ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

青柳碧人「ナゾトキ・ジパング」(小学館)

青柳さん最新刊。素行も悪く成績は振るわないが学生からの人望が厚い秀次は、 春から精南大学男子寮の寮長となった。そんな秀次は、所属するゼミの雄島教授 の陰謀で、この春からアメリカからの留学生、ケビン・マクリーガルと同室になり、 世話を任された。…

瀬尾まいこ「掬えば手には」(講談社)

瀬尾さん最新作。ああ、今回も良かったなぁ。主人公の梨木匠は、中学三年の時に ある特殊能力を身に着けた。その時から、平凡な自分が非凡だと感じられることが、 匠にとっての心の拠り所となった。大学生になった匠は、口が悪く他人に悪態 ばかりついている…

花王プラザ編「とあるひととき 作家の朝、夕暮れ、午後十一時」(平凡社)

朝、夕暮れ、午後11時という、三つの時間帯をテーマに綴られた、エッセイ アンソロジー集。14人の豪華作家陣が寄稿されています。 寄稿作家は以下。 「朝」のひととき 三浦しをん/道尾秀介/西加奈子/角田光代/重松清 「夕暮れ」のひととき 川上美恵子/森…

川治温泉旅行記

どうもみなさま、こんばんは。 ワタクシ、先週の木・金と栃木県の川治温泉へと一泊二日旅行に行って参りました。 本来なら一泊二日の温泉旅行など特筆すべきことがあまりないので旅行記を上げない のですが、愛するオトモダチブロガーのゆきあやさまからご要…

神永学「心霊探偵八雲 Short Stories」(角川文庫)

心霊探偵八雲シリーズ短編集。ショートストーリーばかりを集めているので、 一編が短く、さくっと読めちゃいます。読みやすいし、本編のように八雲父とか 美雪とか一切出て来ないから、重すぎなくて良かった。 晴香がやたらと八雲に心霊関係の悩み事を持ち込…

東川篤哉「うまたん ウマ探偵ルイスの大穴推理」(PHP研究所)

東川さん最新刊(新シリーズ??)。毎回新たなキャラクターをどんどん生み出して くれていますねぇ。その後続編が出ないものも多いですけど・・・(そもそも、 シリーズ化を狙って書いているのかも謎ですが)。 今回の探偵役は、な、なんと!! 馬 ・・・え…

加納朋子「空をこえて七星のかなた」(集英社)

あああ、めっちゃすっきりしたーーーー!!っていうのが、読み終えた直後の感想。 あ、失礼しました。大・大・大好きな加納さんの最新作です。今回も、期待に 違わぬ良作でしたねぇ。あの大病後は、作品が出るだけで感動してしまえる ところもあるのですが。…

燃え殻「それでも日々はつづくから」(新潮社)

燃え殻さんの最新エッセイ。燃え殻さんの作品、小説も一作読んだけれど、 やっぱりエッセイが好きだな。 さらりと何気ない言葉で核心をつくような文章を綴っているので、結構心に 刺さる。前のエッセイでも感じたことだけれど、ご自身が過去に辛い思いを た…

飴村行「空を切り裂いた」(新潮社)

久々飴村さん。そういえば、粘膜シリーズを多分、二作くらい読み逃しているん ですよね・・・出版当時図書館に入ってくれなくって。今は入っているのかな?? まぁ、買ってもいいんですけどね。文庫だし。 で、最近さっぱり新刊出さないなぁと心配していたと…

辻村深月「レジェンドアニメ!」(マガジンハウス)

『ハケンアニメ!』スピンオフ。映画結構評判良いみたいですね(って、まだ 公開してるのかな?終わっちゃった?)。映画も観てないし、本読んだのも結構 前なんで、すっかり登場人物とか忘れちゃってました^^;いや、もちろん 主役の香屋子さんとか王子監…

恒川光太郎「化物園」(中央公論新社)

ほんっとうに久しぶりの恒川さん。初期の頃は大好きでめっちゃ追いかけてたの ですが、途中から追いきれなくなって、なかなか手が出せなくなってしまいました。 世界観は相変わらず好みそうなものが多かったのですけれど・・・。 これは、タイトルとか表紙で…

凪良ゆう「流浪の月」(創元文芸文庫)

2020年本屋大賞受賞作。意外と早く文庫が出たので、早めに読めて良かったです。 単行本の方だとまだまだ図書館の予約数が多くて予約する気になれなかったんで^^; 息もつかせぬくらいにぐいぐい読まされてしまう作品でした。本屋大賞受賞も納得 です。…

高田崇史「QED 神鹿の棺」(講談社ノベルス)

QEDシリーズ最新刊。今回の舞台は茨城の東国三社(鹿島神宮・香取神宮・息栖神 社)。私の両親の田舎がどちらも茨城なので、鹿島神宮は何度か行ったことがあり まして、数年前に両親と田舎に行った時にも、途中で寄って参拝して行ったことを 思い出して懐し…

三上延「ビブリア古書堂の事件手帖Ⅲ~扉子と虚ろな夢~」(メディアワークス文庫)

扉子シリーズ第三弾。といっても、副題になるほど扉子は活躍していなかったような。 主に事件を解決するのはやっぱり栞子さんだし。新しいシリーズと銘打ったので あれば、もう少し扉子メインの物語にした方が良いのではと思ってしまうのですが。 ただ、新た…

町田そのこ「宙ごはん」(小学館)

いやー、良かったです。王様のブランチで紹介されていた時から期待出来そうだなー と思ってましたが、期待を裏切らない作品でした。ただ、終盤の展開には一言 物申したくなったりもしましたけれど。 生きることは食べること、をそのまま体現したかのような物…

伊坂幸太郎「マイクロスパイ・アンサンブル」(幻冬舎)

伊坂さんの新刊。二つの世界が交互に描かれる、最近の伊坂作品では割合多い 構成の作品。 もともと、猪苗代湖で毎年開催されていた『オハラ☆ブレイク』という音楽と アートのイベントで配られる小冊子に寄稿されていた作品だそうな。それを一つに まとめて、…

山本幸久「花屋さんが言うことには」(ポプラ社)

久しぶりに山本さんの作品を読みました。これは、王様のブランチで紹介されていて、 とても面白そうだったので予約してあった作品。お花屋さんが舞台のハートフルな お仕事小説ということで、私の好みど真ん中だったもので。 小学生の頃、一番最初になりたか…

原田ひ香「古本食堂」(角川春樹事務所)

最近人気のある原田さんに初挑戦。新着図書案内でタイトルを見かけて、面白そう だと思って予約しました。早めに予約しておいたので、比較的早く回って来て 良かったです。話題になっている『三千円の使い方』は、いろんなメディアで 紹介されているせいか、…

ほしおさなえ「紙屋ふじさき記念館 春霞の小箱」(角川文庫)

シリーズ第5弾。主人公の百花がバイトする紙屋ふじさき記念館の閉館まであと わずかとなり、記念館の閉館イベントの準備や、最後のワークショップの企画立案、 川越の活版印刷所との冊子作りなど、慌ただしく日々は過ぎて行く。記念館閉館後 のバイトのこと…

山本甲士「迷犬マジック」(双葉文庫)

新刊情報でタイトルに惹かれて予約していた作品。山本さんははじめましての作家 さんですが、ちょこちょこ他の方のブログの記事でお名前をお見かけしていたように 思います。 以前、伊吹有喜さんの『犬がいた季節』を読んだ時、犬が次々と飼い主を変えて 旅…

名取佐和子「図書室のはこぶね」(実業之日本社)

『金曜日の本屋さん』シリーズや『ペンギン鉄道』シリーズ等が人気の、名取さんの 新作。図書室が舞台ということで、面白そうだったので手にとってみました。 予約本ラッシュ中に借りた為、期限ギリギリになってしまい、諦めるしかないか、 とも思ったのです…

東川篤哉「スクイッド荘の殺人」(光文社)

なんとなんと、シリーズ13年ぶりの新刊だそうです。そういえば全然出てなかった ですよね。東川作品の新刊読む度に、あー、次は烏賊川市シリーズがいいな~とか 言っていたような。今回、満を持しての最新長編。 ファン待望の新刊ということで、サービス精…

柚木麻子「ついでにジェントルメン」(文藝春秋)

柚木さんの最新作。ノンシリーズばかりを集めた短編集。連作でない短編集は 初めてらしい(帯に、『著者初の独立短編集』と書いてありました)。 なんとも、個性的なお話ばかりが収録されていて、柚木ワールド全開って感じでした。 実は、これの前に出た長編…

坂木司「ショートケーキ。」(文藝春秋)

ショートケーキに纏わる短編集。5作の短編が収録されています。前半の三つは はっきり関連性のわかる連作になっていて、後半二つはリンクはあるものの、 単独でも読める作品。全部の作品にショートケーキが出て来ることも共通して いますけれどね。 私は甘…

神永学「心霊探偵八雲 INITIAL FILE 魂の素数」(講談社)

春香に出会う前の八雲が、心霊事件を解決した三つの事件を描いた中編集。しかも、 確率捜査官・御子柴岳人シリーズの御子柴とガッチリタッグを組んだ、両シリーズ のファンにはたまらない作品集となっております。ただ、私個人としては、確率 捜査官シリーズ…

友井羊「スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 朝食フェスと決意のグヤーシュ」(宝島社文庫)

シリーズ第7弾。コンスタントに続きが出てくれて、ファンとしては嬉しい限り。 今回は、会社主催の朝食フェスの責任者となった理恵が、フェス開催の為に奔走 するお話。目当てのお店に出店依頼したり、会場探しをしたり、当日は責任者 としてフェス会場全体…

マンボウやしろ「あの頃な」(角川春樹事務所)

マンボウやしろさん初の小説集。マンボウさんは、元芸人さんで、現在は主に 脚本家や演出家、ラジオパーソナリティ等をされてらっしゃるマルチな方。私は、 夕方料理を作りながらいつもラジオを聴いているのですが、ちょうどその夕食作り タイムの5時から3…

べるさんちの薔薇 2022年春

みなさま、こんばんはー。 年に二回の薔薇記事更新です。ようやっと春薔薇もほとんど一番花が 咲き終わりになりました。世間様の薔薇は、まだまだ満開のところもたくさん あるようですけれど。もちろん、まだまだ蕾をつけている株もあるのですが、 取り敢え…

東野圭吾「マスカレード・ゲーム」(集英社)

シリーズ第四弾。前回の事件から数年が経っている設定。新田刑事は出世して 警部になり、殺人事件の捜査の指揮を取るほどにまでなっています。新田たちは、 最近起きた三つの殺人事件の共通点に着目し、これが連続殺人事件であることを 突き止める。三つの殺…

乙一「さよならに反する現象」(角川書店)

作家生活25周年を記念して刊行された作品集。5作の短編が収録されています。 ホラーよりの作品が多かったかな?とはいえ、あまり怖くはなかったですが。 全体的にちょっと物足りなさを感じる作品が多かったなぁ。天才乙一の片鱗は あるものの、どうも食い…