ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

2008年 マイベスト < 1 > ノンミステリ編。

みなさまこんばんは。クリスマスイブ、いかがお過ごしでしょうか。
私のことは気にしないでください。って、こうやってブログやってることで
すでにバレバレだろうって?ほっといてくれ^^;

さて、2008年も押し迫ってきました。あちらこちらでベスト記事が出揃ってきて、
さすがに私も焦り始めてきまして、いい加減に考えようかなぁと重い腰を
あげてみることしました。

去年同様、ミステリ、ノンミステリ分けて発表したいと思います。


まずはノンミステリから。対象は今年読んだ作品すべて。ちなみに、今日現在までの
今年度の累計冊数は212冊。巻数が分かれているものは一応それぞれ一冊づつカウント
してあるので、作品数はもう少し少ないかな。上下巻ものも結構読みましたからねぇ。
去年よりは微妙に増えてます。今年中にあと5冊は読みたいんだけど、どうなるかな。


毎年書いてるんですが、私の好みは周りからはずれることが多々ありますので、
ほんとうに極私的なベストになってます。まぁ、ノンミステリに関してはそれほど
はずれているとは思っていないのですが(そう思ってるのは自分だけかも^^;)。

またしても前置きが長くなってしまった^^;しょっ中本読んでは『冗長だ』とか
なんとか批判するくせに、自分が一番冗長な文章書いてるんだから世話ないな^^;



では、今年度(2008年)のノンミステリベスト10です。
ミステリ以外の全てのジャンルが対象。




1.金城一紀『映画篇』


2.貴志祐介新世界より 上・下』




4.恒川光太郎『草祭』


5.佐藤多佳子『一瞬の風になれ 1~3』


6.貴志祐介『クリムゾンの迷宮』


7.金城一紀『フライ、ダディ、フライ』


8.沢村稟『黄金の王 白銀の王』


9.綾辻行人『深泥丘奇談』


10.森見登美彦『美女と竹林』




では、各作品の短評。


1.とにかく今年出会えて一番嬉しかった作家の金城さん。一気に全作品を読んで
しまったので、後半は作品が読めなかったのが残念。すべての本好き、映画好きさんに
お薦めしたい、大好きな一冊。今年読んだ本の中のダントツ一位です。


2.今年を代表するSF超大作。何も言うことはありません。ただ、読んでダークな
貴志さんの世界に浸って欲しい一作。


3.モリミーと比較されがちな万城目さんですが、この突拍子もない『ホルモー』の世界
は万城目さんだけの発想という気がします。とにかく凡ちゃんがツボでした。


4.圧倒的な恒川ワールド。どこか歪んでいるけれど美しい、美奥の土地に魅せられました。


5.万人にお薦めしたい青春小説の傑作。読まれる方は三冊用意してからにしましょう
(続きが読みたくて悶えます)。


6.生きるか死ぬか、究極のゼロサムゲームに手に汗握って読みました。ハラハラドキドキ、
最後まで飽きさせないストーリー展開の巧さは一級品。


7.原作があまりに面白かったので、DVDまで買って観てしまいました。映画の岡田君は
最高に美しくてカッコイイ。ゾンビーズシリーズはどれも大好きだけど、一冊選ぶならコレ。


8.久しぶりに素晴らしい傑作ファンタジーを読めて満足。名前の難しさだけはいかんとも
しがたかったですが(苦笑)、二人の王の生き方に一喜一憂し、ラストは大感動。


9.幻想と怪奇、酩酊感漂う綾辻行人の世界。読者を選ぶかもしれませんが、個人的には
かなりツボでした。何より装丁が素晴らしい。今年の装丁大賞でしょう。


10.これは他にもいろいろ候補があって、どれにしようかすごく悩んだのですが、
竹林への絶え間ない妄想と愛にやられました。この本の影響で竹林のあるお寺にまで行って
しまったほど。最近、竹林が熱い・・・(ほんとか?^^;)。ある意味、印象に残った本
として10位にランクインさせてみました。小説今年出なかったし^^;




ミステリ以外の作品自体をあまり読まないので(選択肢が少ないから)、
選ぶのは比較的楽ではあるのですが、順位はやっぱり悩みます^^;
他に選に漏れた作品を上げますと、
小路幸也『空へ向かう花』、仁木英之『薄妃の恋』、京極夏彦『幽談』、平山夢明『他人事』、
久保寺保彦『みなさん、さようなら』、水森サトリ『星のひと』、桜庭一樹のエッセイ二冊、
三浦しをん『悶絶スパイラル』、東野圭吾『あの頃ぼくらはアホでした』などなど。
今年はエッセイに目覚めた(?)年でもありました。




みなさま読まれた作品がありましたでしょうか。この中で一冊でも気になる作品があって
読む気になってもらえたらすごく嬉しいです。
はずれだったらゴメンナサイ^^;

基本ミステリ読み人間なので、なかなか他ジャンルの作品を手に取る機会が少ないのですが、
来年もみなさまのお薦めをアテにしていろんなジャンルの作品にチャレンジしたいと思います。

ミステリ編も読んで頂けると嬉しいです。


ではでは、みなさまメリークリスマス!