ミステリ読書録

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二ノ宮知子/「のだめカンタービレ ⑱⑲」/講談社KC kISS

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二ノ宮知子さんの「のだめカンタービレ ⑱⑲」。

初サロンコンサートが決まって浮かれるのだめ。しかし、一方では千秋がアパートからの引越しを
決めていた。自立する為には、幼い頃に住んでいたアパートからの決別が必要だと思ったからだと
言う。遠距離恋愛をスタートさせた二人だったが・・・(⑱巻)。

一泊二日のウィーン旅行に出かけたのだめと千秋は留学中の清良と再開する。コンクール出場
が決まっているのに、技術が上がらないことを不安に思う清良は、千秋になかなかそのことを
言い出せない。一方、ターニャとユンロンもコンクール出場に向けて猛特訓が始まっていた。
それぞれの思惑を胸に、コンクールが始まった――(⑲巻)。



友人に二冊同時に貸してもらい一気に読みました。18巻はのだめと千秋先輩の関係にひびが!?
とハラハラの展開になるかと思いきや、さすがのだめ、遠距離恋愛を楽しむ余裕っぷり。
普通はもっと怒るかショック受けるかすると思うけど^^;
まぁ、遠距離とは云っても、会えない距離ではないので、二人にとっては大した問題ではなかった
ということでしょうか。
どっちかというと、のだめよりも千秋の方が寂しくなった感じでしたね。ルイと食事に行った時、
ご飯を食べるのだめを思い出す‘変態の森シック’に笑いました(笑)。もう完全に変態嗜好に
なってしまったのね、千秋先輩・・・^^;
少し離れた方がかえって絆は深まるというやつでしょうか。確かにのだめの変態っぷりは、
慣れた人間にとっては、いないと物足りなくなって来るのかも・・・(苦笑)。
のだめのサロンコンサートが良かった。のだめのピアノは本当に聴いてみたいです。あんな
風に楽しそうに弾かれたら、こちらまで楽しく感じるでしょうね。サロンの華になったのだめ。
また一歩成長したように感じました。そして、執事さんが可愛くて素敵でした^^

19巻は、主役二人よりも脇役中心。こっそり清良に会いに来る峰君がいじらしくて好きです。
あとはやっぱりターニャと黒木君の今後が気になる!ターニャにキスされた黒木君が
今後どういう態度に出るのか・・・むふふ。
一番心配になったのは、のだめカレーを無邪気に食べるゆうこちゃん・・・「普通においしい」
って、味覚大丈夫か!?後でお腹壊したりしなかったのだろうか・・・。よっぽど強靭な胃袋
をしているのか。日本に帰ってもきっと大丈夫だな、彼女は(笑)。

コンクールでは明暗が出て、この世界のシビアな面もうかがい知れました。みんなの前では気丈に
ふるまっていたけれど、後で人知れず涙する‘暗’のアノ人の姿が切なかったです。
仲良くしてても、次の瞬間にはみんながライバル。厳しい現実を経験して、また次の一歩を
踏み出せる。国に帰っても、頑張って欲しいなぁ。