東野圭吾さんの「マスカレード・ホテル」。
都内で起きた不可解な連続殺人事件。現場に残されたある手がかりから、次の現場が超一流のホテル・
コルテシア東京と割り出された。容疑者もターゲットも不明のまま、警察は大胆にも潜入捜査を開始。
やり手の刑事・新田浩介は一流のフロントスタッフ・山岸尚美とコンビを組むことに。そこへ、
次々と怪しげな客たちがやってくる(あらすじ抜粋)。
コルテシア東京と割り出された。容疑者もターゲットも不明のまま、警察は大胆にも潜入捜査を開始。
やり手の刑事・新田浩介は一流のフロントスタッフ・山岸尚美とコンビを組むことに。そこへ、
次々と怪しげな客たちがやってくる(あらすじ抜粋)。
東野さんの最新刊。作家25周年記念特別刊行第三弾。加賀シリーズ、ガリレオシリーズと
立て続けに出して、最後にノンシリーズ作品が隠し玉として登場。登場人物的には先のニシリーズ
に比べて地味な印象は否めないのですが、ストーリー的にはとても面白く読みました。
立て続けに出して、最後にノンシリーズ作品が隠し玉として登場。登場人物的には先のニシリーズ
に比べて地味な印象は否めないのですが、ストーリー的にはとても面白く読みました。
ちなみに、なんで図書館派の私がこんなに早く読めたかを説明致しますとですね、流れはほぼ、
齋藤智裕(=水嶋ヒロね、って、説明するまでもないか^^;)の『KAGEROU』の時と一緒です(笑)。
発売日をKORさんから教えて頂き、しっかり発売日に図書館予約をしたものの、反映されてみれば
37人待ち^^;まぁ、気長に待つさ、とのんびり構えていたのですが、またしても、職場の人と
この本の話題になって、発売日予約で図書館で37人待ちの話をした後、先方が絶句しているので、
すかさず『買って~』とおねだりしたところ、『じゃ、買ってやるから本屋行ってこい』てな流れに
なりまして。まんまと買わせる作戦に成功したという訳です(確信犯?・・・いやいや、たまたま、
です)。おねだりしてみるもんだね。別に女の武器なんか使ってませんよ(そんな技は持ちあわせて
おりませぬ)。人徳です(←大嘘)。
齋藤智裕(=水嶋ヒロね、って、説明するまでもないか^^;)の『KAGEROU』の時と一緒です(笑)。
発売日をKORさんから教えて頂き、しっかり発売日に図書館予約をしたものの、反映されてみれば
37人待ち^^;まぁ、気長に待つさ、とのんびり構えていたのですが、またしても、職場の人と
この本の話題になって、発売日予約で図書館で37人待ちの話をした後、先方が絶句しているので、
すかさず『買って~』とおねだりしたところ、『じゃ、買ってやるから本屋行ってこい』てな流れに
なりまして。まんまと買わせる作戦に成功したという訳です(確信犯?・・・いやいや、たまたま、
です)。おねだりしてみるもんだね。別に女の武器なんか使ってませんよ(そんな技は持ちあわせて
おりませぬ)。人徳です(←大嘘)。
話が脱線してすみません^^;でもって、内容はというと、タイトル通り、舞台は一流ホテル。
ある連続殺人事件の次の殺人現場が、そのホテルだと割り出されたことで、犯人逮捕の為に
何人かの警察官がホテルの従業員に扮して潜入捜査を行うことになります。そのうちの一人が
主人公の新田。新田は、フロントで、フロントクラークとして振る舞うことになるのですが、
彼のホテルマンとしての指導係に指摘されたのが、山岸尚美嬢。若い女性ながら、ホテルクラーク
として優秀な評価を受けているのが頷けるように、新田を厳しく指導して行きます。彼女の
ホテルマン(女性なのでホテルウーマンと言うべき?)としての徹底した仕事っぷりには
頭が下がる思いがしました。私は旅行に行った時くらいしかホテルに泊まることなんてないし、
その場合だって、この作品の舞台のような一流ホテルに泊まることなんてまずありえないので、
彼女の『お客様』へのホテル人としての完璧な対応っぷりには何度も感心させられました。
まぁ、ちょっと頭が固すぎるきらいもありましたが・・・まぁ、それも、新田と仕事をする
ようになって、少しづつ変わって行くのですが。逆に、新田の性格も、彼女の仕事っぷりに
触れることで少しづつ変化して行ったので、お互いに影響し合う関係なのが良かったですね。
途中までは、新田の上から目線な鼻持ちならない性格にムカついて仕方なかったんですが^^;
最後には、手柄を度外視して、ただただ事件解決に動こうとするまでになって、好感が持てる
ようになりました。
ある連続殺人事件の次の殺人現場が、そのホテルだと割り出されたことで、犯人逮捕の為に
何人かの警察官がホテルの従業員に扮して潜入捜査を行うことになります。そのうちの一人が
主人公の新田。新田は、フロントで、フロントクラークとして振る舞うことになるのですが、
彼のホテルマンとしての指導係に指摘されたのが、山岸尚美嬢。若い女性ながら、ホテルクラーク
として優秀な評価を受けているのが頷けるように、新田を厳しく指導して行きます。彼女の
ホテルマン(女性なのでホテルウーマンと言うべき?)としての徹底した仕事っぷりには
頭が下がる思いがしました。私は旅行に行った時くらいしかホテルに泊まることなんてないし、
その場合だって、この作品の舞台のような一流ホテルに泊まることなんてまずありえないので、
彼女の『お客様』へのホテル人としての完璧な対応っぷりには何度も感心させられました。
まぁ、ちょっと頭が固すぎるきらいもありましたが・・・まぁ、それも、新田と仕事をする
ようになって、少しづつ変わって行くのですが。逆に、新田の性格も、彼女の仕事っぷりに
触れることで少しづつ変化して行ったので、お互いに影響し合う関係なのが良かったですね。
途中までは、新田の上から目線な鼻持ちならない性格にムカついて仕方なかったんですが^^;
最後には、手柄を度外視して、ただただ事件解決に動こうとするまでになって、好感が持てる
ようになりました。
ミステリーとしても、今回は伏線も唐突感がなく、しっかり細かく張られていて、感心しました。
ここ最近の東野作品の中では、ミステリーとしては一番出来がいいんじゃないでしょうか。事件
と関係なさそうなホテルの日常を描いていると思わせて、しっかり事件の核になる伏線を潜ませる
手腕はさすがだな、と思いました。最近の作品では『ミステリー的にはチョット・・・』という
感想がほとんどだったので、今回の作品には溜飲が下がった思いがしました。ホテルにやって来る
奇妙な客たちとの顛末もそれぞれに読ませるものでしたし。ただ、動機の面だけはちょっと弱い
気もしましたが・・・(完全に○○みとしか思えない^^;)。でも、犯人自体は意外でしたし、
事件のからくりも結構複雑で凝ってましたし、なかなかの力作と言っていいんじゃないでしょうか
(何気に上から目線?^^;)。
ここ最近の東野作品の中では、ミステリーとしては一番出来がいいんじゃないでしょうか。事件
と関係なさそうなホテルの日常を描いていると思わせて、しっかり事件の核になる伏線を潜ませる
手腕はさすがだな、と思いました。最近の作品では『ミステリー的にはチョット・・・』という
感想がほとんどだったので、今回の作品には溜飲が下がった思いがしました。ホテルにやって来る
奇妙な客たちとの顛末もそれぞれに読ませるものでしたし。ただ、動機の面だけはちょっと弱い
気もしましたが・・・(完全に○○みとしか思えない^^;)。でも、犯人自体は意外でしたし、
事件のからくりも結構複雑で凝ってましたし、なかなかの力作と言っていいんじゃないでしょうか
(何気に上から目線?^^;)。
新田と手を組む能勢刑事のキャラも味があって良かったですね。誠実そうに見えて、実は裏の顔が
あったりするのかと疑ったところもあったんですが、ほんとにそのままの、お人好しな人柄だった
のが嬉しかったです。映像化するなら(っていうか、絶対されそう)西田敏行さん辺りにやって
ほしいなぁ。ラストシーンの気の利かせ方とかも人柄が滲みでていて好きでした。
そのラストシーン、まぁ、きっとこうなるだろうなって思ってたので、ニヤニヤしちゃいました。
この先の二人の関係が気になりますね。切れ者刑事の新田のキャラは結構使えそうなので、続編
とかあっても良さそうですしね。帯の文句が『新ヒーロー誕生!』だしね(苦笑)。
あったりするのかと疑ったところもあったんですが、ほんとにそのままの、お人好しな人柄だった
のが嬉しかったです。映像化するなら(っていうか、絶対されそう)西田敏行さん辺りにやって
ほしいなぁ。ラストシーンの気の利かせ方とかも人柄が滲みでていて好きでした。
そのラストシーン、まぁ、きっとこうなるだろうなって思ってたので、ニヤニヤしちゃいました。
この先の二人の関係が気になりますね。切れ者刑事の新田のキャラは結構使えそうなので、続編
とかあっても良さそうですしね。帯の文句が『新ヒーロー誕生!』だしね(苦笑)。
東野さん、この作品の執筆に当たって、相当ホテルを取材されたんじゃないでしょうか。ホテル内
での業務のあれこれとか薀蓄とか、いろいろ勉強になりました。
出版社のHPに作者ご本人のこの本に対するエッセイが載せられているので、読んでみて頂くと、
この本を執筆するに至った流れとか意気込みがわかると思いますよ。
での業務のあれこれとか薀蓄とか、いろいろ勉強になりました。
出版社のHPに作者ご本人のこの本に対するエッセイが載せられているので、読んでみて頂くと、
この本を執筆するに至った流れとか意気込みがわかると思いますよ。
多少設定に強引なところもありましたが、とても面白く読みました。
作家25周年、おめでとうございます。まだまだ精力的に書き続けて頂きたいですね。
作家25周年、おめでとうございます。まだまだ精力的に書き続けて頂きたいですね。