ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

2007年マイベスト < 1 >

みなさま今晩は。年も押し迫ってきました。今年もあっという間の一年でした。
ちらほらとあちらこちらのブログでベスト記事がUPされているようです。
去年は年末ぎりぎりになって一気に書いたのですが、今年は部門に分けてちょっとづつ
発表して行こうかな~と思っております。とりあえずミステリは一番後回しにするとして
(まだまだミステリは読む予定なので)、今回はミステリ以外の極私的なベスト10
発表したいと思います^^


対象作品は新旧関係なく、本年度中に読んだ全作品。
ちなみに昨日までの累計冊数は数えたところ201冊。多分そのうちの8割以上が
ミステリだと思うので、対象作品はミステリに比べるとかなり少ないとは思いますが、
以前に比べて格段と違うジャンルも読むようになりました。今年出会った作家もたくさん
いました。ミステリ以外の作品はほとんどが他の方からのお薦めだった気がします。
来年も幅広いジャンルに挑戦したいと思います。

予めお断りさせて頂きますが、これはあくまでも私個人の意見です。
中には合う作品合わない作品あると思いますので、異論も多々おありかと思います。
その辺りは広い心で「こんな意見もあるんだ~」ぐらいの気持ちで受け止めていただけると
嬉しいです。単純に自分が「面白かった」と思えた作品を選んだ結果なので~^^;



では前置きはそれ位にして今年のミステリ以外で良かった作品ベスト10発表。








2.奥泉光「鳥類学者のファンタジア」






4.古川日出男「ベルカ、吠えないのか?」



5.佐藤多佳子「しゃべれども しゃべれども」



6.梨木香歩「家守綺譚」



7.恒川光太郎「夜市」



8.坂木司「ワーキング・ホリデー」



9.三浦しをん「風が強く吹いている」



10.桜庭一樹「私の男」




いや~、悩みました。入れたい作品はもっともっとありましたが、こんなランキングに
してみました。多分明日考えたらまた違うベストになっていそうだ^^;三位までは
全く悩まなかったのですが、それ以降はいろいろ順位を入れ替えて最終的に落ち着いた
のがこの順位。でもどれも甲乙つけがたい程面白かったので、順位はあってないような
ものとお考え下さい(ベストじゃないじゃんか^^;)。



では短評をば。


1.今年一番の収穫が森見さんと出会えたことだった気がします。新作の「有頂天家族」も
評価としては5つ★ですが、森見さんで一冊選ぶとしたらやっぱりコレ。もう、全てが
愛おしい大好きな一冊。


2.読み終えた後の充実感、爽快感が最も得られた作品。今まで経験したことがない読書体験
をさせてもらえた気がします。本当に面白かった。出会わせてくれたしろねこさん、
月野さんに感謝☆


3.今年最も熱くなれた作品。自分でも恥ずかしい位熱い記事を書いて周りを引かせた気が・・・。
でも私の記事がきっかけで読んで下さった方がいたのが嬉しかったです。


4.奇妙で奇天烈な、イヌたちの物語に引きこまれました。読者を選ぶ小説だと思うけど、
私にとっては生涯忘れられない強烈な印象を残した作品でした。


5.エンターテイメントの要素がすべて盛り込まれていて、文句なく楽しめました。万人に
お薦めできるという意味では10作の中で一番かも。落語を聞きに行きたくなります。


6.この物語の持つ世界観にただただやられました。美しい文章と奇怪なキャラクターたち
に魅せられた一冊。


7.これも恒川ワールドとも云うべき独特の世界観にどっぷりと浸れました。「夜市」の
情景描写がとても良かったです。


8.坂木さんは「ホテルジューシー」もとても良かったけれど、大和と進の温かい親子の
交流がとても良かったのでこちらに軍配。安心して読める大好きな作家です。


9.これも万人にお薦めできるスポ根青春小説。森さんの「DIVE!!」と悩みましたが、
トータルの完成度でこちらを選びました。装丁も良かったですね。


10.好きな作品かと言われると困るけど、文章力、構成力に圧倒されました。桜庭一樹
引き出しの多さには脱帽です。次はどんな作品を出して来るのか。来年も注目したいです。





さて、みなさん読まれた作品はありましたでしょうか。
次点であげるとすれば水森サトリさんの「でかい月だな」、仁木英之さんの「僕僕先生」、
三羽省吾さんの「厭世フレーバー」、森絵都さんの「つきのふね」あたりかな。
今年もブログのおかげでいい本にたくさん出会えました。この場を借りてお礼を
申し上げます。特にミステリ以外の本に関してはほとんどがブログを通して知った本
ばかりです。今後もお薦め本の情報随時お待ちしております(相変わらずの他力本願^^;)。




次回は短編集部門を発表するつもりです・・・たぶん。