女子高生・本間香葉子は授業中、教師に鞭で打たれたショックで気を失い、なぜか平安時代に
タイムスリップしてしまう! 「堪忍してください……」紫式部の身体に宿った文学少女は、
その日から毎晩婬夢にうなされ、不倫相手とキスを体験! さらに時の最高権力者の衝撃の末路を
目撃することに! 彼女は無事、現代へ戻れるのか?!シリーズ第七弾(あらすじ抜粋)。
タイムスリップしてしまう! 「堪忍してください……」紫式部の身体に宿った文学少女は、
その日から毎晩婬夢にうなされ、不倫相手とキスを体験! さらに時の最高権力者の衝撃の末路を
目撃することに! 彼女は無事、現代へ戻れるのか?!シリーズ第七弾(あらすじ抜粋)。
久々タイムスリップシリーズです。クダラナイと知りつつ、出ると飛びついて読んでしまう
このシリーズ。今回は本間香葉子嬢の意識だけが平安時代にタイムスリップしてしまいます。
しかも、その意識が宿ったのは紫式部の頭の中。その上、紫式部となった香葉子の前で、時の
権力者・藤原道長が殺されてしまう、という、相変わらずの破天荒な設定で読者を翻弄します。
帯の作者の一言【これ一冊で『源氏物語』のストーリーがわかります】の惹句はさすがに
言い過ぎの感がありますが、なんとなくの流れくらいはわかる程度に説明はされています。元ネタは
恥ずかしながら高校の古典の授業でやった『若紫』の部分と、なぜか光源氏がピアスをしていた
不思議なアニメ映画でくらいしか知らず、漠然とした知識しかなかったので、源氏の息子が
主役になってからの流れなんかは勉強になりました。なんか、浮舟に対する二人の男の身勝手な
仕打ちがあんまり酷いのでムカムカしましたが・・・。光源氏が関係を結ぶ女性たちが、ほとんど
その行為に対して合意していないという指摘を読んで、源氏に対して改めて嫌悪感を覚えました。
もともと、あまり好きなキャラクターでもなかったんですけどね・・・単なる野獣じゃないか・・・。
まぁ、紫の上を自分好みの女性に仕立てて行くこと自体、完全に自分のエゴにしか感じられない
のですけれど。っていうか、やってることは完全にロリコンオヤジですよねぇ・・・。
道長殺しの犯人は、完全に盲点つかれた感じでした。この設定なら確かにアリですよね~。
まさか、このシリーズでミステリとして感心する日が来るとは思いませんでした(笑)。
でも、一番面食らったのは、やっぱりアレですかね・・・。
このシリーズ。今回は本間香葉子嬢の意識だけが平安時代にタイムスリップしてしまいます。
しかも、その意識が宿ったのは紫式部の頭の中。その上、紫式部となった香葉子の前で、時の
権力者・藤原道長が殺されてしまう、という、相変わらずの破天荒な設定で読者を翻弄します。
帯の作者の一言【これ一冊で『源氏物語』のストーリーがわかります】の惹句はさすがに
言い過ぎの感がありますが、なんとなくの流れくらいはわかる程度に説明はされています。元ネタは
恥ずかしながら高校の古典の授業でやった『若紫』の部分と、なぜか光源氏がピアスをしていた
不思議なアニメ映画でくらいしか知らず、漠然とした知識しかなかったので、源氏の息子が
主役になってからの流れなんかは勉強になりました。なんか、浮舟に対する二人の男の身勝手な
仕打ちがあんまり酷いのでムカムカしましたが・・・。光源氏が関係を結ぶ女性たちが、ほとんど
その行為に対して合意していないという指摘を読んで、源氏に対して改めて嫌悪感を覚えました。
もともと、あまり好きなキャラクターでもなかったんですけどね・・・単なる野獣じゃないか・・・。
まぁ、紫の上を自分好みの女性に仕立てて行くこと自体、完全に自分のエゴにしか感じられない
のですけれど。っていうか、やってることは完全にロリコンオヤジですよねぇ・・・。
道長殺しの犯人は、完全に盲点つかれた感じでした。この設定なら確かにアリですよね~。
まさか、このシリーズでミステリとして感心する日が来るとは思いませんでした(笑)。
でも、一番面食らったのは、やっぱりアレですかね・・・。
以下、ネタバレあります。未読の方はご注意くださいませ。
なんといっても、『紫式部が○○だった』ってことでしょうね・・・。確かに、『源氏物語』
に登場する男たちがすることに対して、どの場合も常に女性たちがその行為に嫌悪感を覚える
という説には説得力があるな、と思ってしまいました。女性から男性を閨に誘うことも多かった
時代だということを考慮に入れると、余計に女性たちがこぞって生理的な拒絶を表し、抵抗する
というのは不自然に感じますし。
でも、夫も子どももいるってことは、両刀遣いってことなんですかねぇ。っていうか、平安時代
にも、そういう性倒錯の感情ってあったんでしょうか。うーん、でも、なんとなく納得させられ
ちゃったんだよなぁ(単純)。でも、『六』のダイニングメッセージに関しては、ちょっと
納得がいかないところもあったんですよね・・・。だって、『六』をひらがなの『む』の
書きかけっていうのは、ちょっと無理がありすぎないですか?どうやっても、『六』には
ならない気がするんですが・・・。平安時代の『む』って、書き方が違ったりするんで
しょうか・・・??
に登場する男たちがすることに対して、どの場合も常に女性たちがその行為に嫌悪感を覚える
という説には説得力があるな、と思ってしまいました。女性から男性を閨に誘うことも多かった
時代だということを考慮に入れると、余計に女性たちがこぞって生理的な拒絶を表し、抵抗する
というのは不自然に感じますし。
でも、夫も子どももいるってことは、両刀遣いってことなんですかねぇ。っていうか、平安時代
にも、そういう性倒錯の感情ってあったんでしょうか。うーん、でも、なんとなく納得させられ
ちゃったんだよなぁ(単純)。でも、『六』のダイニングメッセージに関しては、ちょっと
納得がいかないところもあったんですよね・・・。だって、『六』をひらがなの『む』の
書きかけっていうのは、ちょっと無理がありすぎないですか?どうやっても、『六』には
ならない気がするんですが・・・。平安時代の『む』って、書き方が違ったりするんで
しょうか・・・??