ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

由貴香織里/「0の奏香師」/白泉社 花とゆめコミックスペシャル刊

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由貴香織里さんの「0の奏香師」。

どんな香りでも一度嗅いだら記憶して嗅ぎ分ける能力を持つ、天才調香師・斎川奏。その能力
を駆使して、フランス人の従姉妹であるアナイスと共に、様々な事件を解決してゆく。現場に
残るかすかな「香り」が伝える真実とは――。

これ、友人に借りたのですが、はまりました。主人公・奏のキャラがいい。天才調香師で
ルックスも良いのにどこか抜けていて、従姉妹の美少女には完全に主導権を握られ、悪態を
つかれまくる。このギャップがいいですね~。二人のコンビは最高です。‘香り’をヒントに
事件を解決してゆくサスペンス形式も、ミステリ好きにはたまりません。従姉妹のアナイス
との間に恋愛感情は芽生えていないようですが、とても大切な存在同士で、今後どうなって
ゆくのかはまだまだわかりません。一応一冊で完結のようですが、奏とアナイスのキャラを
これ一冊限りで終わらせるのは勿体なさすぎる!是非続編を描いて欲しいです。
まぁ、二人が恋愛関係になったら、間違いなく100%奏が尻にしかれるでしょうけど(笑)。

ところで、この作品の主人公・奏は調香師です。つまり顧客に合わせてオリジナル香水を作る仕事。
なんとも素敵な職業ではありますが、私自身は香水って大の苦手です。ほのか~に香る位ならまだ
良いのですが、きついのは絶対ダメ。だからデパートや空港の香水売り場も苦手。という訳で、
きっと奏みたいな人がいても、遠巻きに見てるだけなんでしょうね~。でも、自分だけの‘香り’
というのはちょっと気になりますね。私のイメージは何だろうなぁ。