ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

「20世紀少年<最終章> ぼくらの旗」

イメージ 1

20世紀少年<最終章> ぼくらの旗」


< あらすじ >
“ともだち歴3年”(2019年)。世界は「世界大統領」として君臨する“ともだち”に支配されて
いた。殺人ウィルスが蔓延した東京は聳え立つ壁により分断され、都民の行動は完全に制限されていた。
“ともだち”の追手から逃れ、身を潜めているかつての仲間たち。荒れ果てた新宿でオッチョは
反政府組織として武装蜂起する氷の女王・カンナの存在を知る。そんな中、“血の大みそか”以降、
行方が分からなくなっていた“あの男”も遂に…! それぞれの想いとは別に着々と近づく新たな
絶望。“しんよげんの書”には何が描かれているのか? “ともだち”の計画とは? 
全ての真実が今、明らかになる!? 『20世紀少年』シリーズ第3弾(あらすじ抜粋)。


連休真っ只中に行った割に、地元の映画館のロビーはさほどの混雑もなく閑散。この間の
ハリポタの時とはえらい違いだなぁと思っていたのですが、映画自体は座席数の少ない所
だったせいもあり、さすがに満席でした。もうそんなに混んでないだろうとタカをくくって
いたので、お昼前に着いて1時過ぎの回の座席を取ったにも関わらず、友人と三人並んでの席が
取れず(三人並んで取れる席が前から三列目だった^^;)、ばらばらの席で観るハメに。
私は一人でも全然構わない人間なのでなんとも思わなかったのですが、どうやら友人は離れて
座ることに抵抗があったようです^^;私は一人でも断然後ろ側で観れる方がいいと思った
んだけど(だって、映画観てる間はどっちみち誰ともしゃべらないじゃない?)、人によって
感覚が違うものだなぁと思いました^^;確かに、一人で映画館とかの施設に入れない人も
いるって聞きますもんねぇ。

おっと、脱線してすみません^^;
ついに最終章まで来ました。うーん、感慨深い・・・。試写会でも極秘にされたラスト10分
が一体どんなものなのか、あの宣伝の仕方に俄然期待は高まりましたが・・・なるほどねぇ。
上映が終わって、友人と再会(笑)した時の第一声が、


『原作とぜんっぜん違う~~~!!』


でした。いや、原作と違うラストってさんざん言ってたじゃん、と思ったのですが、どうやら
その友人はトモダチの正体まで変わっているとは思ってなかったんだそうです。しかし、
思わぬ伏兵が出てきたって感じでしたねぇ・・・。確かに、意外性はある。あるけど、ミステリ
小説で云えば、これは伏線が少なすぎじゃね?ってツッコミを入れたくなるとこですねぇ。
でも、まぁ、驚かされた、という意味では成功してるんじゃないでしょうか。原作ファンは
憤るところかもしれませんけど・・・。
トモダチを演じている俳優自体は前作からバレバレだったので、なんだよ、そのまんまかよ!
って思ったのですが、ちゃんとその先に驚きが用意されていたので、個人的には納得できる
ラストでした。
観終わった後、友人二人と甘味処に入って映画と原作について喧々諤々。原作だとあそこが
あーなってるけど、映画だとあそこが変わっているから、あーなっちゃうんじゃ・・・とか、もう
混乱しまくりで、三人でプチパニック状態(ちなみに、原作を読んでいないのは私ひとり)^^;
これはもう、原作は原作、映画は映画と割り切って観るべき作品のようですね。私は映画しか
知らないので、友人たちよりは純粋に作品を楽しむことが出来たかも。映画は映画でツッコミ所も
満載ではあったのですが^^;

今回もやっぱりトヨエツはかっこよかった!気になっていたアノ人が満を持して登場した所は
やっぱり嬉しかったですね。ただ。ただねぇ。あれだけ民衆のこころを掴んだ曲が、
グータラでスーダララ~』っていうのはどうなのよ・・・。あの大観衆の熱狂の中で
このフレーズが流れた時は思わず噴き出しそうになっちゃったじゃないの・・・。しかし、
どうやらこれは原作にも出て来る歌詞らしいですね。浦沢さん、なぜにこの歌詞を・・・?
完全に脱力系の歌詞で、そんなにみんなの心を駆り立てるような曲には思えないんだけどなぁ。
だいたい、中学の時の音楽のルーツがT-REXなのに、なんでこっち系の音楽になったんだ?^^;
ロックじゃないの?ってツッコミたくなりました・・・。でも、いまだにそのフレーズが
頭の中でエンドレスリフレインしてますけど・・・ぐ~たら~で~す~だらら~~♪←はまってる?

気になったのは、ユキジ役の常盤さんが前作よりも若返っているように見えたこと。あれ、
もっと前作で老けてなかった?これって前作から何年後かの設定のハズだよね?とわからなく
なりました^^;本人からの要望なのかなぁ。

トモダチの中学時代をやってたのが、超有名子役のあの少年だったのは嬉しかったです。
女の子みたいに可愛らしいあの顔であの扱いを受けていたのかと思うとちょっと違和感
ありましたけど(普通だったらアイドル視されそうなのに・・・)。
あと、コイズミキョウコの出番が少なかったのが個人的には残念だったかな。


まぁ、トータルとしては十分面白かったです。そして、今回も無駄に脇役が豪華でした(笑)。