ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

ま行の作家

万城目学「あの子とQ」(新潮社)

万城目さんの最新作。前作がかなりの大作だったので、今回はどんな感じかな?と 少々身構えたところがあったのですが、なんとも軽く読める青春ファンタジー小説 でした。主人公は吸血鬼の両親から生まれた、生粋の吸血鬼少女・嵐野弓子。 ただし、現在生息し…

道尾秀介「いけないⅡ」(文藝春秋)

我らがミッチー、最新作。ラストに挿入されてる写真画像がオチになっている 作品ばかりを集めた短編集第二弾。いやー、前作よりもかなりひねりを加えた 写真ばかりで、一回見ただけですんなりオチが理解出来たのは一作くらいしか なかったです。っていうか、…

又吉直樹・ヨシタケシンスケ「その本は」(ポプラ社)

又吉さんと人気絵本作家ヨシタケシンスケ氏のコラボ作品。装丁も内容も絵本 よりの作品ですかね。書店で見かけた時から「絶対読みたい!」と思っていたので、 図書館入荷してすぐに予約しておいたのですが、巷でも結構話題になっている ようで。今は200人…

村田沙耶香「信仰」(文藝春秋)

『コンビニ人間』以来の村田作品。こちらも、王様のブランチで紹介されていて、 興味を惹かれたので予約してありました。 なんとも、へんてこな作品ばかりを集めた短編集です。いやー、ほんと、この人の 頭の中はどうなってんだろうか。 エッセイっぽい作品…

水生大海「お客さまのご要望は 設楽不動産営業日誌」(朝日文庫)

久々水生さん。不動産ものの作品が好きなので、タイトル見て面白そうだな、と 思って予約してみました。 小学3年の時に不可思議な誘拐事件に巻き込まれた設楽真輝。何者かに突然 連れ去られたが、その後なぜか無事に解放された。誰が何の目的でやったこと …

三上延「ビブリア古書堂の事件手帖Ⅲ~扉子と虚ろな夢~」(メディアワークス文庫)

扉子シリーズ第三弾。といっても、副題になるほど扉子は活躍していなかったような。 主に事件を解決するのはやっぱり栞子さんだし。新しいシリーズと銘打ったので あれば、もう少し扉子メインの物語にした方が良いのではと思ってしまうのですが。 ただ、新た…

町田そのこ「宙ごはん」(小学館)

いやー、良かったです。王様のブランチで紹介されていた時から期待出来そうだなー と思ってましたが、期待を裏切らない作品でした。ただ、終盤の展開には一言 物申したくなったりもしましたけれど。 生きることは食べること、をそのまま体現したかのような物…

マンボウやしろ「あの頃な」(角川春樹事務所)

マンボウやしろさん初の小説集。マンボウさんは、元芸人さんで、現在は主に 脚本家や演出家、ラジオパーソナリティ等をされてらっしゃるマルチな方。私は、 夕方料理を作りながらいつもラジオを聴いているのですが、ちょうどその夕食作り タイムの5時から3…

松尾由美「嵐の湯へようこそ!」(角川文庫)

松尾さんの作品は食指が動くと読むって感じなんですが、銭湯好きなのでこれは 読みたいと思って予約してありました。 内容は、ちょっと思っていたのと違っていたけど・・・^^; 突然存在も知らずにいた伯父の遺産の銭湯を相続し、経営することになった姉妹…

三津田信三「赫衣の闇」(文藝春秋)

物理波矢多シリーズ第三弾。ただ、時系列でいうと、一作目の炭坑夫時代と、三作目 の灯台守との間の出来事になるようです。炭坑夫として働き、殺人事件を解決した 波矢多は、建国大学で苦楽を共にした親友の熊井新市を頼って上京した。すると、 宝生寺の闇市…

町田その子「コンビニ兄弟2 テンダネス門司港こがね村店」(新潮文庫nex)

シリーズ第二弾。面白くて読みやすくてあっという間に読み終わってしまった。 これの前に読んでいた日明さんの文章があまりにも冗長でまだるっこしかった から、さくさく読める町田さんの文章が心地良かった。読みやすいって大事だわ。 北九州市の門司港のコ…

湊かなえ「残照の頂 続・山女日記」(幻冬舎)

湊さんの新刊。以前読んだ『山女日記』の第二弾。副題に『続』と入っているけど、 前作との繋がりは特になさそうです(前作の登場人物とか全然覚えてないので・・・ もし繋がりがあったらゴメンナサイ^^;)。山岳小説第二弾って意味での『続』 なんだと思…

町田その子「星を掬う」(中央公論新社)

町田さん新作。本屋大賞受賞後一作目だそうで。『52ヘルツ~』と同じくらいか、 それ以上に重苦しい内容でした。子供の頃、母親に捨てられて以降、悲惨な人生を 送って来た千鶴は、パン工場の夜勤業務でカツカツの生活を送る日々だった。ある日、 毎週聞い…

舞城王太郎「畏れ入谷の彼女の柘榴」(講談社)

久々の舞城さん。果実シリーズ(勝手に命名。正式なシリーズ名があるかは謎) 第三弾。三作収録されております。 一話目の表題作『畏れ入谷の彼女の柘榴』は、半年以上身体に触れてさえいない妻が 妊娠した。俺は妻の不貞を疑うが、妻はあくまでも知らないと…

道尾秀介「N」(集英社)

ミッチー最新刊。今までになかったタイプの読書体験ができる作品です。なんとも、 風変わりな構成になっています。 収録されているのは全6話なのですが、冒頭にその6話の1ページ目だけが 一気に紹介されています。んで、読者は、とりあえずその1ページ目…

燃え殻「これはただの夏」(新潮社)

最近お気に入りの燃え殻さんの新作小説。小説は二作目に当たるそうなのですが、 実は一作目をまだ読めていない^^;エッセイしか読んでいないので、小説を 読むのは初めてでしたが、エッセイ同様、心にずしりと来る一作でした。とても 薄くて、多分二時間も…

三津田信三「忌名の如き贄るもの」(講談社)

刀城言耶シリーズ(如きシリーズ?)最新作。今回も、旧家の因習やらしきたりやら、 横溝風ガジェットてんこ盛りで面白かったです。でも、既存のシリーズの焼き直し 感もあって、どこかで読んだような既視感が半端なかったです。さすがに、ネタ切れ 気味にな…

万城目学「ヒトコブラクダ層ぜっと 上・下」(幻冬舎)

万城目さんの新作長編。久しぶりの新刊は、超ボリュームたっぷりの上下巻。 合わせて1000ページ超え。実は先に下巻が回って来てしまったんですよね。 どうしよう、どうしようと思っているうちに、下巻も回って来たので、なんとか 取り置き期限内に二冊同…

道尾秀介「雷神」(新潮社)

久々のミッチー最新刊。結構なボリュームがあると思ったけど、ページ数的には 400ページもいかないくらいなんですね。読み応えたっぷりだから、もっと あったかと思ったけど。 小料理屋を営む藤原幸人は、19歳になる娘の夕見には絶対に言えない秘密を …

燃え殻「夢に迷って、タクシーを呼んだ」(扶桑社)

燃え殻さんのエッセイ集、第二弾。先日読んだ一作目が良かったので、続けて こちらも借りてみました。燃え殻さんのいろんな面が伺えて、今回も面白かった です。過去の出来事はエキサイティングなものが多くて、いろんな経験している方 だなぁとしみじみ思わ…

三浦しをん「エレジーは流れない」(双葉社)

しをんさん最新刊。ほぼほぼ高校生の男の子しか出て来ない青春小説。なんか、 しをんさんのこういう雰囲気久しぶりで楽しかったです。おバカな男子高校生 たちがわちゃわちゃやってる感じ。『風が強く吹いている』とか『神去なあなあ日常』 とか、ああいう雰…

住野よる「麦本三歩の好きなもの 第二集」(幻冬舎)

シリーズ第二弾。前作読んだ時、結構辛辣よりの感想だった覚えがあるんだけど、 なんとなく一作目を読んでしまったので、二作目も手に取ってしまいました(苦笑)。 相変わらず、三歩のぐだぐだうだうだした内面描写には度々イラッとさせられたの ですが、読…

湊かなえ「ドキュメント」(角川書店)

湊さん最新刊。高校の放送部を題材にした青春小説『ブロードキャスト』の続編。 地元のマラソン大会に参加した部員の一人が、完走すると引けるくじでドローンを 引き当てた。新たな撮影媒体を獲得した放送部は、次の全国高校放送コンテストに 向けて、ドキュ…

燃え殻「相談の森」(ネコノス)

ウェブサイト文春オンライン上で掲載された、人生相談コーナーを書籍化したもの。 この間読んだ燃え殻さんのエッセイが面白かったので、借りてみました。 他人の人生相談聞くのって面白いです。読売新聞の人生相談読むのが日課なんですが、 本当にいろんな相…

三浦しをん「マナーはいらない 小説の書き方講座」(集英社)

作者がコバルト短編小説新人賞の選考委員をやっていた関係で、Webマガジンの コバルト上に掲載された、小説を書く人に向けたプチアドバイスを一冊にまとめた もの。 特に小説を書こうとも書きたいとも思ったことはないのですが、しをんさんの 文章が読みたい…

三津田信三「逢魔宿り」(角川書店)

三津田さん新刊。作家三津田が集めた怪異譚をまとめた、お馴染みの形式の作品集。 5つの怪異が収められています。今回もバラエティに富んだ、背筋がぞくっとする 怪異が語られていきます。このシリーズはどこまでが実話でどこからがフィクション なのか、さ…

町田その子「52ヘルツのクジラたち」(中央公論新社)

大変評判のよろしい町田さんの作品。私自身も去年ブランチで紹介された時に 興味を引かれて、読むのを楽しみにしていました。本屋大賞にも選ばれてますね。 はぁ。期待に違わぬ傑作でしたねぇ、これは。もう、久しぶりにのめり込んで、 本当に一気読みした作…

三津田信三「そこに無い家に呼ばれる」(中央公論新社)

三津田さんの幽霊屋敷シリーズ(作中にこういう表記が出て来るのでそれを採用) 第三弾。今回も、河漢社の編集者、三間坂秋蔵によって持ち込まれた怪談話に、 作家三津田が現実的な解釈を加える――という体裁。今までの作品よりも 出て来る家自体の解釈が成さ…

町田そのこ「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」(新潮社)

最近お気にいりの町田さん。借りられる作品から少しづつ読み進めています。 やー、良かったです。やっぱり、町田さんの文章好きだなぁ。不器用に生きる 主人公たちが、悩み、もがきながらも、自由に泳ぐ(生きる)術を見つけて行く 作品集、とでもいいましょ…

森晶麿「黒猫と歩む白日のラビリンス」(ハヤカワ文庫JA)

黒猫シリーズ第8弾になるようです。文庫描き下ろしの新刊。現代アートに纏わる 5つの謎に纏わる短編集。 確か、前作かその前の作品で二人の距離がかなり近づいたと思ったのですが・・・ 近づき過ぎてなのか、もう長年連れ添った夫婦みたいな距離感になって…