ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

秋川滝美「居酒屋ぼったくり4」/辻村深月「図書室で暮らしたい」

はい、どーも。師走ですねぇ。早い・・・。
私は今日は職場の忘年会でした。って、早いっつーの^^;
毎年恒例、地元の美味しい焼肉屋さんでした。
ここは、お肉も絶品なのですが、海鮮チヂミがとにかく上手い!!普通のチヂミよりも
厚みがあって、外はさくさく、中はふわふわ、もう、絶品。これは絶対
お家では出せない味だわ~って感じです。お腹いっぱい。満足満足。


読了本は二冊。実は今日もう1冊読み終えてますが、それは後回し。
そろそろ各種ランキング本も出版される時期ですね。今年は何が来るかなぁ。


では、1冊づつ感想を。


秋川滝美「居酒屋ぼったくり4」(アルファポリス
もう四巻ですか。結構ペース早いですよね。今回も美味しいお料理と人情味溢れる
会話でほっこり癒されました。
美音さんと要さんの仲もまたちょっぴり進展がありましたね。美音さんがトースターを
買いに行くことになる4話目のエピソードにはドキドキしちゃいました。
美音さんが出かける頃合いを見計らって車で待ち伏せとは、要さんもやるなぁ、と
思いました(一歩間違うとストーカーと言われかねませんがw)。
そして、美音さんまさかの要家訪問。ああいう状況で普通は家まで連れて行くって
ありえないと思うけどね^^;要母が良い人そうで良かったですけど・・・。
最終話の要さんの学生時代のエピソードにも驚いたなぁ。私も、彼はもっと優等生だったのかと
思ってました。謎だった要さんのプラベートがかなり明らかにされた巻だったのでは
ないでしょうか。ラスト1ページの二人のシーンにもニヤニヤ。もう、さっさと
付き合っちゃえー!(笑)

今回出てきたお料理レシピで参考にしたいなたーと思ったのは、安いステーキを
柔らかく焼く方法。片栗粉を振るだけで柔らかくなるなら、ぜひ真似してみたいです。
他のお肉で片栗粉を振ることはありましたが、ステーキ肉にかけたことはなかったなぁ。
うちはよくチキン南蛮を作るのですが、その時にいつも小麦粉と片栗粉どちらを鶏肉に
ふるうか迷うんですよね。んで、結局いつも小麦粉でやっていたのだけれど、今度は
片栗粉を使ってみようかなぁ。美音さん曰く、豚肉や鶏肉でも柔らかくなるそうだから、
やってみる価値はありそう。
あと、ポテトサラダにバターを入れるのもやってみたいです。タラモサラダ(たらこと
ポテトのサラダ)作る時は入れることもあるけれど、単なるポテサラの時にバターを
入れたことはなかったです。勉強になるなぁ。

閉店するというスーパー呉竹のことや、新しいショッピングセンターの内情のことも
気になります。要さんは意味深なことを言ってましたしね。
次巻も楽しみです。実は今日読み終えた作品も秋川さんの作品。更にまた新刊も出て
いるみたいで予約中。秋川フリークになってきた(笑)。


辻村深月「図書室で暮らしたい」(講談社
辻村さんの最新エッセイ集。「うんうん、わかるー!」って思わず頷きたくなっちゃう
タイトルですよね。
2011年以降にあちこちに掲載されたエッセイをまとめたものだそうです。
妊娠・出産されて、子育てをしている辻村さんならではのエピソードが多かったように
思います。お子さんのこともたくさん出て来ましたね。保育園でのエピソードとか。
お子さんに向けた手紙を読んで、辻村さんが本当にお子さんを愛していることが
伝わって来ました。まぁ、母ならば当たり前のことなのかもしれませんが。
個人的にすごく嬉しかったエピソードは、漫画や本にまつわるエッセイの章で、
田中芳樹さんの創竜伝小野不由美さんの屍鬼松本洋子さんの『見知らぬ街』
が取り上げられていたこと。田中さんの創竜伝は、私も学生時代に姉の影響で読んで
めちゃくちゃはまっていた作品。始、続、終、余の四兄弟の名前を見て、懐かしくって
涙が出そうでしたよ(笑)。ちなみに、私は続さんが好きだったなぁ。余君の愛らしさ
にもノックアウトされまくってましたが(笑)。
小野さんの『屍鬼』は、上下巻でめちゃくちゃ分厚かったけど、リーダビリティの凄さで
寝る間も惜しんで夢中で読みふけった印象深い作品。ラストはちょっと拍子抜け
だった覚えがあるけど、とにかく面白かったんですよねー。怖かったですけどね^^;
松本さんの『見知らぬ街』は、この作品自体は読んだかどうかも覚えてないのですが、
松本洋子さんの名前が出て来ただけで嬉しかった。大好きな漫画家さんだったので。
松本さんの作品で一番覚えているのは、赤川次郎さん原作の『殺人よ、こんにちは』
主人公が親友の為に、ある男を海辺の岩場で死に至らしめるのですが、その過程が
衝撃的で。潮の満ち干きが関係しているんですけどね。なつかしー。
おっと、話が逸れた^^;
あとは、綾辻さんにファンレターを書いたエピソードや、京極さんのサイン会に行った
エピソードが印象的でした。京極さんのサイン会は、私もいつか絶対行きたいと思っています。
サイン本は持っているのだけど、目の前で書いてもらった訳ではないので、ちゃんとした
サイン会に行ってみたい。辻村さん、握手までしてもらったなんて、なんて羨ましい・・・!!!
なかなか東京までは来て下さらないので、機会がないまま今に至るという感じですが・・・。
綾辻さんのサイン会は行ったことがあるのですけどね。握手してもらったっけかなぁ。そんな
勇気出なかったような覚えが・・・。とっても物腰の柔らかい方でしたけれど。

どのエピソードを読んでも、辻村さんの優しい人柄がにじみ出ていて、嬉しくなりました。
辻村さんの素敵なところは、直木賞というすごい賞を獲って大作家という立場になっても、
小説を書くことへの感謝の気持ちを、常に忘れずにいるところだと思います。かつて読者だった時の
自分を忘れていないから、今自分が物語を紡ぐ立場になって、読者に感動を与えられる側に立てた
ことに感謝せずにいられないのでしょうね。常に読み手のことを考えて作品を書いているから、
辻村さんの作品は胸を打つのだろうな、と改めて思わされました。

表紙が可愛らしくていいですね。私も一度でいいから図書室(館)で暮らしてみたいなぁ。
本に囲まれて眠るって、最高に幸せでしょうね。