ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

な行の作家

長岡弘樹「教場Ω 刑事・風間公親」(小学館)

教場シリーズ最新刊。風間の新人刑事時代のお話。風間の片目を失明させたあの 千枚通しの男・十崎との因縁の発端が明らかになります。なんであんなに風間に 執着してるのか、その理由が初めてわりました。っていうか、まぁ、完全に 逆恨みというか、思い込み…

夏川草介「エピクロスの処方箋」(水鈴社)

『スピノザの診療室』に続く、京都の地域病院で働く医師・雄町哲郎シリーズ二作目。 本屋大賞候補にもなってるんですよね。前作も良かったけれど、本書もとても 良かったです。大学病院で将来を嘱望される内視鏡外科医であったにも関わらず、 亡くなった妹の…

野村美月「ものがたり洋菓子店 月と私 いつとせの夢」(ポプラ文庫)

シリーズ第5弾。前作のラストでようやくお互いの気持ちを認めた糖花さんと 語部さん。ああ、やっとここまで来たか・・・!と感慨もひとしおだったのですが ・・・ん?あれれ?なんで、こんなこじれてんの?って感じで一話がスタート。 お互いに恋愛に不慣れ…

七河迦南「わたしがいなくなった世界に」(東京創元社)

七海学園シリーズ最新作。四作目に当たるのかな。といっても、少し前に読んだ 『刹那の夏』も、かなりこの作品と緊密に関係があることがわかり、あちらも シリーズの一部と云えなくもないのですが(あちらを読んでた時はノンシリーズの 短編集だと思っていた…

七河迦南「刹那の夏」(東京創元社)

本当に久しぶりの七河さん。立て続けに二冊新刊が出たんですよね。しかも、 もう一作の方は七海学園シリーズの新作。昨年中に読めなくてちょっと残念でしたが。 そちらも楽しみ。 本書は5編の短編が収録されています。どれも七河さんらしい小技の効いた良作…

西澤保彦「双死相殺 腕貫探偵リバース」(実業之日本社)

西澤さん最新作・・・にして、遺作になってしまうのかな?まだ連載もので本に なっていない作品もあるかもしれませんが。腕貫探偵シリーズ最新作。最初に このシリーズ読んだ時は、こんなに長く続くシリーズになるとは思っていなかった なぁ。面白い設定だと…

長岡弘樹「新教場2」(小学館)

教場シリーズ最新作。前作から思ってたけど、この表紙のイラストって、絶対 キムタクに寄せているよなぁ・・・映画プロジェクトありきの作品みたいだから、 仕方がないとはいえ。一作目から追いかけているファンとしては、なんだかなー って気がしなくもない…

似鳥鶏「みんなで決めた真実」(講談社)

似鳥さん最新作。裁判の生中継がテレビで放映され、エンタメ化されてる世界のお話。 よくもまぁ、こんなへんてこな設定考えつくなぁと驚かされました。ツッコミ所 満載ではありましたけどね~・・・さすがに、こんなわけのわからない裁判が まかり通るっての…

貫井徳郎「不等辺五角形」(東京創元社)

貫井さんの最新ミステリー。『愚行録』みたいな、ある事件の関係者たちのインタ ビューだけで構成された作品。 マレーシアのインターナショナルスクールで出会って以来、日本に帰ってからも 二十年来の幼馴染として親しく付き合って来た五人、重成、総也、梨…

野村美月「ものがたり洋菓子店 月と私 よっつの嘘」(ポプラ文庫)

シリーズ第四弾。春になり、エイプリルフールに食べるお魚型のパイ、ポワソン・ ダブリルがショーケースに並び始め、『月と私』は相変わらず賑わっていた。 そんな中、フランス帰りの実力派パティシエ、桐生時彦が『月と私』の内気な パティシエ・三田村糖花…

長岡弘樹「交番相談員 百目鬼巴」(文藝春秋)

長岡さん最新ミステリー。お得意の警察ものですが、今回はまたちょっと趣向を 変えた交番相談員というあまり馴染みのない職業の女性が活躍するお話。 ヒロインの百目鬼巴(どうめきともえ)は、警察を退職後、非常勤の交番相談員 として働く、いかつい名前に…

中澤日菜子「シルバー保育園サンバ!」(小学館)

タイトルが面白そうだったので、なんとなく予約してみた作品。いかつい男性が 保育園で子どもたちに振り回されるドタバタ系話なんだろうなーと予想して いましたが、まぁ、概ね合ってましたね(笑)。でも、思ったよりもコメディ感は 控えめで、結構重いテー…

野村美月「ものがたり洋菓子店 月と私 さんどめの告白」(ポプラ文庫)

ストーリーテラーがいる洋菓子店『月と私』の名パティシエ糖花と、彼女を 支えるストーリーテラー語部、二人を巡る人間模様を描いたシリーズ第三弾。 バレンタイン商戦を前に、人気パティスリー『月と私』も様々なチョコレート 商品を提案し、店は大賑わい。…

七月隆文「ケーキ王子の名推理7」(新潮文庫nex)

ケーキ王子シリーズ最終巻。高校三年になった未羽は、受験の為バイト先のケーキ屋 『モンスール・ガトー』を辞めることに。一方、颯人は世界大会に向けて練習に 励む日々を過ごす。そして、颯人はパリへ。離れ離れになった二人は、それぞれに 問題を抱えて悶…

中田永一「彼女が生きてる世界線!」(ポプラ社)

久々中田さんの新作。といっても、もともと児童文庫で三巻に亘って出版された ものが、一冊にまとめられて単行本化されたようです。手にとって、まずその 分厚さに若干引いてしまい(総ページ数600ページ超え)、予約本も詰まって いたので、読み切れる自…

野村美月「ものがたり洋菓子店 月と私 ふたつの奇跡」(ポプラ文庫)

シリーズ第二弾。腕の良いパティシエールなのに、気が弱く自分に自信がない糖花 と、彼女が作るお菓子の「ものがたり」を語って、お客にその魅力を伝える ストーリーテラーの語部によって繁盛している洋菓子店『月と私』には、様々な 思惑を抱えたお客が訪れ…

似鳥鶏「刑事王子」(実業之日本社)

似鳥さん最新作。アラフィフの刑事と、フィンランド湾内にある小さな島国・ メリニア王国の第三王子がタッグを組んで不可解な連続殺人事件を捜査する、 異色のバディ小説。 うーん・・・すっごい微妙だった・・・。いつもの似鳥作品だと、小さい事件から 少…

夏川草介「君を守ろうとする猫の話」(小学館)

『本を守ろうとする猫の話』の続編。とはいえ、前作の内容をきれいさーっぱり 忘れていましてね。まぁ、読み始めたらなんとなく思い出すだろう、と思って たんですが・・・最後までほとんど思い出せないままでしたね・・・^^; なんか、前作は主人公が男の…

凪良ゆう「星を編む」(講談社)

2023年本屋大賞受賞作『汝、星のごとく』の続編。人気ありすぎて、回って 来るのに時間かかりましたねぇ。ようやっと読めました。今年の本屋大賞にも ノミネートされているので、結果が出る前に読めて良かった~(発表は明日かな? ギリギリだった^^;…

名取佐和子「文庫旅館で待つ本は」(筑摩書房)

創業九十年を超える海辺の小さな老舗旅館『凧屋旅館』。そこは、様々な古書 を揃えた文庫が名物で、別名『文庫旅館』と呼ばれていた。 本は好きだが、アレルギーがあるため読むことが出来ないという特殊な体質を 持つ若女将は、宿泊客に、その人と同じにおい…

貫井徳郎「龍の墓」(双葉社)

貫井さん最新ミステリー。VRゲームと現実の殺人事件がリンクする長編ミステリー。 発端は、東京の町田市で身元不明の焼死体が発見されたことから始まります。事件 を担当する所轄刑事の安田真萩は、警視庁からやって来た捜査一課の南条をコンビ を組むことに…

夏川草介「スピノザの診察室」(水鈴社)

夏川さん最新刊(かな?多分)。今回も当たり前のように医療がテーマですが、 いつもと違うのは、舞台は長野ではなく京都ってところ。京都のはんなりした 雰囲気が、長野を舞台にしたものとはまた違った魅力で良かったですね。とはいえ、 主人公の雄町哲郎自…

長岡弘樹「球形の囁き」(双葉社)

『傍聞き』の羽角母娘シリーズ最新作。娘の菜月視点、母親の啓子視点が交互に 描かれる連作短編集。一作ごとに菜月がどんどん成長して行って、最後には 母親にまで。ちょっと、ちょっと、一冊で時が進み過ぎじゃない?^^;もう 少しゆっくり菜月の人生を描…

中島久枝「しあわせガレット」(角川春樹事務所)

はじめましての作家さん。なぜこの本を手に取ったかというと、ただ単純に、 私がガレットという食べ物が大好きだからです(笑)。最近は全く食べてないの ですが、一時期はまって、いろんなガレット屋さんに行ってました。自分でも よく作ってましたし。そば…

似鳥鶏「育休刑事(諸事情により育休延長中)」(角川文庫)

忙しい奥さんの代わりに、自らが育休を取って息子の世話をすることになった刑事が なんだかんだと事件に巻き込まれる育休刑事シリーズ第二作目。前作が出たのが 4年前ですが、作中の蓮くんはまだ一歳くらい?ようやくよちよち歩きが出来る ようになったくら…

凪良ゆう「神さまのビオトープ」(講談社タイガ)

未読の凪良ゆう作品を減らそうキャンペーン!ということで、文庫版が新着情報に 載っていたので、予約してありました。評判良さそうだったので、読んでみたいと 思ってたんですよね。思ってたのと全然違うお話でしたけど^^; 大好きだった夫の「鹿野くん」…

燃え殻・二村ヒトシ「深夜、生命線をそっと足す」(マガジンハウス)

燃え殻さんのエッセイが好きなので、予約してありました。二村さんはAV監督で 作家さんもされている方だそうで、この二人による人気の配信番組『夜のまたたび』 の書籍化だそうです。二村さんはかなり個性的な考え方の方なので、噛み合って いるようないない…

七月隆文「ケーキ王子の名推理6」(新潮文庫nex)

シリーズも早第6巻になりました。前作でじれったい二人が両想いになり、 めでたいと思ってましたが、あの未羽に対して常に塩対応だったクールな颯人が、 両想いになった途端、こんなに甘甘になってしまうとわ・・・!!!(驚愕)。 こっちがこっぱずかしく…

長岡弘樹「新・教場」(小学館)

教場シリーズ最新作。シリーズとしては6作目に当たるらしい。毎回タイトルが 微妙に変わっているものの、『教場』の前か後に一文字くっつけるっていう、 似たようなタイトルばかりなので、どれがどれだかさっぱりわからなくなりつつ あります・・・作者御本…

西澤保彦「異分子の彼女 腕貫探偵オンライン」(実業之日本社)

腕貫探偵シリーズ最新作。不定期に出るせいなのか、毎回作風が変わる不思議な シリーズなんですが、今回もまたちょっと趣向が変わってましたね。ついに、 腕貫探偵シリーズにもコロナ禍が反映されることになりました。神出鬼没で どこに設置されるか予測出来…