ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

な行の作家

凪良ゆう「流浪の月」(創元文芸文庫)

2020年本屋大賞受賞作。意外と早く文庫が出たので、早めに読めて良かったです。 単行本の方だとまだまだ図書館の予約数が多くて予約する気になれなかったんで^^; 息もつかせぬくらいにぐいぐい読まされてしまう作品でした。本屋大賞受賞も納得 です。…

名取佐和子「図書室のはこぶね」(実業之日本社)

『金曜日の本屋さん』シリーズや『ペンギン鉄道』シリーズ等が人気の、名取さんの 新作。図書室が舞台ということで、面白そうだったので手にとってみました。 予約本ラッシュ中に借りた為、期限ギリギリになってしまい、諦めるしかないか、 とも思ったのです…

凪良ゆう「滅びの前のシャングリラ」(中央公論新社)

随分前に予約していたものがやっと回って来ました。本屋大賞の『流浪の月』は、 まだまだ予約数が多いから当分読めないだろうなぁと思って諦めてたんですが、 この間文庫落ちしたものが入荷されていて、割りとすぐに予約したため、 さほど待たずに回って来る…

NATSUMI「大正浪漫 YOASOBI『大正浪漫』原作小説」(双葉社)

二人組ボーカルユニットYOASOBIの『大正浪漫』の元となる原作小説。現代に 生きる中学男子の時翔と、大正時代に生きる少女千代子、時空を超えた文通相手 に恋をする二人。千代子からの告白に、自分の想いも伝えようとした時翔だったが、 千代子の世界で大地…

長岡弘樹「教場X 刑事指導官風間公親」(小学館)

教場シリーズ最新作。シリーズ一作目の『教場』の前日譚に当たります。少し前に 出た『教場0』の後日談というか。あれのラストを受けての作品ということに なります。実は読んでる間は、この刑事指導官をしていた時期がいつなのか、 いまいちはっきりわかっ…

西澤保彦「スリーピング事故物件 THE SLEEPING HOUSE HISTORY」(コスミック出版)

西澤さん最新刊。西澤さんの新作は出るとついつい予約して借りてしまうんだけど、 毎回、読み終えた後の感想が一緒になるんだよね・・・。 そして、今回もやっぱり、アレが入っていて、結果、同じ感想と相成りましたとさ。 曰く付きの事故物件に、職場の元先…

長岡弘樹「巨鳥の影」(徳間書店)

長岡さんの最新短編集。読んでる時は全然気づいていなかったのですが、後から 調べたところ、生き物が出て来る短編集なのだとか。そういえば、どの作品にも 何らかの生き物が出て来てた・・・かも(気づくの遅すぎ^^;)。 相変わらず、予想の斜め上の着地…

凪良ゆう「すみれ荘ファミリア」(講談社タイガ)

本屋大賞受賞作家・凪良ゆうさんの最新文庫作品。以前に他のレーベルから出た 作品を再文庫化した作品だそう。続編となる短編も収録されているので、こちらで 読んだ方がお得感はありそうです。 本屋大賞の作品は当分借りられそうにないので、それ以外の作品…

夏川草介「臨床の砦」(小学館)

『神様のカルテ』シリーズの夏川さんの最新作。コロナ禍の中、地域唯一の 感染症指定病院に勤める内科医・敷島が主人公。これはもう、小説ではなく、ほぼ ほぼノンフィクションと言ってもいい作品じゃないでしょうか。コロナ患者を 受け入れている病院の内情…

成田名璃子「今日は心のおそうじ日和2 心を見せない小説家と自分がわからない私」)メディアワークス文庫

シリーズ二作目。有名作家の住み込み家政婦として雇われた主人公が、掃除を 通して心の整理をして行く物語。 お掃除することで、心を整理し、憂いを取り払って行く、という設定が面白いです。 一時期大ブームになった、こんまりさん(近藤麻理恵さん)みたい…

似鳥鶏「卒業したら教室で」(創元推理文庫)

久しぶりの<市立高校シリーズ>。5年ぶりの新刊だそうで。そういえば、出て ないよなぁとはちょいちょい思ってたんですけどね。 一年前に伊神さん卒業しちゃって、今回ははついに柳瀬さんの卒業。シリーズも 終わりに近づいているのかな、と思いながら読み…

凪良ゆう「わたしの美しい庭」(ポプラ社)

昨年度の本屋大賞を受賞された凪良さんの作品。本屋大賞を獲った『流浪の月』 は、あまりにも予約数が多すぎて予約を諦めましたが、こちらは早めに予約して おいたのでそこまで待たされず回って来ました(といっても、そこそこは待った けれど)。 うん、巷…

成田名璃子「東京すみっこごはん レシピノートは永遠に」(光文社文庫)

大好きな東京すみっこごはんシリーズ、最新巻にして最終巻。これで終わりかと 思うと、とてもさみしい。そして、最終巻は、最終巻らしい一冊としか言いようが ないお話でした。街の共同台所、すみっこごはんを作った人物の娘としてヒロイン を勤めて来た高校…

貫井徳郎「悪の芽」(角川書店)

貫井さんの最新長編。銀行員の安達は、仕事もプライベートも順風満帆の生活を 送っていた。しかし、ある日、世間を震撼とさせた無差別殺傷事件の犯人が、 小学生の頃自分の発言がきっかけで、いじめに遭った同級生の斉木だという事実に 気づく。一部の報道で…

野村美月「むすぶと本。七冊の『神曲』が断罪する七人のダンテ」(KADOKAWA)

去年読んだ『むすぶと本。』シリーズ(正確なシリーズ名はわからないですが^^;)、最新巻。前作(その前に文庫があるみたいだけど、そちらは未読のまま) がとても良かったので、続編嬉しいです。 ただ、読み始めて戸惑ったのは、この作品の舞台が中学校…

長岡弘樹「幕間のモノローグ」(PHP研究所)

長岡さん最新刊。ベテラン俳優南雲草介を軸に、南雲が講師を勤める俳優養成所 の生徒たちが直面する事件やトラブルを描いた連作ミステリー。一作ごとに 主役が切り替わり、映画やドラマの撮影に纏わる様々な出来事が綴られて行きます。 南雲自身の身に降り掛…

野村美月「月と私と甘い寓話 ストーリーテラーのいる洋菓子店」(ポプラ社)

野村さん新作。タイトルも表紙も内容も、ラノベで出しても差し支えないような 内容ではありましたが、こうして図書館入荷してくれるのだから、単行本で 出してもらえるのはとてもありがたい。 仕事にも恋愛にも疲れ果てた三十三歳の七子は、ある日、以前立ち…

西澤保彦「偶然にして最悪の邂逅」(東京創元社)

西澤さん新刊。最近結構刊行ペースが早いような。なんだかんだでコンスタントに 新刊が出てますよね、西澤さんって。最近は過去に起きた事件を、何十年も後に なって回想しつつ、当時解明されなかった謎を解く、という形式の作品ばかりの ような気がします。…

夏川草介「始まりの木」(小学館)

『神様のカルテ』の夏川さん最新作。今回は、日本全国各地にフィールドワークに 行く民俗学者とその助手の物語。現代版遠野物語って感じですかね。民俗学者が 活躍する作品といえば、なんといっても、私の中では北森鴻さんの蓮丈那智シリーズ。 あのシリーズ…

西澤保彦「夢魔の牢獄」(講談社)

西澤さん最新作。主人公田附悠成は、夢の中で、過去の他人に憑依できる特殊能力を 持つ。自分の意志で誰に憑依するかは選べないものの、その力を使って、22年前に 起きた未解決の殺人事件の謎を解き明かして行く――という、ちょっと変わった SFミステリ。ミ…

似鳥鶏「生まれつきの花 警視庁花人犯罪対策班」(河出書房新社)

似鳥さん最新刊。ラノベみたいな表紙にちょっと引きつつ読み始めました(苦笑)。 生まれつきすべての能力が優秀な『花人』という人種がいる世界のお話。花人は 常人には聞こえない『超話(超音波会話)』で会話することが出来、体臭は百合の 香りがする。す…

野村美月「むすぶと本。『さいごの本やさん』の長い長い終わり」(KADOKAWA)

文学少女シリーズを放置したまま、もう何年経ちましたでしょうか・・・。一時期 めちゃくちゃハマって、古本屋でシリーズを買い集めていたのだけれど、思う ように手に入らないので、そのままになってしまった。買ったシリーズも、途中 までしか読めてないし…

七月隆文「ケーキ王子の名推理5」(新潮文庫nex)

シリーズ第五弾。前作の最後でようやく想いが通じ合った二人。付き合い始めの 二人のその後が描かれます。 せっかく両想いになった割に、全然ラブラブな雰囲気がないのでちょっと拍子抜け。 まぁ、相手が無愛想でスイーツバカの颯人だから仕方がない。一応カ…

似鳥鶏「難事件カフェ2 焙煎推理」(光文社文庫)

以前に読んだ『パティシエの秘密推理』の続編。あれから、もう7年が経っている らしい。そして、7年経って続編が出ることになり、タイトルを変更し、1巻も 新装丁になって発売された模様。なんか、雰囲気全然違ってる^^;前は もっと甘い感じの表紙じゃ…

長岡弘樹「つながりません スクリプター事件File」(角川春樹事務所)

長岡さん最新作。今までの作品とはまた全然違ったテーマで来ましたねー。映画制作 現場で記録係(スクリプター)として働く真野韻(まのひびき)が活躍する 連作短編集。スクリプターという職業、恥ずかしながら初めて知りました。映画 監督の片腕的な役割を…

長岡弘樹「緋色の残響」(双葉社)

長岡さん新刊。『傍聞き』に出て来た女刑事・羽角啓子とその娘・菜月が活躍する 連作短編集。シリーズとしては三作目(『傍聞き』はノンシリーズの短編集に 収録されていましたが)に当たりますかね。『傍聞き』では小学生だった菜月ちゃん も、今作では中学…

法月綸太郎「赤い部屋異聞」(KADOKAWA)

いろいろな作品のオマージュ作品ばかりを集めた短編集。9作収録されています。 原典を読んでいる作品が多分一作もなかった為、オマージュと言われても、 いまいちピンと来なかったのが悲しいのですが・・・まぁ、元ネタを知らなくても 全然問題なく読める話…

永嶋恵美「泥棒猫リターンズ 泥棒猫ヒナコの事件簿」(徳間文庫)

なんか、タイトルに覚えがあったので、てっきり読んでいるシリーズかと思って 借りたんですけど、未読だったみたいです・・・またも三作目から読むという 愚行を犯してしまった・・・。あちゃー。しかも、一作目から8年も経っている 設定らしい上、一話目の…

西澤保彦「逢魔が刻 腕貫探偵リブート」(実業之日本社)

久しぶりの腕貫探偵シリーズ。リブートってついてるけど、どういう意味が あるのかな、と調べてみると、パソコン用語で再起動って意味だそう。 コンセプトや解釈を変えて作品を作るって意味があるらしい。ってことは、最初の シリーズとは微妙に設定が変わっ…

似鳥鶏「七丁目まで空が象色」(文春文庫)

動物園シリーズ第五弾。今回は、至ってシンプルな内容。マレーバク舎新設に 当たって、飼育方法等を学ぶために山西市動物園にやって来た、桃本たち お馴染みの楓ケ丘動物園メンバーたち。研修を受けていると、桃本にとって 意外な人物が目の前に現れた。動物…