『禁断の罠』をテーマにしたアンソロジー。米澤さん、有栖川さん目当てで借り ましたが、どれもなかなか面白かったですね。気になりつつも未読の作家さんの 作品も読めたので、収穫はあったかな。 誰かを罠にかける(かけられる)のがテーマなだけに、後味悪…
恩田さん新作は、待望の理瀬シリーズ!アンソロジーではちょこちょこお目見え してましたが、こうして一作にまとまると嬉しいですね~。やっぱり、この不穏で 耽美で不条理な世界観がたまらない。あともう、装丁がヤバいくらい神がかってる (表現バグってて…
中野のお父さんシリーズ第4弾。今回も、文芸雑誌編集者の美希が、仕事先で 出会った本にまつわる数々の謎を、中野にいる元国語教師のお父さんに解決して もらいます。五作が収録されています。 北村さんらしく、文芸と落語が絡んだお話が多かったですね。一…
町田さん最新作。地方の家族葬専門の葬儀社『芥子実庵』を舞台にした連作短編集。 町田さんって、こういう生と死を扱ったテーマを描くのがお好きですよね。今まで 読んだ限り、ほとんどの登場人物が『大切な人を失った』人ばかりという気がする。 今回もその…
昆虫マニアの魞沢泉が活躍する連作ミステリー第二弾。前作がなかなか良かったのと、 二作目は前作以上に良作との情報を得ていたので、読むのを楽しみにしていました。 文庫化されたばかりで予約がいなかったので、すぐ回って来てよかったです。 いやー、これ…
秋川さん新作(去年の11月発売みたいだから、もう新刊じゃない?^^;)。 大病院の近くに店を構える、深夜営業のカフェ『ポラリス』には、様々な事情を 抱えた客がやってくる。そうした悩みを抱える客たちに、明るく察しの良い店主は、 その人に合わせた…
友井さん最新刊。料理が下手なことが理由で彼氏に振られた理央は、料理上手に なれれば彼の気持ちが戻って来るかもしれないと考え、有名な料理研究家の 大河弘子が創設した料理学校に通うことに。そこで理央は、大河弘子の曾孫である 翔吾と出会う。高校を卒…
加納さん最新作。出る情報全く知らなかったので、図書館の新着図書コーナーで 見かけて即予約。わーい、加納さんだー、と喜んでいたところに、内容紹介で 駒子シリーズの文字が・・・!!!えぇぇっ、あの駒子シリーズ!?今になって!? とびっくりしました…
伊坂さん最新刊・・・とはもう、言えないかな^^;昨年の9月に出た作品なので。 予約に乗り遅れてしまって、結構待たされました。久しぶりの殺し屋シリーズ! 読むのを楽しみにしていました。前作では新幹線から降りられなかった不運な 殺し屋・七尾(天道…
東野さん新刊・・・というには、大分出てから経っちゃいましたけど^^;東野 作品は、当日予約でも待たされるのに、今回は大分経ってからの予約になって しまったからなぁ。回って来るまで結構かかりましたね~。 『~殺した』シリーズ(勝手に命名)久しぶ…
創業九十年を超える海辺の小さな老舗旅館『凧屋旅館』。そこは、様々な古書 を揃えた文庫が名物で、別名『文庫旅館』と呼ばれていた。 本は好きだが、アレルギーがあるため読むことが出来ないという特殊な体質を 持つ若女将は、宿泊客に、その人と同じにおい…
この間読んだ月光荘シリーズに続き、こちらの紙屋ふじさき記念館シリーズも これで最終巻。好きなシリーズがどんどん終わっちゃってさみしいなぁ。でも、 こちらのシリーズも最終的には川越にあたらしい記念館が出来るので、サブタイトル 通り、新しいスター…
貫井さん最新ミステリー。VRゲームと現実の殺人事件がリンクする長編ミステリー。 発端は、東京の町田市で身元不明の焼死体が発見されたことから始まります。事件 を担当する所轄刑事の安田真萩は、警視庁からやって来た捜査一課の南条をコンビ を組むことに…
漫画家・よしながふみさん初のインタビュー本、だそうです。実は私は、よしなが さんの長年のファンという訳ではありません。でも、ドラマ化もされて(現在も 続編が放映中ですね)大ヒットした『きのう何食べた?』は大好きで、今現在も 新刊を追いかけてい…
シリーズ第六弾にして、最終巻。家の声が聞こえる青年、遠野守人は、間借り している月光荘の二階をイベントスペースとしてオープンさせ、管理人として 忙しい日々を過ごしていた。しかし、自分と同じように家の声が聞こえる喜代さん が亡くなったことが想像…
はじめましての作家さん。なぜ本書を借りたかというと、新着図書欄の内容紹介 のところに、『アミの会短編アワード2022』受賞作の作品が入っている、と 書かれていたからです。アミの会で認められた作品ならきっと面白いだろう、と 思いまして。 いやい…
シリーズ最新刊。読み始めて冒頭から驚きました。だって、一話目で日和が旅する 場所が能登半島なんだもの。微妙なタイミングで読む羽目になってしまった。 というか、日和が旅する観光名所がことごとく被害が大きかった場所で。のとじま 水族館や輪島の朝市…
初小川作品。気になってる作品はたくさんあるのだけど、とにかく予約が多くて 手が出せない。特に『君のクイズ』は読みたいと思っているのだけど、200人 以上の予約があるので諦めて、文庫落ち待ち。本書は、新刊時に早めに予約 しておいたので、思ったよ…
初の雫井小説。意外に思われる方もいるかもしれませんが、今まで何となく避けて 来た作家さんなんですよね^^;『火の粉』が話題騒然となった時、予約が多かった せいだったか読み逃して、そのままなんとなく敬遠する作家さんになってしまって ました。では…
夏川さん最新刊(かな?多分)。今回も当たり前のように医療がテーマですが、 いつもと違うのは、舞台は長野ではなく京都ってところ。京都のはんなりした 雰囲気が、長野を舞台にしたものとはまた違った魅力で良かったですね。とはいえ、 主人公の雄町哲郎自…
ANAの機内誌(翼の王国)に掲載された、吉田さんのエッセイを集めた旅エッセイ集、 最終巻。連載が終わってしまったみたいなので、これで最後なんですね。多分 全部読んでる訳ではないけど、読めた作品はどれも楽しく読めたので、これで 最後なのはちょっと…
我らがミッチー、またも新たな試みの作品を書き上げてくださいました。写真や絵 でオチがわかるものをいくつか書かれた作者ですが、今回は「聴くこと」で物語 のからくりやオチがわかるという、今までになかった切り口で攻めて来られました。 大部分の人が、…
第64回メフィスト賞受賞作。久しぶりのメフィスト賞。最近はノベルスではなく 単行本で出ているんですかね?私の中では、メフィスト賞=講談社ノベルスって イメージなので、読んでいてメフィスト賞って感じが全然しなかったのですけども。 ブログ友達のゆ…
みなさま、こんばんは。松の内も過ぎて、すっかりお正月気分も抜けましたね。 二日に上げた、新年のご挨拶記事は随分暗いものになってしまい、申し訳ありません でした。 直接被害に遭った訳でもないのに、みなさん、とても優しいコメントをくださって、 あ…
どうもみなさまこんばんは。 2024年明けましたね。ただ、おめでとうという言葉を使いたくなくなる くらい、年明けから悲しいニュースが続いています。まだ二日目なのに・・・。 能登の地震で被害に遭われた方、心よりお見舞い申し上げます。 私の友人も…
一穂ミチさん最新刊。犯罪小説ばかりを集めた短編集。六編が収録されています。 どれもなかなか読ませる作品ばかりでした。コロナ禍のパンデミックな世の中で 起きる罪深き人々の物語。救いのないノワール系小説ばかりかと思いきや、後半は 救いのある結末の…
奇しくも、女性作家だけのアンソロジー二連発となりました。こちらは、『おひとり さま生活』をテーマにした六人の女性作家によるアンソロジー。なんだか、身に つまされるようなお話が多かったなぁ。今は相方がいるけど、自分が残された 場合、確実に『おひ…
アミの会の新作アンソロジー。『思い出編』『初めて編』に続く第三弾。旅行 大好き人間としては、旅関連のアンソロジーを読むのは毎回とっても楽しい。 各主人公たちと一緒にいろんな場所に旅をした気になれるんですよね。行った ことがある場所だと、『あそ…
という訳で、BROTHER編からさほど待たされることなくSISTER編が回って来ました。 ただ、できれば二冊手元にある状態で読みたかったな~というのが正直なところ。 細かい設定とか、確認しながら読みたかった。BROTHER編と同じ三つの事件を 描いているのですが…
最近話題の阿津川さんの新作。あまり読んだことがないのですが、新着情報の あらすじ読んで面白そうだったので借りてみました。都心に近い九十九ヶ丘高校に 通う高校生たちの、ある日の昼休みまでの悲喜こもごもを描いた連作短編集。 たった半日(作品によっ…