ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

ルーヴル美術館展

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東京・六本木 国立新美術館 ルーヴル美術館展』


実に二年ぶりの美術館記事。というのも、現在上下巻の大作にとりかかっていて、
読書記事が書けないせいなのですが(何の本かおわかりになる方いらっしゃるかな?
予約数の多い人気女性作家の新刊です)。次回は記事に出来る・・・筈(現在下巻に
差し掛かったところ)。

二年の間にもちょこちょこ美術館は行っているのですけれどね。なかなか記事にする
時間がないんですよね~。美術記事は下調へが結構時間かかるもので^^;;
本邦初公開のフェルメールが来るということもあり、絶対に行きたかった今回の
ルーブル展。
木曜日に相方と行って来ました。
10時開館で10時半くらいに行ったにも関わらず、すでにものごい人。
やっぱりルーブルくらいのネームバリューがある展覧会だと混みますねぇ。
あんまりゆっくり観れなかったのが残念でした。
今回は、市井の日常とか風俗を描いた絵が多かったので、当時の市民や貴族の
生活が伺い知れて、なかなか面白かったです。





ヨハネス・フェルメール天文学者
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なんといっても、今回一番の目玉、フェルメール。絵の前にはひときわ大きな人だかりが。
が、しかーし、すぐ近くに係の人がいて、立ち止まって観ていると注意されてしまう為、
全くじっくり観れなかった。多分10秒も観てないんじゃないかしら。せっかく楽しみに
してたのにー(涙)。もっとじっくり観たかった(ToT)。仕方がないので帰りに葉書を買いました。


ジャン=バティスト・グルーズ『割れた水瓶』
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これは非情に意味深な絵なのです。割れた水瓶は処女喪失を表しているのだそう。乱れた着衣や
両手からこぼれ落ちる花や少女のうつろで気だるそうな目も、行為の後を想像させますね。



ジョゼフ=マリー・ヴィアン『アモルを売る女』
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貴婦人にアモル(天使)を売りに来た行商人の女。子犬や子猫の如くに天使が売り買いされる図
というのは、かなり衝撃がありました。無造作に羽を持って差し出されているのがまた何とも・・・^^;
哀れ、天使の子。買った後どうするのかしら。観賞用?^^;



ヘリット・ファン・ホントホルスト『抜歯屋』
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世にも恐ろしい絵。男の歯を抜こうとしているのは、似非歯医者らしいです。おそらく、
麻酔も何もないでペンチで引っこ抜くんでしょうね・・・ひぃぃぃ。絵で見た限り、普通に
健康そうな歯なのに・・・。よく見ると、患者の男は恐怖で目の端に光るものが・・・可哀想(ToT)。
左の男はそのどさくさに紛れて鴨を盗もうとしているしね。



ニコラ・レニエ『女占い師』
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ふくよかな貴族らしき女性を占っている黒人の女占い師。真ん中の黒人女は、占いの隙に貴族の女性の
財布を盗もうとしている。同時に、占い師の後ろでは、男が占い師の小鳥を盗んでいる、という。
みんながみんな、誰かを騙そうとしている図。占い師一味、しょーもないですねぇ(苦笑)。


ジャン・シメオン・シャルダン『猿の画家』
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これは、シメオンが当時の風景画家を揶揄した絵。風景画家は、ただ風景を猿マネするだけの画家だ、
というような意味でしょうか。オリジナリティがないってことですかね。



エステバン・ムリーリョ『物乞いの少年』
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これは、貧しい少年が、必死に身体についた蚤を潰しているところなのだそう。説明書きみただけで、
なんだか身体が痒くなったような気になりました^^;;



クエンティン・マセイス『両替商とその妻』
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テーブルの上の硬貨や透明な瓶、後ろの棚の小物など、細部の描き込みに目を瞠りました。


ティツィアーノ『鏡の前の女』
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こちらも目玉の1つでしょうか。背景が暗いので、女性の肌の白さが際立っていますね。
ティツィアーノの女性画は本当に美しくて、いつもうっとりしてしまいます。



レンブラント『聖家族』
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聖母子に窓から差し込む光が当たって、神々しさ満点。ずっと眺めていたくなる一枚です。



フランソワ・ブーシェオダリスク
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オダリスクとは、イスラム後宮の女奴隷(寵姫)のこと。ドミニク・アングルの絵(グランド・オダリスク
が有名ですね。
媚た目でしどけなくこちらを見る女には、何とも淫らな雰囲気が漂っています。一節によると、
この女性は作者の妻がモデルとも言われているのだそう。




観た後は、美術館からすぐ近くのタイ料理屋さんで昼食。昼食時は非情に混み合う店で、
この日も12時過ぎに行ったらすでにお店の前に行列が・・・。狭い店なので、結構待たされ
ました。でも、何食べても美味しいんですよねー。やみつきになっちゃう。

私が食べたのは、カオソーイというレッドカレーペーストとココナツミルクを使った麺料理。
以前にテレビで紹介されて以来、自分でも良く作るのですが、お店で食べたのは初めて。
自分で作るより甘かったけど、やっぱりお店で食べると違うなーと思いました(当たり前か^^;)。
相方が頼んだトムヤムチャーハンも絶品です。
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なかなかいい絵が来ていて良かったです。ただ、とても混んでいたので、もっと一枚一枚
じっくり眺めたかったなーというのが正直なところ。夕方時とか、空いてる時間に行くと
いいかもしれません。



~2015.6.1(月)まで。