ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

伊坂幸太郎「777 トリプルセブン」(角川書店)

伊坂さん最新刊・・・とはもう、言えないかな^^;昨年の9月に出た作品なので。 予約に乗り遅れてしまって、結構待たされました。久しぶりの殺し屋シリーズ! 読むのを楽しみにしていました。前作では新幹線から降りられなかった不運な 殺し屋・七尾(天道…

東野圭吾「あなたが誰かを殺した」(講談社)

東野さん新刊・・・というには、大分出てから経っちゃいましたけど^^;東野 作品は、当日予約でも待たされるのに、今回は大分経ってからの予約になって しまったからなぁ。回って来るまで結構かかりましたね~。 『~殺した』シリーズ(勝手に命名)久しぶ…

名取佐和子「文庫旅館で待つ本は」(筑摩書房)

創業九十年を超える海辺の小さな老舗旅館『凧屋旅館』。そこは、様々な古書 を揃えた文庫が名物で、別名『文庫旅館』と呼ばれていた。 本は好きだが、アレルギーがあるため読むことが出来ないという特殊な体質を 持つ若女将は、宿泊客に、その人と同じにおい…

ほしおさなえ「紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所」(角川文庫)

この間読んだ月光荘シリーズに続き、こちらの紙屋ふじさき記念館シリーズも これで最終巻。好きなシリーズがどんどん終わっちゃってさみしいなぁ。でも、 こちらのシリーズも最終的には川越にあたらしい記念館が出来るので、サブタイトル 通り、新しいスター…

貫井徳郎「龍の墓」(双葉社)

貫井さん最新ミステリー。VRゲームと現実の殺人事件がリンクする長編ミステリー。 発端は、東京の町田市で身元不明の焼死体が発見されたことから始まります。事件 を担当する所轄刑事の安田真萩は、警視庁からやって来た捜査一課の南条をコンビ を組むことに…

よしながふみ「仕事でも、仕事じゃなくても 漫画とよしながふみ」(フィルムアート社)

漫画家・よしながふみさん初のインタビュー本、だそうです。実は私は、よしなが さんの長年のファンという訳ではありません。でも、ドラマ化もされて(現在も 続編が放映中ですね)大ヒットした『きのう何食べた?』は大好きで、今現在も 新刊を追いかけてい…

ほしおさなえ「菓子屋横丁月光荘 光の糸」(ハルキ文庫)

シリーズ第六弾にして、最終巻。家の声が聞こえる青年、遠野守人は、間借り している月光荘の二階をイベントスペースとしてオープンさせ、管理人として 忙しい日々を過ごしていた。しかし、自分と同じように家の声が聞こえる喜代さん が亡くなったことが想像…

古矢永塔子「ずっとそこにいるつもり?」(集英社)

はじめましての作家さん。なぜ本書を借りたかというと、新着図書欄の内容紹介 のところに、『アミの会短編アワード2022』受賞作の作品が入っている、と 書かれていたからです。アミの会で認められた作品ならきっと面白いだろう、と 思いまして。 いやい…

秋川滝美「ひとり旅日和 幸来る!」(角川書店)

シリーズ最新刊。読み始めて冒頭から驚きました。だって、一話目で日和が旅する 場所が能登半島なんだもの。微妙なタイミングで読む羽目になってしまった。 というか、日和が旅する観光名所がことごとく被害が大きかった場所で。のとじま 水族館や輪島の朝市…

小川哲「君が手にするはずだった黄金について」(新潮社)

初小川作品。気になってる作品はたくさんあるのだけど、とにかく予約が多くて 手が出せない。特に『君のクイズ』は読みたいと思っているのだけど、200人 以上の予約があるので諦めて、文庫落ち待ち。本書は、新刊時に早めに予約 しておいたので、思ったよ…

雫井脩介「互換性の王子」(水鈴社)

初の雫井小説。意外に思われる方もいるかもしれませんが、今まで何となく避けて 来た作家さんなんですよね^^;『火の粉』が話題騒然となった時、予約が多かった せいだったか読み逃して、そのままなんとなく敬遠する作家さんになってしまって ました。では…

夏川草介「スピノザの診察室」(水鈴社)

夏川さん最新刊(かな?多分)。今回も当たり前のように医療がテーマですが、 いつもと違うのは、舞台は長野ではなく京都ってところ。京都のはんなりした 雰囲気が、長野を舞台にしたものとはまた違った魅力で良かったですね。とはいえ、 主人公の雄町哲郎自…

吉田修一「素晴らしき世界 ~もう一度旅へ」(集英社文庫)

ANAの機内誌(翼の王国)に掲載された、吉田さんのエッセイを集めた旅エッセイ集、 最終巻。連載が終わってしまったみたいなので、これで最後なんですね。多分 全部読んでる訳ではないけど、読めた作品はどれも楽しく読めたので、これで 最後なのはちょっと…

道尾秀介「きこえる」(講談社)

我らがミッチー、またも新たな試みの作品を書き上げてくださいました。写真や絵 でオチがわかるものをいくつか書かれた作者ですが、今回は「聴くこと」で物語 のからくりやオチがわかるという、今までになかった切り口で攻めて来られました。 大部分の人が、…

須藤古都離「ゴリラ裁判の日」(講談社)

第64回メフィスト賞受賞作。久しぶりのメフィスト賞。最近はノベルスではなく 単行本で出ているんですかね?私の中では、メフィスト賞=講談社ノベルスって イメージなので、読んでいてメフィスト賞って感じが全然しなかったのですけども。 ブログ友達のゆ…

2023年 マイベスト

みなさま、こんばんは。松の内も過ぎて、すっかりお正月気分も抜けましたね。 二日に上げた、新年のご挨拶記事は随分暗いものになってしまい、申し訳ありません でした。 直接被害に遭った訳でもないのに、みなさん、とても優しいコメントをくださって、 あ…

2024年 新年のご挨拶

どうもみなさまこんばんは。 2024年明けましたね。ただ、おめでとうという言葉を使いたくなくなる くらい、年明けから悲しいニュースが続いています。まだ二日目なのに・・・。 能登の地震で被害に遭われた方、心よりお見舞い申し上げます。 私の友人も…

一穂ミチ「ツミデミック」(光文社)

一穂ミチさん最新刊。犯罪小説ばかりを集めた短編集。六編が収録されています。 どれもなかなか読ませる作品ばかりでした。コロナ禍のパンデミックな世の中で 起きる罪深き人々の物語。救いのないノワール系小説ばかりかと思いきや、後半は 救いのある結末の…

「おひとりさま日和」(双葉文庫)

奇しくも、女性作家だけのアンソロジー二連発となりました。こちらは、『おひとり さま生活』をテーマにした六人の女性作家によるアンソロジー。なんだか、身に つまされるようなお話が多かったなぁ。今は相方がいるけど、自分が残された 場合、確実に『おひ…

アミの会編「おいしい旅 しあわせ編」(角川文庫)

アミの会の新作アンソロジー。『思い出編』『初めて編』に続く第三弾。旅行 大好き人間としては、旅関連のアンソロジーを読むのは毎回とっても楽しい。 各主人公たちと一緒にいろんな場所に旅をした気になれるんですよね。行った ことがある場所だと、『あそ…

井上真偽「ぎんなみ商店街の事件簿 SISTER編」

という訳で、BROTHER編からさほど待たされることなくSISTER編が回って来ました。 ただ、できれば二冊手元にある状態で読みたかったな~というのが正直なところ。 細かい設定とか、確認しながら読みたかった。BROTHER編と同じ三つの事件を 描いているのですが…

阿津川辰海「午後のチャイムが鳴るまでは」(実業之日本社)

最近話題の阿津川さんの新作。あまり読んだことがないのですが、新着情報の あらすじ読んで面白そうだったので借りてみました。都心に近い九十九ヶ丘高校に 通う高校生たちの、ある日の昼休みまでの悲喜こもごもを描いた連作短編集。 たった半日(作品によっ…

坂木司「アンと幸福」(光文社)

和菓子のアンシリーズ待望の新作。前作から三年が経っているそう。大好きな シリーズなので、読むのをとっても楽しみにしていました。期待に違わず、 今回も面白かった~。デパ地下の和菓子屋『みつ屋』でのアルバイトも板について 来たアンちゃん。大好きな…

井上真偽「ぎんなみ商店街の事件簿 BROTHER編」(小学館)

井上さん新刊。おそらく二冊同時発売だったのかな?これとは別に、SISTER編 というのも出ています。Side-A、Side-Bみたいな感じらしい。予約が回って来た のがこちらが先だったのでこちらから読みましたが、一説によると、SISTER編 の方を先に読んだ方が良い…

朝倉秋成「六人の嘘つきな大学生」(角川文庫)

大手のIT企業スピラリンクスの最終選考に残った六人。最終試験は、六人で 行うグループミーティング。一ヶ月間の猶予の中でチームを作り上げ、有意義な ディスカッションを行え、というもの。内容次第では六人全員採用ということも あり得ると言われ、六人は…

鈴木るりか「星に願いを」(小学館)

田中さんシリーズ最新刊。二作の中編が入ってます。今回も良かったな~。って いうか、今までの作品の中に散りばめられた伏線をこの一作で回収したって 感じ。二作目で出て来た花実ちゃんの実のおばあさんが、なぜあんなに突然 二人の前に現れたのか(表向き…

長岡弘樹「球形の囁き」(双葉社)

『傍聞き』の羽角母娘シリーズ最新作。娘の菜月視点、母親の啓子視点が交互に 描かれる連作短編集。一作ごとに菜月がどんどん成長して行って、最後には 母親にまで。ちょっと、ちょっと、一冊で時が進み過ぎじゃない?^^;もう 少しゆっくり菜月の人生を描…

近藤史恵「間の悪いスフレ」(東京創元社)

大好きなビストロ・パ・マルシリーズ第四弾。久しぶりに新作が読めて嬉しいです。 毎度ながら、薄い上に読みやすいのであっという間に読めてしまう。ほんとは もっとゆっくり時間をかけて読みたいのだけれど。今回も三舟シェフのお料理は どれも美味しそうだ…

滝沢カレン「馴染み知らずの物語」(ハヤカワ新書)

こちらもブランチで紹介されていた作品。滝沢カレンちゃんが結構好きなので、 興味を惹かれて借りてみました。カレンさんが、タイトルとざっくりした 概要だけを聞いて、あらたに自分で考えだした物語の数々をまとめた一冊。 取り上げられた作品をざっと紹介…

岡崎琢磨「鏡の国」(PHP研究所)

ラストの反転が話題になっている(らしい)岡崎さんの長編ミステリー。ブランチ でも取り上げられていたので、読むのを楽しみにしていました。表紙までもが 伏線らしいと聞いていたので、この表紙にどういう意味があるのかな~と考え ながら読みました。右目…