ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

アンソロジー他

モノガタリプロジェクト編「モノガタリは終わらない」(集英社)

「捨てない」をテーマにした21人の作家による豪華アンソロジー。21人が 寄稿ということで、一編が短いのですぐに読めてしまいます。「捨てない」が テーマということで、古いものを大事にするとか、思い出のあるものを捨てずに 取っておくとか、そういう…

「あなたの涙は蜜の味 イヤミス傑作選」(PHP文芸文庫)

イヤミスばかりを集めたアンソロジー第二弾。第一弾は読んでいたような気がして いたのですが、調べてみたら未読で、第二弾から読む羽目になってしまいました^^; まぁ、アンソロジーだから別にどうでもいいっちゃいいのですけどもね。 テーマはイヤミスで…

アミの会「おいしい旅 思い出編」(角川文庫)

先日読んだ『おいしい旅 初めて編』と二冊同時に刊行された作品。あまり期間を 空けずにこちらも回って来て良かったです。そして、こちらには『初めて編』の 最後にちらっと触れた光原百合さんの作品が収録されていました。これが遺作に なってしまったのだ…

アミの会「おいしい旅 初めて編」(角川文庫)

女性作家ばかりを集めたアミの会(今回初めて(仮)が取れたようです。正式名称 になったんですかね?)による、食と旅にまつわる文庫アンソロジー。同時発売で 『思い出編』も出ています。もちろん、そちらも予約中。 旅に出たら、やっぱりついて回るのはお…

「彼女。百合小説アンソロジー」(実業之日本社)

百合小説ばかりを集めたアンソロジー。別に、百合小説が好きという訳ではないの ですが、寄稿作家がとても豪華だったので、各作家さんがどんな百合小説を 書かれるのか気になったので予約してみました。 百合小説といっても、捉え方は様々。これって百合なの…

花王プラザ編「とあるひととき 作家の朝、夕暮れ、午後十一時」(平凡社)

朝、夕暮れ、午後11時という、三つの時間帯をテーマに綴られた、エッセイ アンソロジー集。14人の豪華作家陣が寄稿されています。 寄稿作家は以下。 「朝」のひととき 三浦しをん/道尾秀介/西加奈子/角田光代/重松清 「夕暮れ」のひととき 川上美恵子/森…

「はじめての」(水鈴社)

「はじめて」をテーマにした、四人の直木賞作家とYOASOBIによるコラボレーション 小説集。YOASOBIはもともと『小説を音楽にするユニット』という名目でスタート したユニットですが、今までは公募によって選ばれた作品(つまりプロではない 作者の作品)ばか…

「明日はきっと お仕事小説アンソロジー」(角川文庫)

お仕事小説ばかりのアンソロジー。坂木さん、久保寺さん、宮木さん目当てに 借りたのだけど、なんと、その三作はすべて既読作品でした・・・^^;ま、 三作とも好きな作品だけど、内容はすっかり忘れていたので、再読でも十分 楽しめましたけれど。 未読だ…

アミの会(仮)「11の秘密 ラスト・メッセージ」(ポプラ社)

女性作家のみで構成されるアミの会(仮)の新作アンソロジー。今回のテーマは 『ラスト・メッセージ』。テーマがテーマなだけに、感動的な方向に持っていった 作家さんが多かったかな。力のある作家さんばかりなので、今回も読み応え ありました。 好きだっ…

「あなたとなら食べてもいい 食のある7つの風景」(新潮文庫nex)

食をテーマにしたアンソロジー。出来にはちょっとばらつきがあったような気が しますね。「女による女のためのR-18文学賞」を受賞された方が多いだけに、 女性の内面心理に長けた作品が多かったかな。食に纏わるものというくくりは あるものの、その切り口も…

「Day to Day」(講談社編)

コロナ禍の2020年4月1日から7月9日までの日本を舞台に繰り広げられる、 それぞれのコロナの日常を描いた掌編集。 寄稿作家は総勢100人。小説あり、エッセイあり、俳句ありと、それぞれの 作家さんの個性が出ていて、面白かったです。わぐまさんの…

「神様の罠」(文春文庫)

六人のミステリー作家によるアンソロジー。執筆陣が好きな作家ばかりだったので、 借りてみました。大山さんや有栖川さんのシリーズ新作が読めたのは嬉しかったな。 特に有栖川さんのは・・・ミステリファンなら飛び上がって喜ぶのでは。内容は ともかく(^…

「夜に駆ける YOASOBI小説集」(双葉社)

最近大人気の音楽デュオ『YOASOBI』の曲四作の原作小説集。YOASOBIのもともとの コンセプトが『小説を音学にするユニット』だそうで、原作ありきの曲作りというのが 面白いなぁと思ってました。最近好きでYou Tubeでよく聴いているので、原作小説って どんな…

「あなたも名探偵」(東京創元社)

謎解き直前に『読者への挑戦』が入る、犯人当てに特化したアンソロジー。六作が 収録されています。米澤(穂信)さんの小市民シリーズのもののみ既読だった ため、そちらは読み飛ばしましたが。なかなかに豪華な作家陣で読み応えありました。 予約本ラッシュ…

「注文の多い料理小説集」(文春文庫)

料理をテーマにしたアンソロジー。短編なので、どれもさらっと読めちゃいます。 『注文の多い』というタイトル通り、美味しいだけじゃないお料理小説ばかり。 食べ物が出て来る小説が大好きで、ついついこういうテーマの作品には手が 出ちゃう。でも、こうい…

アミの会(仮)「初恋 アンソロジー」(実業之日本社文庫)

女性作家たちが集まるアミの会(仮)によるアンソロジーの新作。今回のテーマは 『初恋』。今回はテーマのせいか、あまりミステリ色がなく、純粋に『初恋』を 描いたものが多かったような気がします。もちろん、ミステリ的な仕掛けのある 作品もありますけれ…

薬丸岳「蒼色の大地」/アミノ会(仮)「アンソロジー 嘘と約束」

こんばんはー。六月も半ばを過ぎて、上半期もあと僅かですね。早い~~。 今度の日曜でうちもなんと結婚7周年。みなさんに祝福して頂いた結婚式記事をアップ してからもうそんなに経つんだなぁと感慨深いものが。 当日は相方が夜勤なので、翌日の月曜の夜に…

森見登美彦リクエスト!「美女と竹林のアンソロジー」/倉知淳「作家の人たち」

こんばんは。先日、令和初日に購入したメダカたちはみんな元気です。購入してすぐに 紅帝のメスが卵を生んだので採取したところ、本日稚魚が何匹か孵化しました。 でも、今度は小さい水槽の方のメダカたちが体調を崩し気味で。二匹ほど隔離して 塩浴&薬浴で…

「鍵のかかった部屋」/阿部智里「弥栄の烏」

こんばんは。秋ですねぇ。秋バラの季節でもありますが、今年の我が家の薔薇たちは ほぼどの品種もお花は絶望的です。ちょぼちょぼとは咲いていますが、昨年のようには きれいな花を咲かせてくれません。夏の猛暑、台風による塩害に加え、謎の害虫に 襲われ、…

成田名璃子「東京すみっこごはん 雷親父とオムライス」/「飯テロ 真夜中に読めない20人の美味しい物語」

こんばんは。先日の超大型台風での関西の被害に愕然としていたら、今日は早朝に 北海道で大地震。一体、本当に今年の日本はどうなっているのでしょうか。 まさしく、災害列島。 関西には大事なブロ友さんがいらっしゃるし、北海道は姉の義両親が住まれていま…

アミの会(仮)「怪を編む」/長岡弘樹「道具箱はささやく」

こんばんは。猛暑が一段落したと思ったら大型台風が来ましたね。一体日本は どうなっているのでしょうか・・・。災害列島もいい加減にしてほしいなぁ。 被災地にこれ以上の被害がないと良いのだけれど・・・。 東京はいまのとこさほどの被害はなさそうなので…

「共犯関係」/秋川滝美「居酒屋ぼったくり9」

こんばんはー。昨日から冬の寒さが戻って来たみたいに寒いですね。 あったかいのに慣れて来てたから、身体がついていかないです^^; でも、明日からまた温かさが戻って来るみたいなんで、ちょっとほっとしてますが。 みなさまも、体調崩さないようお気をつ…

読了本三冊。

こんばんは。旅行から帰って来て魂が抜けたみたいになっているワタクシです。 でも、楽しんだ分働かないとね・・・。 旅行中一番心配だったのは、めだかたちのこと。いろいろネットとかで調べて、 一週間くらいなら全然平気らしいとの情報は得ていたものの、…

秋川滝美「居酒屋ぼったくり8」/「新鮮THEどんでん返し」

こんばんは。オリンピックもいよいよ残り二日ですね。あっという間だったな~。 今回は、金メダルを獲った三組の競技、すべて生の時間に観ることが出来ました。 歴史的瞬間に立ち会えて幸せだったなぁ。羽生君はもちろんですが、小平さんと パシュートの金メ…

道尾秀介「風神の手」/「謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー」

どうもどうも、みなさまこんばんは。 なんだかお久しぶりの記事になってしまった。というのも、オリンピック始まって、 ぜんっぜん本が読めなかったからです・・・書く記事がないので上げられなかったという^^; でも、男子フィギュアが終わって、自分の中…

森見登美彦「太陽と乙女」/「猫ミス!」

こんばんはー。今年は寒くなるの早くないですか?去年は12月ってほとんどエアコン 入れてなかった気がするんですけど、今年はもうガンガン入れちゃってます。寒いのダメ(><)。 そういえば、今日芥川・直木賞候補が発表になりましたね。目玉は直木賞の…

「走る?」/<アミの会(仮)>「アンソロジー 迷ーまようー」

急に真冬の寒さになりましたね(><)。今日の朝はほんとに寒かった~~~! 気温の変化についていけず、若干風邪気味のワタクシです^^; 我が家のメダカさんたちも水温が下がって来て動きがのんびりになってきました。 二日ほど前まで毎日卵を産んでいた…

「謎の館へようこそ 白 新本格30周年記念アンソロジー」/講談社タイガ文庫刊

「謎の館へようこそ 白 新本格30周年記念アンソロジー」。 東川篤哉『陽奇館(仮)の密室』 山の中で突然の雷雨に見舞われ、偶然見つけた花巻氏のお屋敷に助けを求めた私と 探偵の四畳半一馬。快く迎え入れてもらえたが、翌日、お屋敷のすぐ近くに建ってい…

「七人の名探偵 新本格30周年記念アンソロジー」/鯨統一郎「タイムスリップ信長 vs三国志」

こんばんはー。またしても台風襲来ですね。ワタクシ、明日の台風に備えて、 選挙は早々に期日前投票してきちゃいました。暴風雨の中傘指して歩いて行くのは さすがにツライですからね・・・。同じような考えの人が多いのか、結構混んで ましたねー。 今回も…

歌野晶午「ディレクターズ・カット」/「猫が見ていた」

こんばんは。なんだか夏が逆戻りって感じですね。明日も10月とは思えない暑さに なるのだとか。今年は異常気象の日が多いなぁ。 我が家のメダカ稚魚さんたちは、毎日すくすく育ってくれています。ただ、中の一匹だけ、 身体が真っ黒でちっちゃくて、泳ぎも…