藤原規代さんの「アラクレ 」。
母が亡くなり天涯孤独になった幸千恵は、ヤクザの組長である祖父・雷伊蔵の元に引き
取られた。子分衆の強持てたちや、世話役の五十嵐楽十たちとにぎやかに暮らしている。
そんな幸千恵が商店街の福引で温泉旅行を引き当てた。大切な幸千恵と行動を供にしたい
組員たちは、結局全員ついて行くことに。波乱万丈の温泉旅行が始まった・・・!
実は1~3巻ほぼ一気読みしました。極道一門に紅一点の女の子というシチュエーション
は「ごくせん」を彷彿とさせますが、こちらの方がより‘少女マンガ’的な設定という
感じ。お世話役の楽十は眉目秀麗、文武両道のスーパー生徒会長(一部の方はお分かり
かと存じますが、私がめちゃめちゃ萌える設定でございます^^;)。この楽十のキャラが
実にいいですね。こんなに格好いいのに、幸千恵にはめっぽう弱くてひたすら一途。
お嬢様の為なら火の中水の中、というのを地でやってる所がすごい。幼い頃からのほのかな
恋心をずっと大事にしている健気な所が女心をくすぐりますね~。
そして、勝気な母ゆずりのきっぷの良い幸千恵もとっても可愛らしいキャラクター。
極道の中にいても、物怖じしない芯の強さを持ち、それでいて心優しい美少女。楽十が
惚れるのも無理はないです。‘世話役’という足枷をもった楽十が、今後幸千恵に
対する想いをどうぶつけてくるのか、が鍵になってきそうですね。だんだん理性が
きかなくなって来るんじゃないのかなー。すでにもうその兆候が・・・^^;
祖父の雷伊蔵も渋くていい味出してるし、同居の子分衆たちも顔は怖いけど心はピュアで
幸千恵には激甘な所がいいです。
絵も丁寧に描かれていて綺麗ですごく好み。
続きが非常に楽しみな漫画が増えました。お薦めです!