ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

あ行の作家

秋川滝美「ひとり旅日和 花開く!」(角川書店)

シリーズ新作。関連シリーズとしては7作目になるようです。早い~。小宮山商店 株式会社に勤めて早8年。社員として中堅所になった日和に、思わぬ異動の話が 舞い込んで来ます。突然の話に悩む日和が出した答えとは。 今回は本来の形式に戻って、日和が、岩…

安壇美緒「イオラと地上に散らばる光」(角川書店)

『ラブカは静かに弓を持つ』で本屋大賞第二位を獲られた安壇さんの二作目。 前作がとても良かったので期待して手に取ったのだけれど・・・うーーーん。 なんで、作家として大事な二作目でこれ出しちゃったかな~って感じ。正直、 一作目の期待を大幅に裏切ら…

伊坂幸太郎「さよならジャバウォック」(双葉社)

伊坂さん最新作。デビュー25周年記念作品だそうな。最近そういう◯◯周年 記念の作品読む機会が多い気がするな。それだけみなさん、長く作家を続けて 下さっている証拠なのだろうけども。好きな作家さんが長く作品を出し続けて 下さるのは嬉しい限りです。そ…

青山美智子「チョコレート・ピース」(マガジンハウス)

青山さん新作。チョコレートを題材にした掌編ばかりを集めた作品集。an・an で連載されたものが12作、描き下ろしが12作収録されています。 チョコレートに纏わる人生のいろんな瞬間を切り取っています。出て来るチョコレート 菓子もさまざま。チョコバナ…

秋川滝美「ふたり旅日和」(角川書店)

『ひとり旅日和』の日和が、今回はふたり旅をする番外編。ただ、タイトルは ふたり旅ですが、ラスト一話は、家族四人でのよにん旅でした。とりあえず、四作中 三作はふたり旅を描いているから、その辺りはまぁいいかって感じなのかな。 旅を通して知り合い、…

飛鳥部勝則「抹殺ゴスゴッズ」(早川書房)

本当に久しぶりの飛鳥部さんの新刊。『黒と愛』以来15年ぶりの新刊だそうな。 総ページ数648ページ。新刊情報ページで書名を見かけた時、ページ数に慄いた ものの、あらすじ紹介見て、これは絶対読まねばならん、と即行で予約。一人待ち だったので、割…

恩田陸「酒亭 DARKNESS」(文藝春秋)

前作は喫茶店にまつわるホラーだったけど、今回は居酒屋にまつわるホラー話 を集めた短編集。居酒屋とホラーって、組み合わせ的に全然マッチしてそうに ないけど、恩田さんにかかると、ちゃんとホラーめいたお話になっちゃうんだな、 コレが。お酒を飲みなが…

青柳碧人「赤ずきん、イソップ童話で死体と出会う。」(双葉社)

赤ずきんシリーズ第四弾。今回は、イソップ童話の『うさぎとかめ』『オオカミ少年』 『アリとキリギリス』『北風と太陽』が取り上げられています。今回も、元ネタの 小道具がうまいことミステリ要素にハメられていて、面白かったですね。 『うさぎとかめ』っ…

王谷晶「ババヤガの夜」(河出文庫)

全く知らない作家さんだったのですが、ニュースで英国推理作家協会賞(ダガー賞) を受賞した聞いて、気になったので予約してありました。賞を受賞されたという ことで、単行本の方はとんでもない予約数だったのですが、文庫の方はまだ それほどではなかった…

大崎梢「リクと暮らせば レンタル番犬物語」(双葉社)

大崎さん新作。以前、おひとりさまの物語ばかりを集めたアンソロジーで読んだ、 レンタル番犬の短編が一冊にまとまりました。一話目と二話目は既読でしたね。 あの時も、高齢でお一人様になった時、こういうシステムがあったら良さそう だな~と思いましたが…

青柳碧人「乱歩と千畝 RANPOとSENPO」(新潮社)

青柳さんの歴史大作。ついこの間の直木賞候補にも挙がっていましたね。惜しくも、 受賞作なしという結果でしたが。歴史物ということで、実は最初はスルーしてたの だけど、直木賞の候補に挙がっていたから、一応予約しておいたんですよね。 いやー、借りて良…

入夏紫音「古川くんと二ノ瀬さん 七草寮青春推理譚」(宝島社文庫)

第23回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉作品だそうな。隠し玉作品 って何?大賞を受賞された訳じゃなさそうだけど・・・特別賞的なやつかな? 学園ミステリーということで、タイトル見て面白そうだと思って借りてみたの だけど・・・うーん、うー…

有川ひろ「クロエとオオエ」(講談社)

有川さん最新作。久しぶりにああ、有川さんだ~~~!って感じの作品で、めっちゃ 楽しく読みました。お仕事小説☓恋愛って感じの作品。久しぶりにがっつり恋愛が 絡んだ有川作品読んだなーって思いましたね。これよ、これなのよ!って言いたく なりました(…

朝比奈あすか「温泉小説」(光文社)

はじめましての作家さんかな(多分)。もしかしたら、アンソロジーとかで短編 くらいは読んだことがあるかもしれませんが・・・(覚えてはいない^^;)。 完全にタイトル借りです。温泉大好きなんですもん。温泉にまつわるほっこり話が 読めるのかな~と期…

伊坂幸太郎「パズルと天気」(PHP研究所)

伊坂さん最新作。デビュー25周年記念だそうな。振り返れば、私が伊坂さんを 知ったのは、『ラッシュライフ』からだったんですよね。調べてみると、『ラッシュ ライフ』刊行が2002年(デビューは2000年みたい)。その年の『このミス』か なんかで書…

芦沢央「嘘と隣人」(文藝春秋)

芦沢さん最新作。リタイアした元刑事の元に持ち込まれる様々な事件を描いた連作 ミステリー。日常に潜む悪意を描かせたらやっぱり上手いですねぇ。そこはかとなく 嫌~な気持ちにさせられるお話ばかり。 元刑事の平良正太郎の穏やかだけど渋いキャラクターも…

伊坂幸太郎「楽園の楽園」(中央公論新社)

伊坂さん最新作。作家25周年記念書き下ろし作品だそう。絵本のような体裁で、 あっという間に読めちゃいます。ただ、内容は絵本みたいな可愛らしさからは 乖離していて、大分重めかな。SFっぽいというか、ちょっと独特の世界観。 どちらかというと伊坂さん…

青山美智子/田中達也「遊園地ぐるぐるめ」(ポプラ社)

とある町にある山中青田遊園地、通称、『遊園地ぐるぐるめ』。ある一日、この 遊園地を訪れた、六組のお客を巡る悲喜こもごもを描いたハートフル小説。 小説家青山美智子と、ミニチュア作家田中達也、二人によるコラボ連作集。各章 扉ページの田中さんのアー…

上野歩「ご近所トラブルシューター」(光文社文庫)

初めましての作家さん。題材が面白そうだったので借りてみました。ご近所トラブル、 他人事ではないですからねぇ・・・。集合住宅だろうが、一戸建てだろうが。実家 にいた時はほとんど経験したことなかったですが(周りの家の人みんな親切で 穏やかな人ばか…

青柳碧人「令和忍法帖」(文藝春秋)

青柳さんの新作。令和の時代に密かに警察から密命を受けて活躍する忍者たちを 描いた連作集。最近フジテレビかけると、しょっ中映画『アンダーニンジャ』 のCM観るんですよね。内容全然知らないんだけど、あれに出て来る忍者たちも こんな感じなのかな~とか…

太田忠司「レッドクラブ・マーダーミステリー」(星海社FICTIONS)

本当に久しぶりの太田さん。内容紹介読んだら、がっちがちの本格ミステリー っぽかったので、興味を惹かれて借りてみました。太田さんっていえば、あまり そういう本格の印象はないのだけども。狩野俊介君シリーズとか、『ミステリな ふたり』の夫婦ミステリ…

雨井潮音「僕たちの青春はちょっとだけ特別」(東京創元社)

東京創元社☓カクヨム 学園ミステリ大賞受賞作。こういう賞があることも初めて 知ったのですが。図書館の新着案内で内容紹介見て、面白そうだなと思って借りて みました。東京創元社発の学園ミステリなら、大抵ハズレはないだろうと思い ましたしね。 なるほ…

有栖川有栖「砂男」(文春文庫)

有栖川さんの文庫新刊。単行本未収録の短編ばかりを集めた短編集。単行本未収録 とはいえ、文庫のアンソロジーで既読の作品も入ってましたね。御本人のまえがき にも書かれてますが、一冊の本に江神シリーズと火村シリーズ両方の短編が収録 されているのは、…

青山美智子「人魚が逃げた」(PHP研究所)

青山さん最新作。本屋大賞候補にも挙がったようです。青山さんもう常連ですね~。 これだけ毎回ノミネートされてるってことは、書店員さんが、なんとしてでも 一度は獲らせてあげたいと思っている証拠なんでしょう。いいところまでは行く けど、一位にはなれ…

一穂ミチ「恋とか愛とかやさしさなら」(小学館)

一穂さん最新作。直木賞受賞後第一作目にして、本屋大賞候補作にも挙がりましたね。 むぅぅ。これは、なんとも評価が難しい作品でしたねぇ・・・。共感も好感も全く 得られないけれども、先が気になってぐいぐい読まされてしまう作品なのは間違い ない。 カ…

碧野圭「菜の花食堂のささやかな事件簿 人参は微笑む」(だいわ文庫)

シリーズ第六弾。靖子先生が作る季節の野菜を活かした料理で評判の菜の花食堂 に勤める優希は、付き合い始めた川島さんと玉川上水沿いを散歩していた。すると、 いつもは空き家の建物から、何人もの人が出入りしているのを目撃する。気になった 二人がそちら…

秋川滝美「ひとり旅日和 道続く!」(角川書店)

シリーズ第六弾になるのかな?今回の日和の旅の目的地は、福島、佐賀、長崎、 鳥取。どこも良さそうな所ばかりでしたね~。 福島は親戚が住んでいるので、昔は結構良く行ってました。従姉妹が常磐ハワイアン センター(当時の。現在はスパリゾートハワイアン…

乙一「大樹館の幻想」(星海社FICTIONS )

乙一さん初の本格館ミステリー。確かに、乙一さんがここまでがっつりと本格 テイストのミステリ書かれたのは初めてかもしれない。まぁ、銃チョコなんかも 本格に入るのかもしれないけど・・・あれは子供~YA向けに近いレーベルだったしね。 大樹の周りに建て…

青柳碧人「赤ずきん、アラビアンナイトで死体と出会う。」(双葉社)

赤ずきんシリーズ第三弾。今回は、赤ずきんがアラビアンナイトの世界に迷い込み、 様々な殺人事件と出会います。この赤ずきんの物語を語っているのは、ペルシャの 王シャハリアールの妻・シェヘラザード。シャハリアール王は、結婚した女性に 何度も裏切られ…

大崎梢「百年かぞえ歌」(角川書店)

大崎さん最新刊。伊豆半島の付け根に位置する里海町の町役場で職員をしている 坂口由佳利は、結婚が破談になったばかりで意気消沈していた。そんな中、 由佳利を訪ねて刑事がやってきた。由佳利が担当する地元作家の文学館「貴地 崇彦生家館」の所有物に関し…