ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

「作家と遊ぼう!ミステリカレッジ」

みなさま今晩は。雨がそぼ降る中、行って参りました。


せっかく参加したので、イベント体験レポートなどを書いてみたいと思います。
お暇な方だけお付き合いくださいませ^^


場所は東京・池袋にある立教大学
まぁ、なんともクラシカルで風情のある学び舎でした。蔦の絡まる赤レンガの校舎。
伝統校という雰囲気たっぷりの空気で、こんな所で学べる学生たちが羨ましくなりました。

たくさんの作家が一堂に会するミステリマニア垂涎のイベント。参加作家の豪華さには
目を瞠ります。これだけのミステリ作家が一堂に会するところを見れるなんて、それだけで
眩暈がしそうでした。


さて、9時半のオープニングセレモニーの後、私は有栖川さんと綾辻さんのトークライブ
チケット奪取の為チケット抽選会場に、友人は伊坂さんのサイン会の書籍売り場へ散りました。
しかし、トークライブは限定30名の狭き門。せっかく並んだにも関わらず結局はずれ(多分
3~400人は並んでいた模様)。私の前に並んでいた人が当たっていたので内心「ちっ」
と思ったのは云うまでもありません(←失礼)。一方、友人の方もサイン会は各作家30名。
伊坂作品は一番早く売り切れたそうです(多分二番目が恩田さん)。ものすごいショックを
受けている彼女になんと声をかけてあげたらよいのかわかりませんでした・・・^^;

お互いにショックを受けつつも、気を取り直して向かった先は、乱歩賞受賞作家による
トークイベント「乱歩賞作家のからさわぎ」(笑)。
出演は東野さん、福井晴敏さん、高野和明さん、薬丸岳さん。後半に乱入したのは真保裕一
さん。

これが、めちゃくちゃ面白かった。東野さんはガリレオ湯川先生のコスプレ(女の子に買いに
走らせた白衣+ネットオークションで買った銀縁メガネ)で登場。いきなり会場の心を
掴みました。さすがです(笑)。でもめちゃくちゃ似合っててかっこよかった!!

東野さんの司会進行で、若手三人に乱歩賞について聞く、という形式。東野さんはとにかく
トークに慣れていて、会場の爆笑を何度もさらっていました。もちろんお約束の自虐ネタを
所々に挟むことも忘れません(笑)。
そして、今回驚いたのは、福井さんがとにかく面白い人だということ。東野さんと福井さんで
お笑いコンビでも組めるのではと思ったくらいです。とぼけたコメントに何度笑わせられた
ことか。実は福井作品には過去に痛い思いをして挫折しているので、未だに一作も読んだことが
ないのですが、作家に親しみが湧いたのでもう一度トライしてみようかな、と思わせられ
ました(笑)。
高野さんはオーラの泉ばりに、スピリチュアルなコメントが印象的。乱歩賞に応募した
きっかけの半分が‘占い’って・・・^^;その後も怪しげなコメントを連発しては
東野さんや福井さんにつっこまれている姿が笑えました。
薬丸さんは生真面目な印象で、一生懸命コメントしている姿に好感を持ちました。
コメントが真面目なだけに、あんまりいじられてなかったのでちょっと可哀想に^^;
多分一番まともなことを言っていたと思うんですけどね。私としては薬丸さんの「天使の
ナイフ」は読んだ乱歩賞の中ではかなり上位の作品だと思っているので、心の中で「頑張れ、
めげるな、薬丸さん!」とついつい応援してました(苦笑)。

途中参加の真保さんがまた、強烈な人で、とにかく声がでかい。今回のイベント運営にあたり、
かなり大沢さんにこき使われたようで、完全にイベントスタッフと化してました。人気作家
の先生とは思えない振る舞いに、推理作家協会内のヒエラルキーを見たのでした・・・。


トークイベントが終わり、食堂で遅い昼食。この食堂がまたクラシカルで、映画ハリーポッター
に出て来た食堂のように欧風でかっこよかった。頼んだキーマカレーはなかなか美味しかったです。


食事後は作家たち出品のチャリティーオークション会場へ。会場に入ったとたん、憧れの作家
京極夏彦が壇上に!!!ああ、かっこいい。来て良かった。いつもの着物姿(おそらく
手には手甲^^)とにかく、今回の目的の一つが果たされて感涙ものでした(一応オープニング
セレモニーにもいたのですが、一瞬の上、話してる姿は見れなかったので^^;)。
宮部さんの着たイベントジャンパーの価値をしつこく力説する姿がおかしかった。
ちなみに京極さんの出品作は投稿による入札制で、一番高値をつけた人に後から連絡が
いくので、誰が入札したのかはまだわからず。私も一応入札希望を出しましたが、おそらく
相当の高値をつけられているだろうなぁ。喜国さんの原画(西澤さんの「笑う怪獣」表紙)も
入札してみたけど、一体いくらで落札されたのやら。
直接入札で一番高額だったのは13万もの高値がついた日本推理作家協会作家陣が一堂に
サインをした本。大沢さんの単行本未収録の新宿鮫の短編小説の手書き原稿にも10万の値が。
藤子不二雄A先生の登場にも驚きました。喪黒福造のカラー生色紙、私も欲しかった~~!
(落札価格は10万超えなので当然無理でしたが^^;だいたいそんな現金持ってなかったし)
みんなお金持っててびっくりでした。コレの為に用意してきたんでしょうねぇ。


チャリティーの後は来場者全員参加のクイズ大会。参加作家たちが一問づつ出題する三択形式で、
最後に残った人にはサインの入ったボード(?)がもらえるというもの。三回やったのですが、
実は三回とも割といいとこまで行きました。読んでない作家の質問には勘で答えるしか
ないので、結局ダメでしたけど。残念でした^^;有栖川さん問題で、「女王国~」に
出て来た神倉が何県にあるのかとか一発でわかったのに、間違えた後だったので
悔しかった^^;


最後にエンディングで協会理事長の大沢さんから挨拶があり、イベント終了。



いや~、普段会えない作家の方々にたくさん会えて、本当に嬉しかったです。ただ、もうちょっと
スケジュールに余裕を持って組んでもらいたかった。参加したくてもできなかったイベントが
たくさんあって、心残りがいっぱい。贅沢な悩みでしたが。
推理作家といっても、みんな気さくで面白い方ばかりで、作品とは全然違った印象があったり
して面白かったです。
またこういうイベントがあったら是非参加してみたいものです。


長々とお伝えしました。どれ位の方がここまで読んで下さったのかはわかりませんが、
お疲れ様でした^^;


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写真は参加者全員にもらえる特製トートバッグ。会場内は撮影禁止だったので、会場の
雰囲気がお伝えできないのが残念ですが・・・(まぁ、当然よね)。

最後に、このイベントの存在を教えてくれて、チケットを取ってくれたMさん、本当に
感謝しています。ありがとう、ありがとう~~~~!!