ミステリ読書録

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椎名軽穂/「君に届け ⑫」/マーガレットコミックス刊

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椎名軽穂さんの「君に届け ⑫」。

風早とのデートで楽しい一日を過ごした爽子。あやねやちづと恋バナで盛り上がるのも楽しい日々
だった。風早ともっと近づきたい、彼に触れたいと思う爽子は、風早との学校からの帰り道、
思い切って自分から手を繋ごうとする。しかし、触れる直前に風早に気づかれてしまい、動揺する。
付き合うことになってからも平静に見える風早に比べ、自分ばかりが不審な言動をしていることに
戸惑う爽子。そんな爽子を見て、思わず手を握る風早。風早の方も、平常心でなんかいられなかった
のだ。そんな時、爽子の母親が偶然通りがかり、二人が手を繋いでいるところを見られてしまい
――。


マンガ記事が続きますが、これとオトメンだけはしっかり記事にしておかなければ。手元には
花ざかりの君たちへ After School』『flat ④』なども入手済みではありますけれど。

それにしても、見事に新刊発売を映画公開にぶつけてきましたね。いやぁ、商魂たくましいこと。
インターバル短いのはファンとしては嬉しいですけどもね。映画も週末観に行く予定なので、
これでますます期待が高まっちゃうなー。映画も相当胸キュンらしいですからねぇ。むふふ。

しかーし、原作もそれに負けておりません。12巻にして、この初々しさは何なんですか。
もぉ、今回も胸がキュンキュン言いまくりですっ!恋する乙女の行動力たるや、驚くべきものが
あります。まさか爽子から風早君の手を握ろうとするとわ・・・!!!!が、頑張ったねぇ、
爽子ぉぉ(号泣←母心?)。失敗しちゃうところがまたカワユイのですわ。そして、そんな爽子を
見て行動に出る風早君。そりゃ、これだけ可愛らしい行動されたら、もう、健全な高校生男子
としてはたまらないだろうさ。罪作りな乙女ですよ、爽子ちゃん・・・。

今回は『風早君、爽子の家へ行く』がメインですね。もー、爽子ママ&パパ素敵すぎる。
風早君の対応、高校生とは思えません。親の立場になって、こんな子が娘のボーイフレンドだったら
もう反対のしようがないんじゃない?パパがちょっと可哀想になるくらい、爽やかさ120%、
好感度バツグン。付き合ってる彼氏が自分の親にこんな風に誠実に挨拶してくれたら嬉しい
だろうなぁ。
池田さんの魚をめぐる爽子パパと風早君のやりとりが最高に笑えました。
あと、帽子で張り合おうとして玉砕するパパがちょっと気の毒になりました^^;パパも風早君
の爽やかオーラには完全にノックアウトですね。相手が悪かったね・・・。
お部屋で爽子と二人きりになった風早君がぽつりと漏らす、


『嫌いになんて なれるわけが ないんだ・・・・』


のセリフと表情が、好きだなぁ。このふたりには、ずっとずっと仲良しでいて欲しいな。


ラストに収録されているちづとあやねちゃんの出会い編のお話も良かったー。この二人の関係、
ほんとからっとしてて、素敵だなぁ。二人の出会いの影でちょこちょこ姿を見せる爽子の存在も
笑えました(笑)。恋愛だけじゃなくて、友情の部分もほんとに、ツボに来るんですよねぇ。


今回も赤面必死の胸キュンシーンが満載でした~。三十路女が胸キュンして何が悪いのだ。
忘れていたピュアな気持ちを思い出させてくれる、とっても素敵なマンガなのです。
今回の表紙は爽子一家。三人三様、家族を思いやるとっても素敵な理想の家族。風早君が
言う通り、爽子は本当に両親から大事に大事に育てられて来た子なんだろうね。まぁ、それを
言ったら風早君の両親だってそうだろうけど。だって、あんなに真っ直ぐに爽やかな少年に
育ったのだから。自分の子供が爽子や風早君みたいに育ってくれたら嬉しいだろうなぁ。

映画も楽しみだ~。


あ、君届とは関係ありませんが、嬉しい漫画情報をひとつ。

ガラスの仮面は今月30日と来月29日に続けて新刊が出るそうです!
もし実現したら、天変地異が起きそうだよね・・・。