ミステリ読書録

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天野頌子/「陰陽屋あやうし よろず占い処」/ポプラ文庫ピュアフル刊

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天野頌子さんの「陰陽屋あやうし よろず占い処」。

ホストあがりの毒舌イケメン陰陽師、安倍祥明がよろず相談ごとをうけたまわる占いの店「陰陽屋」
は、王子稲荷界隈のみなさまに支えられて順調に営業中…だったのだが、アルバイトの妖狐、狐耳
少年沢崎瞬太の高校の熱血担任が乗り込んできてひと騒動。また、祥明に結婚をせまる女性客の
来店など、次々とピンチが到来。へっぽこコンビの運命はいかに!?大好評既刊『よろず占い処 
陰陽屋へようこそ』待望の続編(紹介文抜粋)。


随分前に読んだ『陰陽屋へようこそ』の続編。あれは単行本で出てから文庫落ちしたと思うの
ですが、なぜか続編はいきなり文庫書下ろしで出ました^^;まぁ、内容的には文庫でぴったり
って感じですけどね^^;

前回同様、今回も軽かったです^^;前回も、瞬太君は可愛いけど、祥明のキャラが微妙だなぁ
と思ったのだけど、今回も印象は同じでした。元伝説のカリスマホストで、似非陰陽師。その割に
商店街のみんなに愛されてるのが不思議なんですけど^^;

なんか、取り立てて書くこともないんですが^^;どのお話も、盛り上がりそうで、いまいち
盛り上がらずって感じだったなぁ。只野先生は、あそこまで瞬太の陰陽屋でのバイトを辞めさせ
たがっていたのに、最後はあっさり許可して拍子抜けだったし、季実子さんの話も、もっと祥明に
食らいつくかと思いきや、あっさり祥明の説得で納得しちゃうし。ストーリー的にもうちょっと
読み応えがあって欲しかった気はしました。

ただまぁ、このシリーズはひとえに瞬太君の可愛さでもってるようなものなので^^;
今回も、愛らしい狐耳と尻尾に大いに癒されたのでした。新聞部の取材で瞬太君を追っかけ
回していた高坂君が、高校に上がって新聞部がないせいで、瞬太君に対する興味が冷めちゃった
感じになってるのがちょっと残念でした。前作のおまけの高坂君による瞬太君日記が面白かった
のになぁ。
でも、彼はまだまだ新聞への情熱は薄れてないようですね。自分のストーカーまで新聞同好会
に入部させて味方につけちゃうとは、なかなかの策士ですね(苦笑)。

まだまだ続きそうな感じですね。続きが出たら、とりあえずは追いかけて行こうかな。