ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

歌野晶午「首切り島の一夜」(講談社)

歌野さん最新作。タイトルから本格ミステリ色がぷんぷん漂っていたので、非常に 期待して読みました。孤島の宿で四十年ぶりに行われる同窓会を巡る群像ミステリー。 一章ごとに、そこに集まった七人を一人づつ取り上げて、同じ一夜をどう過ごしたか が綴られ…

青山美智子 絵・U-ku 「マイ・プレゼント」(PHP研究所)

詩のような掌編のような、青山さんの短い文章に、『赤と青とエスキース』でも カバー絵を担当されたU-kuさんが挿絵を添えた、まさにプレゼントに相応しい 一作。2~30分もあれば全部読めちゃいますが、文章も絵もとっても素敵でした。 U-kuさんは新進気鋭…

万城目学「あの子とQ」(新潮社)

万城目さんの最新作。前作がかなりの大作だったので、今回はどんな感じかな?と 少々身構えたところがあったのですが、なんとも軽く読める青春ファンタジー小説 でした。主人公は吸血鬼の両親から生まれた、生粋の吸血鬼少女・嵐野弓子。 ただし、現在生息し…

道尾秀介「いけないⅡ」(文藝春秋)

我らがミッチー、最新作。ラストに挿入されてる写真画像がオチになっている 作品ばかりを集めた短編集第二弾。いやー、前作よりもかなりひねりを加えた 写真ばかりで、一回見ただけですんなりオチが理解出来たのは一作くらいしか なかったです。っていうか、…

早見和真「新!店長がバカすぎて」(角川春樹事務所)

本屋大賞候補にもなった前作『店長がバカすぎて』の続編。続編出るとは思わなかった です^^;予想外に好評だったから、出版社側から要請があったのかもしれません ねぇ。こういうネタは、本が好きな人なら大抵食いつきますからねー(お前だよ)。 本屋ある…

アミの会「おいしい旅 思い出編」(角川文庫)

先日読んだ『おいしい旅 初めて編』と二冊同時に刊行された作品。あまり期間を 空けずにこちらも回って来て良かったです。そして、こちらには『初めて編』の 最後にちらっと触れた光原百合さんの作品が収録されていました。これが遺作に なってしまったのだ…

べるさんちの薔薇 2022年秋

どうもどうも。秋めいて来ましたねぇ。みなさまお元気ですか。 私はまぁまぁ元気です(何の報告)。 我が家の秋薔薇も、9月の終わり頃からポツポツと咲き始めてくれまして、 10月以降は入れ替わり立ち替わり、いろんな苗がお花をつけてくれまして。 ほと…

東川篤哉「仕掛島」(東京創元社)

東川さん最新作。タイトルといい出版社といい、『館島』と雰囲気似てるなー、 もしや続編!?と思いながら読み始めましたらば、当たらずと言えど遠からず、 微妙に繋がっている作品でした。とはいえ、単独作品と云ってもほぼ間違いでは ないです。一部『館島…

織守きょうや「学園の魔王様と村人Aの事件簿」(角川書店)

最近人気の織守きょうやさんの学園ミステリー。話題になっている『花束は毒』 が人気で読めそうにもないので、予約の少なそうなこちらから手をつけてみました。 予約本が立て込んでいる時だったのだけど、一話読んでみたら面白かったので、 全部読み通してし…

凪良ゆう「汝、星のごとく」(講談社)

凪良ゆうさんの最新作。はぁ。凪良さんってほんとにすごい作家さんだなぁと 再認識させられた作品でした。瀬戸内海の島で育った男女二人の複雑な恋愛模様 を描いた力作です。 冒頭のシーンを読んだ時点では、正直、「えー、不倫ものかぁ。好きな題材じゃ な…

秋川滝美「居酒屋ぼったくり おかわり!3」(アルファポリス)

居酒屋ぼったくり おかわり!シリーズ第三弾。今回は、妹の馨と夫の哲君夫婦の お話が中心。美音さんと要さん夫婦の新婚いちゃいちゃシーンもちょいちょい 挟まってますが(笑)。お互いに尊敬し合って、ラブラブなので、当てられっぱなし でした^^; 反面…

知念実希人「優しい死神の飼い方」(光文社文庫)

新着図書で文庫版が入った際に、あらすじ読んで面白そうだったので借りてみました。 知念さんは『硝子の塔の殺人』が面白かったので、ちょっとづつ読んでいけたら いいなぁと思っている作家さんのひとり。もともとは医療ミステリー系の作品が 多い方のようで…

相沢沙呼「invertⅡ 覗き窓の死角」(講談社)

城塚翡翠シリーズ第三弾。invertシリーズ第二弾とも言うのかな?二作収録されて いまして、どちらも倒叙ミステリ。まぁ、一作目は少しひねってあるので、厳密に 倒叙ミステリって言っていいのか微妙なところではありますが。 ドラマ化スタートに合わせて新作…

床品美帆「431秒後の殺人 京都辻占探偵六角」(東京創元社)

初めましての作家さん。ミステリ・フロンティアレーベルの作品は、食指が動く ものはなるべく読むようにしています。これは、タイトルで何となく面白そうだな と思ったので予約してみました。 うん、なるほど、いかにもこのレーベルから出そうな内容でしたね…

アミの会「おいしい旅 初めて編」(角川文庫)

女性作家ばかりを集めたアミの会(今回初めて(仮)が取れたようです。正式名称 になったんですかね?)による、食と旅にまつわる文庫アンソロジー。同時発売で 『思い出編』も出ています。もちろん、そちらも予約中。 旅に出たら、やっぱりついて回るのはお…

又吉直樹・ヨシタケシンスケ「その本は」(ポプラ社)

又吉さんと人気絵本作家ヨシタケシンスケ氏のコラボ作品。装丁も内容も絵本 よりの作品ですかね。書店で見かけた時から「絶対読みたい!」と思っていたので、 図書館入荷してすぐに予約しておいたのですが、巷でも結構話題になっている ようで。今は200人…

畠中恵「こいごころ」(新潮社)

年に一度のしゃばけシリーズ第21弾。今回も若旦那は安定の虚弱体質。作中で どれくらいの時間が流れているのかよくわからないのですが、現在の若旦那の 年齢っていくつくらいになっているのかな。シリーズ始めは十代だったと思うの だけれど(17くらい?…

朝井リョウ「そして誰もゆとらなくなった」(文藝春秋)

朝井さんの最新エッセイ。三部作のラストだそう。一作目まだ読めてないけど、 前作がとても面白かったので、読むの楽しみにしてました。 いやー、もう、お腹痛くなるくらい笑いました。朝井さん、なんでこんなに 面白い経験ばっかりしてるんですか!?ビロウ…

辻村深月「嘘つきジェンガ」(文藝春秋)

辻村さん最新作。詐欺に纏わる三つの中編集。一作目のロマンス詐欺のやつだけ アンソロジーかなんかで既読でした。ざっくりしか覚えてなかったから、再読 出来て良かったです。まぁオチとかだいたい覚えていたけれどね。 詐欺の話ばかりなので救いのないオチ…

桂望実「残された人が編む物語」(祥伝社)

桂さん最新作(かな?まだ?)。桂さんは食指が動くものは読むのだけれど、ここ 最近は少しご無沙汰気味でした。本書は、ブロ友さんのところで高評価っぽかった ので予約してありました。予約本ラッシュ中に回って来てしまって、一度今回は スルーして返して…

神永学「心霊探偵八雲 青の呪い」(講談社文庫)

心霊探偵八雲シリーズ外伝。講談社文庫で出るって、かなり珍しいのでは?スピン オフ的な作品だからかな。一応文庫書き下ろし作品らしい。 八雲が高校生の時に出会った、共感覚を持つ同級生の琢海が語り手となっています。 サウンドカラー共感覚という特殊な…

窪美澄「夜に星を放つ」(文藝春秋)

第167回直木賞受賞作。実は、読んだ後で直木賞獲ってたことを知りました。 多分受賞された報道は目にしていたけれど、これがその作品だとは思ってなかった んですよね。図書館の新着図書ページで、なんとなく見かけて、久しぶりに食指が 動いたので予約し…

坂井希久子「朱に交われば 江戸彩り見立て帖」(文春文庫)

江戸版カラーコーディネーターのお仕事小説第二弾。一作目がとても面白かったので、 二巻を読むのを楽しみにしていました。 謎の京男・右近の紹介で、右近が働く呉服屋・塚田屋で色見立ての仕事をすることに なったお彩。しかし、お彩を雇うことが面白くない…

歌田年「紙鑑定士の事件ファイル 偽りの刃の断罪」(宝島社)

個人的に一作目が面白かったので、二作目も手にとってみました。今回は中編が 三作入った中編集。前作で紙鑑定士渡部のバディとして活躍したプラモデル造形家 の土生井に代わり、今回のバディはフィギュア作家の團。土生井のキャラも好き だったので、大幅に…

村田沙耶香「信仰」(文藝春秋)

『コンビニ人間』以来の村田作品。こちらも、王様のブランチで紹介されていて、 興味を惹かれたので予約してありました。 なんとも、へんてこな作品ばかりを集めた短編集です。いやー、ほんと、この人の 頭の中はどうなってんだろうか。 エッセイっぽい作品…

秋吉理香子「終活中毒」(実業之日本社)

秋吉さん新作。以前に読んだ『婚活中毒』に続いて、今回のテーマは終活。四人の 終活話が収録されています。どれも面白かった。救いのないオチ、心温まるオチ、 グッと来るオチ、ほろっとさせてくれるオチ・・・同じ終活をテーマにしていても、 読後感がどれ…

朝倉秋成「俺ではない炎上」(双葉社)

話題になっている『六人の嘘つきな大学生』が、あまりにも予約数が多いので 借りられない為、二作目のこちらから読むことになりました。 SNS上で自分のアカウントを乗っとられ、『女子大生殺害犯』として 炎上し、実名も顔写真も世間にさらされ、逃亡せざる…

長岡弘樹「殺人者の白い檻」(角川書店)

長岡さんの新刊(刊行ペースが早いから最新刊ではないかも?^^;)。 脳外科医の尾木敦也は、刑務所のすぐ隣の病院に勤務していたが、六年前に 両親を強盗殺人で失って以来、スランプに陥り、最近は休職中だった。そんな 尾木に、ある日『隣』からくも膜下…

貫井徳郎「紙の梟 ハーシュソサエティ」(文藝春秋)

貫井さんの最新作。人を一人殺したら死刑になる世界で起きる事件を描いた作品集。 5作が収録されています。死刑制度についていろいろと考えさせられる貫井さん らしい作品集ですね。同じ死刑制度の下で起きるとはいえ、それぞれの作品に ほとんど繋がりはな…

「彼女。百合小説アンソロジー」(実業之日本社)

百合小説ばかりを集めたアンソロジー。別に、百合小説が好きという訳ではないの ですが、寄稿作家がとても豪華だったので、各作家さんがどんな百合小説を 書かれるのか気になったので予約してみました。 百合小説といっても、捉え方は様々。これって百合なの…