ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

三上延/「ビブリア古書堂の事件手帖3~栞子さんと消えない絆~」/メディアワークス文庫刊

イメージ 1

三上延さんの「ビブリア古書堂の事件手帖3~栞子さんと消えない絆」。

鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂は、その佇まいに似合わず様々な客が訪れる。すっかり常連の
賑やかなあの人や、困惑するような珍客も。人々は懐かしい本に想いを込める。それらは予期せぬ
人と人の絆を表出させることも。美しき女店主は頁をめくるように、古書に秘められたその「言葉」
を読みとっていく。彼女と無骨な青年店員が、その妙なる絆を目の当たりにしたとき思うのは?
絆はとても近いところにもあるのかもしれない―。これは“古書と絆”の物語(紹介文抜粋)。


予約に乗り遅れて大分待たされましたが、やっと読めました。シリーズ三作目。あとがき読むと、
そろそろ新刊が出る頃なのかな?冬くらいに出る予定と書かれているので。まだ出てはいない
みたいですけど。今度は早めに予約しなくては^^;

大輔君は相変わらずビブリア古書堂でのバイトに勤しんでおりますね。きちんと就職先探さなくて
いいんかい、とツッコミたくもなるけれど、彼には栞子さんのそばにいて欲しい気持ちもある
ので、ま、しばらくはこのまま頑張って欲しいですね。

今回取り上げられた古書は、

第一話ロバート・F・ヤングたんぽぽ娘
第二話『タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの』←正式な書名は作中にちゃんと出て来ます^^;
(正式なタイトル書いちゃうとネタバレになっちゃうので、章タイトルそのまま載せときます)
第三話宮沢賢治春と修羅

今回も一冊も既読がありませんでした^^;宮沢賢治もまともに読んだことないからなぁ^^;
ただ、第二話のタヌキとワニと犬が出て来る作品、映画は去年だか一昨年観に行ってたんですよねー。
愛らしいキャラクターで、大好きな作品です。でも、栞子さんたちがこの本を探している時は
さっぱりピンと来ませんでした^^;確かに、トービクって名前、なんとなく聞いたことが
あるような、ないような・・・って思っていたのですよねぇ。でも、タヌキとか言われちゃうとね。
そりゃ、わかんないよなぁ。原作とアニメで、主人公のビジュアルが大きく変わっているとは
驚きました。原作の方の絵が見てみたいなぁ。でも、確かこの主人公って既存の動物には当て
はまらない、架空の動物って設定だった覚えがあるんですけども。
まぁ、何にせよ、この本をきっかけに、しのぶさんが仲違いしていた両親と少しだけでも歩み
寄れて良かったと思いました。母親のしのぶさん夫婦への言動には眉をしかめたくなりましたが。
でも、それも娘を心配してのことでしょうし。母親の方も、引くに引けない状況になっちゃったの
でしょうね。

今回で、またさらに栞子さんの母親の謎が深まったような気がします。ヒトリ書房の店主との間に
一体何があったんでしょうねぇ。でも、母親のことが嫌いだからって、娘も同じように毛嫌いする
のはどうかと思いますけど。大人気ないと思うけどな。

第三話の結末は予想外に苦いものでした。みんなそれぞれに欲深くて嫌になっちゃいました。
栞子さんも結構ダークな面があるんですね。最後の対決、半ば脅迫でしたからね~^^;
でも、栞子さんの思惑通りに、『春と修羅』が正統な持ち主の元に渡ることを願うのみです。


今回も面白くて一気読み。早く四巻出ないかなっ。
そういえば、たまたま今日知ったのですが、このシリーズ来年ドラマ化されるそうですね。
が、しかーーーーし!栞子さん役が、な、なんと、剛力彩芽!!!

・・・イメージ違いすぎるだろッッ(怒)。

もうちょっと、ほんわかしたイメージで、せめて黒髪長髪の女優さんにして欲しかったよ・・・。
剛力さんって、栞子さん要素皆無じゃないか?このキャスティングはあんまりだよ(泣)。
あんな、つり目の栞子さんイヤだーーー(><)。
・・・て、すみません、実は剛力さんが苦手な女優さんでして・・・私情を挟んでしまいました^^;
えっと、えっと、ファンの方すみません~~~^^;;