ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

あ行の作家

碧野圭「レイアウトは期日までに」(U-NEXT)

碧野さん新作。仕事をリストラされてしまい途方にくれたデザイナーと天才装丁家 がタッグを組むお仕事小説。 一つ前に読んでいた貴志さんの作品は一週間以上かけて読んでいたのに、本書は 内容軽めでページ数も少なめなので、2日くらいで読んでしまった。さ…

歌野晶午「それは令和のことでした、」(祥伝社)

久々の歌野さん。令和の世の中で起きる様々な物語をまとめた一冊。イヤミスより の作品が多かったけど、中にはラストでぐっと来る感動作なんかもありました( 珍しい!w)。 私は結構どれも楽しめたのだけど、アマゾンの評価見ると、歌野さんにしては 驚く…

恩田陸「spring」(筑摩書房)

恩田さん最新作。天才バレエダンサーの萬春(よろず・はる)を巡る4つの物語。 『蜜蜂と遠雷』のような、芸術と小説を見事に融合させた作品を期待して読んだの ですが・・・ちょっと、いや、だいぶ予想から外れた作品でした。ストーリーらしい ストーリーが…

大倉崇裕「犬は知っている」(双葉社)

大倉さんの最新作。警察病院で患者の苦痛や恐怖を和らげるために常駐するファシリ ティドッグのピーボ。普段は小児科病棟で子供たちを癒やしているが、実はピーボ には裏の任務があった。それは、特別病棟に入院している瀕死の受刑者たちの 元へ行き、彼らが…

青崎有吾「地雷グリコ」(角川書店)

ゆきあやさんに教えて頂いた、青崎さんの新作。今年のランキングを賑わせそうな 出来とのことで、これはもう、読むしかないでしょ!と即行で予約。ラッキーな ことに、予約なしで回って来て早めに読むことが出来ました。 いやー・・・、これは・・・めっちゃ…

恩田陸「夜明けの花園 Dreaming Garden」(講談社)

恩田さん新作は、待望の理瀬シリーズ!アンソロジーではちょこちょこお目見え してましたが、こうして一作にまとまると嬉しいですね~。やっぱり、この不穏で 耽美で不条理な世界観がたまらない。あともう、装丁がヤバいくらい神がかってる (表現バグってて…

秋川滝美「深夜カフェ・ポラリス」(アルファポリス)

秋川さん新作(去年の11月発売みたいだから、もう新刊じゃない?^^;)。 大病院の近くに店を構える、深夜営業のカフェ『ポラリス』には、様々な事情を 抱えた客がやってくる。そうした悩みを抱える客たちに、明るく察しの良い店主は、 その人に合わせた…

伊坂幸太郎「777 トリプルセブン」(角川書店)

伊坂さん最新刊・・・とはもう、言えないかな^^;昨年の9月に出た作品なので。 予約に乗り遅れてしまって、結構待たされました。久しぶりの殺し屋シリーズ! 読むのを楽しみにしていました。前作では新幹線から降りられなかった不運な 殺し屋・七尾(天道…

秋川滝美「ひとり旅日和 幸来る!」(角川書店)

シリーズ最新刊。読み始めて冒頭から驚きました。だって、一話目で日和が旅する 場所が能登半島なんだもの。微妙なタイミングで読む羽目になってしまった。 というか、日和が旅する観光名所がことごとく被害が大きかった場所で。のとじま 水族館や輪島の朝市…

小川哲「君が手にするはずだった黄金について」(新潮社)

初小川作品。気になってる作品はたくさんあるのだけど、とにかく予約が多くて 手が出せない。特に『君のクイズ』は読みたいと思っているのだけど、200人 以上の予約があるので諦めて、文庫落ち待ち。本書は、新刊時に早めに予約 しておいたので、思ったよ…

一穂ミチ「ツミデミック」(光文社)

一穂ミチさん最新刊。犯罪小説ばかりを集めた短編集。六編が収録されています。 どれもなかなか読ませる作品ばかりでした。コロナ禍のパンデミックな世の中で 起きる罪深き人々の物語。救いのないノワール系小説ばかりかと思いきや、後半は 救いのある結末の…

井上真偽「ぎんなみ商店街の事件簿 SISTER編」

という訳で、BROTHER編からさほど待たされることなくSISTER編が回って来ました。 ただ、できれば二冊手元にある状態で読みたかったな~というのが正直なところ。 細かい設定とか、確認しながら読みたかった。BROTHER編と同じ三つの事件を 描いているのですが…

阿津川辰海「午後のチャイムが鳴るまでは」(実業之日本社)

最近話題の阿津川さんの新作。あまり読んだことがないのですが、新着情報の あらすじ読んで面白そうだったので借りてみました。都心に近い九十九ヶ丘高校に 通う高校生たちの、ある日の昼休みまでの悲喜こもごもを描いた連作短編集。 たった半日(作品によっ…

井上真偽「ぎんなみ商店街の事件簿 BROTHER編」(小学館)

井上さん新刊。おそらく二冊同時発売だったのかな?これとは別に、SISTER編 というのも出ています。Side-A、Side-Bみたいな感じらしい。予約が回って来た のがこちらが先だったのでこちらから読みましたが、一説によると、SISTER編 の方を先に読んだ方が良い…

朝倉秋成「六人の嘘つきな大学生」(角川文庫)

大手のIT企業スピラリンクスの最終選考に残った六人。最終試験は、六人で 行うグループミーティング。一ヶ月間の猶予の中でチームを作り上げ、有意義な ディスカッションを行え、というもの。内容次第では六人全員採用ということも あり得ると言われ、六人は…

岡崎琢磨「鏡の国」(PHP研究所)

ラストの反転が話題になっている(らしい)岡崎さんの長編ミステリー。ブランチ でも取り上げられていたので、読むのを楽しみにしていました。表紙までもが 伏線らしいと聞いていたので、この表紙にどういう意味があるのかな~と考え ながら読みました。右目…

井上真偽「アリアドネの声」(幻冬舎)

井上さん最新長編ミステリー。今までの作品とは大分雰囲気が違うので、最初 ちょっととっつきにくいのかな?と思いながら読み始めたのだけど、読み進めて 行くにつれてどんどん引き込まれて行って、後半は先が気になって一気読み。 面白かった! 最新のIT技…

乾ルカ「葬式同窓会」(中央公論新社)

久しぶりの乾さん。刊行インターバルが短くて、最近は全然追えてなかったの ですが、気になるタイトルだったのでなんとなく食指が動いて借りてみました。 確か、ブランチでも紹介されていたような。だから引っかかったのかも(違う 作品だったかもですが^^…

青山美智子「リカバリー・カバヒコ」(光文社)

青山さん最新作。もともと好きな作家さんですが、いつもの如くに王様のブランチ で取り上げられているのを観て、とても面白そうだったので読むのを楽しみに していました。 いやー、もう、期待通りの内容でしたね。これ読んで、タイトルのカバヒコを 好きに…

今村昌弘「でぃすぺる」(文藝春秋)

今村さん最新作。小学生が主人公のジュヴナイルと知って、ちょっとびっくり しましたが、評判良さそうなので楽しみにしていました。 小学六年生のユースケは、夏休みが終わり、新学期が始まったのを機に、自分の オカルト趣味を壁新聞で生かしたいと考え、意…

青柳碧人「むかしむかしあるところに、死体があってもめでたしめでたし。」(双葉社)

むかしばなしシリーズ第三弾。タイトル長いよ(笑)。このシリーズ大好きなのに、 これで完結なんだそう。悲しい。 もっと続けようと思えばいくらでも続けられそうなんだけどなぁ。さすがにネタ 切れしてきたのかしらん。 今回も、日本の昔話とミステリーが…

歌田年「紙鑑定士の事件ファイル 紙とクイズと密室と」(宝島社)

シリーズ第三弾。創刊二周年を記念して、紙業界誌『月刊KAMI-ZINE』に掲載された 懸賞つきクイズコーナー『紙人32面相の紙ってる!推理クイズ』が、紙業界内で 話題になっていた。紙人32面相なるオリジナルキャラクターが読者に推理クイズを 出題し、正…

恩田陸(飯合梓)「夜果つるところ」(集英社)

先日読んだ『鈍色幻視行』に出て来た作中作『夜果つるところ』を完全再現した 作品。カバー表紙と一枚めくった扉の部分こそ『恩田陸』名義になっていますが、 もう一枚めくると、著者名が『飯合梓』に(つまり、タイトルと著者名が書かれた ページが二種類あ…

碧野圭「菜の花食堂のささやかな事件簿 木曜日のカフェタイム」(だいわ文庫)

料理教室も開く靖子先生が作る、新鮮な野菜たっぷりの絶品料理が味わえる菜の花 食堂を舞台に繰り広げられるハートフルミステリー、第5弾。今回も、靖子先生 の菜の花食堂には、ささやかな事件がいくつも持ち込まれます。 『こころを繋ぐお弁当』 駅前通り…

奥田英朗「コメンテーター」(文藝春秋)

17年ぶりに復活したトンデモ精神科医・伊良部シリーズ最新刊。めちゃくちゃ 楽しみにしていました。いやー、17年のブランクなんて何のその、めっちゃ 面白かったです。伊良部のトンデモぶりは全く変わっておらず、マユミちゃん のぶっ飛びクールビューテ…

有川ひろ「物語の種」(幻冬舎)

有川さん最新作。読者に物語の種となるエピソードやキーワードを投稿してもらい、 それを有川さんが小説にするという企画ものの短編集。他人から生まれた種を、 どう作家有川ひろが芽吹かせるのか。10作の短編が収録されています。 種は、『レンゲ畑の写真…

恩田陸「鈍色幻視行」(集英社)

恩田さんの最新長編。650ページ超えの長編。映像化の企画が立ち上がる度に、 何らかの事故が起きて企画が頓挫してしまう為、呪われているのではないかと 噂されている小説『夜果つるところ』。その著者・飯合梓の謎を追う小説家の 蕗谷梢は、関係者が一同…

大崎梢「27000冊ガーデン」(双葉社)

大崎さんの最新刊。高校の図書館が舞台の日常の謎系ミステリー。大崎さんらしい 本にまつわるミステリーで、私が一番好きなジャンル。作中に散りばめられている 既存の本の名前も、読んだ作品が多いので、ちょいちょいテンション上がりました。 日常の謎系な…

青崎有吾「ノッキンオン・ロックドドア」(徳間書店)

7月からドラマ化されるそうなので、人気が出る前に読んでみたいと思い、借りて みました。確か、ブロ友のゆきあやさんもお薦めしていた覚えがありましたし(もし 違ってたらごめんなさい^^;)。 不可能(HOW)担当の御殿場倒理と、不可解(WHY)担当の片…

青崎有吾「11文字の檻 青崎有吾短編集成」(創元推理文庫)

アンソロジーなんかでちょいちょい読んでいて気になっていた青崎さんの短編集。 なんとなく面白そうかなと思って借りてみました。 短編集ということで、いろんな媒体で発表された作品を再収録した作品が多かった ですね。現に、私もアンソロジーで読んでいた…