれたものにゃ。
我輩、「吾輩は~」を読んでにゃいから、あの冒頭の文しか知らにゃいにゃ。こんにゃ
にゃいよう(内容)だったのかーと思ったにゃ。
にゃに、あんにゃ有名な作品を読んでにゃいにゃんて邪道だって言うにゃ?でも、作者が
あとがきで、「あまりに有名な書き出しのほかは、本の内容を覚えている人が驚く程
少ない」小説だと書いてるにゃ。だから、読んでてもにゃいよう忘れちゃう本にゃら、
読んでも読まにゃくても一緒じゃにゃい?


・・・えっ、これって詭弁ってやつにゃの?






ぜーはーぜーはー。すいませんすいませんすいません。頑張って書いてみましたが、
にゃに・・・じゃない、何がなんだか^^;;ひゃー、読み返すと恥ずかしい^^;;
この本の魅力が伝わったかは甚だ心配です・・・。漱石先生の言動は本当に奇妙
奇天烈で、それに振り回される周囲の人物たちもみんな一癖も二癖もあって
登場人物たちの会話がとにかく面白い。漱石の「吾輩は猫である」を読んでいない
不届き者(私)でも何の問題もなく楽しめました。多分読んでいた方が楽しめるとは
思いますが。
まーとにかく会話がくだらなくて笑えます。金田夫人のアレが出たとか・・・落雲館
の生徒が発射するダムダム弾とか・・・くくく。
でもラストはなかなかいい話です。みんなから迫害され酷い扱いを受けていた先生の家の
猫ちゃんですが、ちゃんと愛されていたのですねぇ。
とぼけた雰囲気のイラストもいいですね。全ページに印刷された猫の絵も可愛い^^
猫の巻ってことは、違う巻も出るのでしょうか?是非とも出して欲しいですね。


勝手に奪ったバトンなので回しません^^;猫が出てくる作品に出会ったならば是非
チャレンジしてみて頂きたいです。
冴さん、面白い作品をご紹介頂きありがとうございました^^