ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

2013年マイベスト

どうもみなさまこんばんは。
今更感満載ですが(^^;;)、昨年度の年間ベストを発表させて頂きたいと思います。
読んだ本自体が少ないので、さほど悩まないかと思いきや、悩んだ、悩んだ。
突出して良かったって本がそんなになくて、みんな同じくらい好きって感じの
レベルなので・・・。
毎年そうですが、順位はほとんどないようなものです。直感だけで選んだので、
違う日に考えたら、また違ったランキングになると思います^^;
上位三冊くらいは変わらないと思うけど・・・。

今年も一応、ミステリ、ノンミステリに分けて発表したいと思います。
対象は昨年一年間に読んだ本。昨年の最後の記事で118冊と書きましたが、
その後に一冊読み終わったので、トータルで119冊でした。せめてあと一冊
読んで120冊にしたかったなぁ。昨年のベスト記事を読み返したら、127冊
だったので、更に減ってしまいました・・・(しーん)。
ちなみに、上下巻は一冊づつカウントしております(読書メーター調べなんで^^;)。


では、まずはノンミステリ編から発表。一気に行きますよー。

<2013年 ノンミステリベスト10>

1.三浦しをんまほろ駅前狂騒曲』
2.伊坂幸太郎『ガソリン生活』
3.夏川草介神様のカルテ123』
4.加納朋子『はるひのの、はる』
5.柚木麻子『ランチのアッコちゃん』
6.辻村深月『島はぼくらと』
7.窪美澄ふがいない僕は空を見た
8.初野晴カマラとアマラの丘』
9.宮下奈都『終わらない歌』
10.奥田英朗『沈黙の町で』

時点 
柚木麻子『私にふさわしいホテル』
伊坂幸太郎『残り全部バケーション』

一応、トップ10に入れるのは一作家一作のみにしたので、二作が選外に
漏れました。柚木さんも伊坂さんも、今年読んだ作品は全部面白かったですね。
どちらも、二作のうちどちらを入れるか非常に悩みました。
1位のしをんさんもしかり。今年読んだ三冊、どれも面白かったのですが(『神去なあなあ夜話』
『政と源』)、やはり、トータルのエンタメとしての完成度の高さでまほろに決めました。
2位の伊坂さんは、なんといっても主人公の緑デミオが愛らしかった。楽しさ満載の一冊でした。
3位夏川さんは、今年一気に三冊読んだので、トータル一作としてカウント。人気があるのも
頷ける面白さでした。
4位の加納さんは、なんといっても復活してくれたこと自体が嬉しかった。
しかも佐々良シリーズ完結編でしたし。作品も素敵でした。文句なしのランクイン。
5位の柚木さんは、楽しく読めるお仕事小説。アッコさんのキャラがとにかく良かったです。
6位辻村さんは、島ならでは青春小説で、清々しく読めました。
7位窪さんは、不器用ながらも必死に現実を生きる人々を、性を交えて非常にリアルに描かれて
いて好印象でした。
8位初野さんは、ペットの生と死について考えさせられる、重く切ないファンタジー。心に響きました。
9位宮下さんは、『よろこびの歌』の続編。みずみずしい感性に心洗われる気持ちになりました。
10位奥田さんは、いじめについて考えさせられる問題作。こういう作品が読まれることで、
いじめの実態を知るきっかけになればいいと思う。





では、続けて、ミステリ編。

<2013年 ミステリベスト10>

1.七河迦南『空耳の森』
2.東野圭吾祈りの幕が下りる時
3.薬丸岳友罪
4.深水黎一郎『美人薄命』
5.東川篤哉『探偵部への挑戦状 放課後はミステリーとともに2』
6.大倉崇裕『福家警部補の報告』
7.道尾秀介『笑うハーレキン』
8.長岡弘樹『教場』
9.米澤穂信『リカーシブル』
10.曽根圭介『殺し屋.COM』


次点
梓崎優『リバーサイド・チルドレン』
葉真中顕『ロスト・ケア』
森晶麿『黒猫の薔薇あるいは時間旅行』
相沢沙呼『マツリカ・マハリタ』


ミステリ編は、ミステリとして面白かったかどうか、を重視して選びました。
1位の七河さんは、そういう意味で個人的には一番楽しめた作品。作品構成の緻密さに
感服。何度も読み返してしまいました。この方のトリッキーさには本当に頭が下がりますね。
2位の東野さんは、ミステリとしても人間ドラマとしても秀逸な一作。加賀さんの過去の
一部が明かされ、ファンにとってはいろいろと驚かされることの多い作品でした。
3位の薬丸さんは、友人が殺人犯だったら?という重い主題を、見事に描き切っていると
思いました。とても重いけれど、読み応えのある一作でした。
4位の深水さんは、ミステリとは思えない内容に面食らいつつ読み進めたら、最後
きっちりミステリ的なオチで驚かされた作品。タイトルと内容が正反対っていうのも面白かった。
5位の東川さんは、トリックのくだらなさに大笑い。ここまであり得ない凶器を考えつくこと
自体に感心しきりでした。こういうクダラナイのが大好きなのよね・・・。
6位の大倉さんは、安定した面白さ。福家警部補の意外な趣味も出て来て、ファンには
嬉しい一冊でした。
7位道尾さんは、『鏡の花』も道尾さんらしくて良かったのですが、心に傷を抱えた男の
再生を描いたこちらの方が、個人的には好みでした。途中ミステリ的な驚きもありましたしね。
8位長岡さんは、昨年度かなり話題になった作品。後味の悪い作品ばかりで気が滅入りましたが、
警察小説の新たなジャンルを打ち立てたという意味で評価したい作品でした。
9位米澤さんは、お得意のほろ苦青春ミステリー。『ボトルネック』と違って、最後に光が見える
ところが良かったです。
10位曽根さんは、一作ごとの出来もさることながら、最後に明かされる仕掛けにあっと言わされ
ました。こういう仕掛けの作品が個人的に好みなので、ランクイン。


次点の作品の感想は割愛。どれも面白く読んだ作品です。『リバーサイド~』は最後まで
ランクインさせるか迷ったのですが、一作目に比べて期待が大きすぎたせいか、ちょっと
ミステリとしての印象が薄かったのでランク外となりました。動機の点では目を瞠るものが
あったのですけれどね。









と、こんな感じのランキングでございました。みなさま読まれた本はありましたでしょうか。
よろしければ、ご感想など聞かせていただけると嬉しいです。
個人的なランキングなので、異議はどうぞ心の中にお納めください^^;